2007年晩秋四国登山
しうでやま

標高 352m
大浜バス停→15分→山頂駐車場→10分→紫雲出山山頂→50分→箱峠→25分→仁老浜→15分→室浜分岐→25分→讃岐三崎灯台→25分→室浜分岐→20分→糸の浜バス停

紫雲出山は瀬戸内海に突き出した荘内半島にある山である。標高は352mしかないのだが、瀬戸内海を眺めながらの散策はすばらしいのだ。そして、ここにはたくさんの浦島太郎伝説があるのだ。
紫雲出神社から見る紫雲出山

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2007年1121

弥谷寺への登り口にある「ゆとりパーク」という道の駅に泊まった。昨日までは明け方が寒くてどうしようもなかったのだが、さすがに下界は暖かい。
6時に車をスタートさせて、紫雲出山に向かう。目指すのは下山してくるつもりの糸の越である。ここに車を置いて、バスで登山口の大浜に向かうつもりなのだ。下山したところに車がないと、バスを1時間とか2時間待つことになってしまう。
736分のバスに乗った。乗っていたのはじいさんばあさんだけであったが、けっこうたくさん乗っていて驚いた。
バス料金を払うときにまた驚いてしまった。料金はたったの100円だったのだ。町が補助しているのだろうがすごいと思ってしまった。
登山口の大浜には8時頃に着いた。ところが、どっちへ行ったらいいのかわからない。地図と磁石で確認して、あとはカンで歩いていった。集落の中を山に向かって歩いていったら、ドンピシャリ、四国の道の案内板がたっていた。その横には指導標があって、紫雲出山登山口と書いてあった。
民家の間の細い道を登って行く。民家を抜けるとミカン畑が広がっていて、さすがに四国だと思った。
道の右に石段があって、その前には「乳薬師」という指導標がたっている。石段を登ったがそこは平坦地があるだけで、お堂はなかった。広場の端に石仏が数体置かれていた。乳が出ない女性がここにお参りすると、乳がよく出るようになるということである。ここから少し離れたところに乳薬師本寺があって、その境内の銀杏には木根がいくつも下がっているのだそうだ。それが乳房に似ていることから、こういう伝承になったらしい。
畑の中を緩やかに登って行くと、しだいに道は細くなって登山道らしくなってきた。この登山道は四国の道として整備されているので、200m間隔で指導標がたっている。山頂まであとどれくらいかすぐにわかるのだ。
樹林から抜け出したところで山の斜面を見ると、いかにも南国らしく樹林には蔦がいっぱいからまって、びっしり緑に覆われている。
階段の急な登りになって、これを登りきったところは車道であった。
ここからは車道を歩くのだ。7分ほど行くと山頂直下の駐車場に着いた。大きなバスが1台停まっている。
この駐車場の右には展望台があるというので、上がってみた。
展望台からの眺めはすばらしいものであった。眼下には真っ青な海が広がっていて、その中に無数の島々が浮かんでいる。その島々の間を船が行き交っているのだ。いかにも瀬戸内海の景色である。昨日までは剣山周辺のほとんど秘境という山奥にいたのだが、今日は暖かな瀬戸内の景色を見ているのだ。それに、昨日までは手袋をしても手が凍えていたのに、今日は手袋なしでも平気だ。
瀬戸内海の景色に大満足して駐車場に戻る。いよいよ紫雲出山山頂に向かって登って行く。車止めがあって車は入って来れないものの、道は舗装道である。ターンを繰り返して登って行くと、道端には俳句の書かれた木柱が並んでいた。
山頂が近づくときれいな紅葉になった。この紅葉の木々はみんな桜で、紫雲出山は桜の名所でもあるのだ。桜の木の下に草原が広がるようになると、もうほとんど山頂である。そこにはジャージの女子学生の団体がいて騒いでいた。さっき駐車場でみた大型バスはこの女学生たちを運んできたらしい。
山頂広場には「紫雲出山遺跡館」がたっている。昭和30年に紫雲出山山頂から弥生時代中期の高地性集落跡が発掘されて、一躍注目を集めたのだ。その発掘品の一部を展示してあるのだが、中は喫茶店であった。
遺跡館の横には竪穴式住居が復元されていて、人形まで置かれていた。この人形の前で女学生たちが騒いでいた。
山頂に向かう。緩やかに登って行くとすぐに展望台のたつ山頂である。そこからは瀬戸内海を眺めることができる。すばらしいとしか言いようがない。
山頂から少し引き返すと三角点の標識がたっているのを見つけた。ところが肝心の三角点石柱がどうしても見つからなかった。撤去されてしまったのだろうか。
展望台の下を通って北西を目指し、広い桜の尾根を下って行く。すぐに樹林のなかに入って急降下になる。広葉樹林の中、階段の道をジグザグに下って行く。
25分ほどで新田の城跡に着いた。指導標はたっているのだが、城跡らしき跡はまったくなかった。このすぐ先は再び階段の急降下なのだが、そこから荘内半島の先端まで展望することができた。階段を下ったところには休憩施設があって、暖かく日が射しているので、ここで休憩することにした。コーヒーを飲みながら説明版を読むと、この荘内半島は花に覆われる半島なのだという。昭和40年代までは除虫菊の一大産地で、半島全体が除虫菊の白い花に覆われたのだそうだ。その後化学薬品にとって代わられて除虫菊の需要はまったくなくなってしまったのだが、今はマーガレット・キンセンカ・菊などの栽培が盛んで、やっぱり今も荘内半島は花に包まれているのだ。花の最盛期に訪れてみたいものである。
