私の近畿の山百選
えぼしやま

標高 909m
曼荼羅公園→20分→陰陽ノ滝→20分→尾根分岐→30分→三津珂計ノ滝→40分→林道終点→烏帽子山山頂→20分→林道終点→10分→鬼杉谷→40分→山の神→1:00→二ノ滝→40分→青岸渡寺→30分→大門坂バス停

この山は奈良県と三重県の境に位置すると思っていたら和歌山県の山であった。登山道には私が大好きな滝がたくさんあって、下山すると世界遺産熊野古道の青岸渡寺と那智大社があるのだ。あまり知られたいないが私のお薦めの山である。
青岸渡寺から見る烏帽子山

 登山口から松尾ノ滝へ
登山口


沢に沿って行く


夜美の滝を右に見て登る


尾根コース分岐


松尾の滝が見えてきた

BACK 那智の滝 飛瀧神社

2009年5月13日

那智の滝から車に戻って時間をつぶしていたが、
8時頃に登山口の曼荼羅の郷にむかった。車を走らせて行くと、すぐにそれがわかった。
空は雲に覆われているが、間違いなく回復傾向にある。雨も止んでいるので、出発することにした。
身支度をして歩き始めたのは810分である。曼荼羅公園から石段を下って、橋を渡る。
少し行くと、正面に烏帽子山のコースのイラストマップがたっていた。ここから山の中に入って行く。今日のコースは東谷を遡って山頂に至り、帰りは西谷を青岸渡寺に下るつもりなのだ。
右に谷川を見ながら歩いて行く。今日は天気がよくないので、鬱蒼とした樹林の中はかなり暗い。
急な石段の登りがあったりして、15分ほどで左から来る道と合流した。でも、この道へは立入禁止になっていた。
このすぐ先に陰陽の滝がある。コースから外れて右の道を行く。すぐに金網に囲まれた施設があって、それを右から回り込むと、ずうっと奥に滝が見える。陰陽の滝へはこれ以上行けないのかと思ったら、金網の左に踏み跡があった。
岩場の細い道をトラバースして行くと、陰陽の滝のすぐ前に着くことができた。二本の滝が流れ落ちていた。

登山道に戻って少し登ると、夜美の滝があった。ゴツゴツした岩壁を流れ落ちる滝であった。
この滝の左側を登って、流れを右に見ながら登って行くと、15分ほどで小屋の跡に着いた。今はトタンでできた壁しか残ってしないのだ。このすぐ先に指導標があって、右折して沢を渡るようになっている。私は沢コースを登るつもりなので、渡ったら尾根コースではないかと思って直進した。でも、すぐに道がなくなってしまった。仕方がないので、この指導標に従って沢を徒渉した。これが尾根コースだとしても、烏帽子山に着けるのならかまわないと割り切って15分ほど行ったら尾根コースの分岐があった。
ガイドブックには細かな徒渉は書いていないのだが、この先何度も徒渉を繰り返すのだ。

杉の林が続き、沢に沿って徒渉を何度か繰り返し、分岐から40分ほどのところで暗い小さな沢を渡る。その先で、登山道は右の尾根に取り付いた。
ここからは急登の連続である。ガイドブックにはこの前に三津川計ノ滝があると書いてあるのだが、見ることはなかった。

急登が続く。延々と続くみたいであったが、15分ほどで傾斜は緩まった。細いトラバース道を行くと、行く手に滝が見えてきた。これが松尾の滝であった。巨大な一枚岩の絶壁を水がすだれのように流れ落ちている。きれいな滝である。
この前で少し休憩、滝を観ながらパンをかじった。



 烏帽子山
林道の登山口


傾斜が緩まった


烏帽子岩の岩塔


烏帽子山山頂


松尾の滝からも沢を詰めて行く。傾斜は緩まったが、沢沿いの道はけっこう歩きにくい。すぐに稜線に着くと思っていたのだが、
15分ほども歩いてようやく林道に出た。
この林道は左が下山路で、右が烏帽子山への道である。烏帽子山に登ったら、ここまで引き返して来なければいけないのだ。
林道を少し歩くと烏帽子山への登山道入口に着いた。
ここからは樹林の中を登って行く。最初はきつい登りであったがすぐに傾斜は緩まって、どんどん歩いて行くと、樹林の間に岩塔が聳え立っているのが見えた。これが烏帽子山の直前にある烏帽子岩である。
ピークを越えると一旦下る。鞍部には立岩コースの分岐があった。烏帽子山へはまっすぐに登って行く。すごく急な登りになった。木の根が網のように張りだした道を急登するるとすぐに岩壁の下に着いて、この右を登って行く。この岩壁は烏帽子岩なのだ。
最後にロープにすがって登ると、ようやく尾根の上に着く。左に梯子があって、これを登ると烏帽子岩の上である。ザックとステッキを置いてこの梯子を上った。鎖にすがって岩場を登って広い岩盤の上に立つ。のんびり休憩するに十分な広さである。この岩盤にはさらに烏帽子のような岩が突き立っている。でもこれに登るのは止めた。平岩の上から四方の景色の写真を撮ってから梯子を下った。
ザックを背負って、山頂への最後の登りをする。さすがに急登である。でも5分ほどで山頂に着いた。樹林に囲まれているのだが、一カ所だけ下の集落が見えるところがあった。
山頂にある三角点は一等三角点であった。空はすっかり晴れて、青空が広がり始めていた。
山頂からは25分ほどで林道に戻ることができた。