箱峠に向かって階段のまっすぐな道を下って行く。左にターンするところに石仏が二体あって、そのすぐ下が峠であった。この峠は箱峠というのだが、この箱は玉手箱の箱なのだ。荘内半島は浦島伝説に彩られていて、あちこちに浦島にちなんだ地名が残っているのだ。
峠には車道が二本交差していて次の道順がわからない。少し右往左往したが、なんとか四国の道の指導標を見つけた。
樹林の道を緩やかに登ってから下ると、行く手に集落が見えてきた。仁老浜である。民家の間の細い道を歩き、溜池の横を通って車道に出る。この車道を歩いて行くと海岸の防波堤にでる。防波堤の向こうにはきれいな砂浜が広がっていて、海水浴場なのだ。防波堤の突き当たりに神社がたっている。その広場には竜宮城の形のトイレがたっていた。
ここから三崎に向かう遊歩道に入る。コンクリートで固められた道が続く。
振り返ると紫雲出山が坊主頭のように聳えているのが見えた。
15分ほど歩くと室浜分岐に着いた。私はここから三崎まで往復して、それから糸の越へ下下るつもりだ。
分岐から10分ほどは緩やかな登りが続きそのピークあたりに「どんどろ岩」という標識がたっていた。大きな岩があるのだが、その由来ななんなのかよくわからない。
このすぐ先に立石休憩所がある。遊歩道から右に少し登ると東屋があって、瀬戸内海の展望台になっていた。三崎の方向には小高い山が聳えていて、その山の上には神社の屋根が見える。ここから見るとかなりりっぱなものに見えた。この神社には寄って行くことにしよう。
休憩所にある説明板をよんだら、立石という名は実際にここには巨岩がそそりたっているからなのだという。振り仰ぐと確かに巨岩がいくつか聳えていた。この立石は航海や漁業の人の目印になっているのだそうだ。
休憩所から5分ほど行くと、石柱が両側にたっていて、そこに注連縄がはられている。そこが紫雲出神社の登り口であった。でも、その手前にもうひとつ案内板がある。それは「関の浦」の説明であった。関の浦はその名の通り、瀬戸内海を行く船の関所があったのだ。ここから200m下ったところなので、これも帰りに寄ってみようと思う。
照葉樹林のトンネルの道を7分ほど下ると、行く手に白い灯台が見えてきた。正式には讃岐三崎灯台というのだ。灯台から200mほど沖には岩礁があって、波が打ち寄せている。これが御幸岩で、岩の周辺が瀬戸内海では最も深くなっているのだそうだ。潮の流れも速くて、絶好の鯛の魚場になっているのだという。特筆すべきことはこの海の底からナウマンゾウの化石が発掘されているということである。
灯台のたつ岬の先端から見る瀬戸内海は真っ青ですばらしくきれいだ。遠くを船が通って行く。気分は爽快である。
来た道を引き返す。まず、紫雲出神社に登った。長い石段の途中にはりっぱな神門がたっていた。石段を登りきった上には社殿がたっている。立石休憩所から眺めたときはすごく大きくりっぱなものに見えたのだが…。
ここからは紫雲出山を眺めることができた。
石段を下って遊歩道に戻ると、次は関の浦に下る。鬱蒼とした樹林の中を下って、ようやく明るい海辺に出ると小さな入り江があった。これが関の浦なのだが、昔をしのぶものはまったくない。それどころか、この砂浜には打ち寄せられてゴミが山のように堆積していた。幻滅である。
帰りの登りはたった200mなのにきつかった。
室浜分岐から左の道に入る。今は半島の南側にいるのだが、これから半島を横切って北側に出るのだ。けっこう距離があるのかと覚悟していたが、10分足らずで室浜の集落に出た。畑の中を通って防波堤の海辺に着く。そこには御堂があって、その横に大きな木が聳えていた。室浜大明神のシンパク(真柏)というらしい。
あとは車道を歩いて糸の越に戻るだけである。青い海を眺めながら緩やかに登って行くと、意外と早く車の前に戻れた。1220分であった。

明日は小豆島に渡る。高松に向かって車を走らせて行くのだが、途中、4つの札所に寄った。74番甲山寺、76番金倉寺、78番郷照寺、79番高照院である。
甲山寺では後の聳える甲山に登ってみた。階段が山頂まで続いていて、その道端には石仏がいくつもたっていた。山頂には神武天皇の名前を刻んだ碑がたっていた。山頂から少し下ったところに展望台があって、そこからは目の前に讃岐富士(飯野山)を見ることができた。
甲山寺には新しい寺門の工事中であった。札所というのはけっこう景気がいい。


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糸の越バス停


大浜の四国の道入り口


ミカン畑が広がる


山道らしくなってきた


登山口の広い駐車場


駐車場から舗装道を行く


紫雲出山遺跡館


紫雲出山山頂


山頂から階段を下る


休憩所があった


箱峠


仁老浜に着く


立石休憩所


灯台が見えてきた


紫雲出神社へ登る


関の浦


室浜分岐に戻る


室浜に着いた





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