 青岸渡寺へ
林道を行く


徒渉する


こんな道を行く


那智大社の社域に入る


徒渉を繰り返す


那智大社の看板があった


三重塔、青岸渡寺に着いた


林道をまっすぐに歩いて行く。舗装された道に合流したら、そのすぐ先で左の山道に入る。岩がゴロゴロする歩きにくい下りであった。

大きく右にカーブして行って、谷に下り着く。これが鬼杉谷で、あとはこの沢に沿って下って行くのだ。道はずうっと沢の右岸に続いていて、徒渉がないのかと思っていたら、25分ほど下ったところで徒渉させられた。水が少ないので簡単に徒渉ができる。このすこし先でもう一度徒渉して右岸に戻って、少し登ると林道の終点に出た。
林道を200m
ほど歩くと、杉の幹に指導標が打ち付けてあって、ここで左に下る。沢にぶつかったところで真っ直ぐに徒渉して、少し行くと樹林の中に石積みがあった。なんだろうと思いながらも、この前から右に下って行く。しっかりした広い道になって、右に流れを見ながらどんどん下って行く。沢がかなり下を流れている。道はしっかりしていて、目印の赤いテープもとぎれることはないのだが、ガイドブックにある「山の神」に着かない。予定の時間より10分経過しても山の神は現れない。もしかしたら道を間違えてるのではないかと心配になってしまった。磁石で方向を確認すると、間違いなく南に向かっているので正しいはずだ。もしかしたら、さっき見た石積みが山の神だったのではないかと思った。
どんどん下って行くと、徒渉を促すように、右に赤いテープがいくつも下がっている。でも、しっかりした道がまっすぐに続いている。赤いテープの岸辺まで行ってみたが、対岸にテープはない。心配だが徒渉せずに、そのまま道を進んだ。
丸太の桟が設けられていたりして道はしっかり整備されている。道は間違いないはずだと思いながらも心配であった。5分ほど行くと沢が大きな滝をつくっていて、そのすぐ先に熊野那智大社の看板がたっていた。右に三の滝とかいてある。さっき見えたのは三の滝だったのだ。道は間違っていなかった。安心した。せっかくなので三の滝を観て行くことにした。
沢に下って河原に降り立つと、その先はすごい函になっていた。三の滝へはこの函を通過しなければいけないのだ。断崖の下をへつって行く。岩壁に沿って恐る恐る進む。水辺を行くのだから、スリップしても水浴びするだけだからとタカをくくることにした。
函を抜けると広い河原があって、その向こうに三の滝があった。すごい迫力の滝である。怖い思いをしてやってきたかいがあった。流れ落ちた水はエメラルドグリーンの淵をつくっている。きれいである。
満足して引き返した。
分岐からは急な階段を下る。どんどん下って行くと、滝の轟音が聞こえてくる。下り着いたところが二の滝であった。三の滝よりも落差があって、滝が途中でふくらんでいる。滝壺は三の滝のように広い淵をつくっていた。
三・二と滝を観てきたが、一の滝は那智の大滝なのだ。これで三つの滝をすべて観たことになる。大満足。
二の滝の流れを徒渉しなければいけなかった。大きな岩がたくさんあるのだが、逆にこれを越えて徒渉するのはむずかしくて、けっこう手間取ってしまった。
沢の右岸を歩いて行く。大きな岩がゴロゴロする中を歩いて行くのだが、この先三度も徒渉を繰り返さなければいけなかった。その度にけっこう緊張した。最後の徒渉点の先で沢は那智の大滝になるのである。
那智大社の看板の立つ岸に渡ると、ここからは石段の登りになった。黒い太いロープも張ってある。500mほど登ると尾根を越える。そこにも那智大社の標識があった。ここからは杉林の中を下って行く。すぐに青岸渡寺の境内に着くと思っていたのだが、10分ほども下るのだった。
ようやく樹林から抜け出して、少し行くと左下に朱の三重塔が見えた。もう青岸渡寺の境内なのだ。参道を歩いて行き、振り返ると那智の滝も見えた。


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