ぶながたけ

標高 1214m
武奈ヶ岳は比良山系の最高峰である。昔、全山縦走をしたこともあるが、今回は八渕の滝コースを登ることにした。
八渕の滝の大擂鉢


2002年53日(金)

連休後半の1日目。
今日は比良山に登ることにした。
昔、30年も前のことだが、比良山の全山縦走をしたことがある。
今回はそうしたコースではなくて、「八淵の滝」を巡って武奈ヶ岳に至るコースを登ることにした。
私は古い登山地図を大事に持っていて、比良山の地図も残っている。発行日が1972年のものである。この地図を見ると、今回私が登ろうとしている八淵の滝のコースは沢登りののエキスパートコースになっている。
30年の間にコースも整備されて、一般コース化されたようである。
阪急線の西向日駅から大山崎に行って、ここで歩いてJRの山崎駅に行って乗り換える。
ちょうど湖西線に入る電車がやって来て、近江高島まで行く。駅前広場には大きなガリバーの像が立っていた。
近江高島でバスに乗り換えるのだが、私の行きたい「ガリバー旅行村」の便は1時間以上待たなければいけない。しかたがないので黒谷行きのバスに乗って途中で下車して、そこから歩くことにした。
バス停からガリバー旅行村までは遠かった。
40分ほど歩いて旅行村に着いた。
ここから旅行村の中を歩いて登山口を目指す。
遊歩道の道を行くのだが、途中「魚止めの滝」に下る分岐があって、そこには滑りやすいので初心者は入るなと書いてある。
少し躊躇したがこの道を行くことにした。
最初にあった滝が「魚止めの滝」。けっこう細い道を行く。
すごかったのは2つめの「障子の滝」で、登山道はこの滝の前を大きな岩を越えて流れを渡る。そしてそこから急な岩場を登るのだ。滝のしぶきがかかる濡れた岩場で本当に危険な道である。
鎖を手繰って登って行くと障子の滝の奥にさらに滝がある。これが唐戸の滝である。
急な斜面を長い鎖で登って行くと、ようやく遊歩道に登りついた。ほっとした。
遊歩道を少し行くと、この滝群の中心部にあたる「大擂鉢」。
大きな滝壷を作っていて、その景観はさすがにすばらしい。滝の上部は滑滝になっている。これが「小擂鉢」なのだ。この小擂鉢には気がつかないで通り過ぎてしまった。
さらに登って行くと、廊下のような両岸が険しく切り立ったところの向こうに滝が見える。
これが「屏風の滝」。
ここからさらに急な道を登って行くと大きな滝が見えてくる。落差が50mほどもあって、すごい迫力。「貴船の滝」でこれが、八淵の滝の核心部になる。
しばらく休憩して滝に見とれてしまった。
ここから鎖にすがって沢の底まで下って、再び登り返す。
ここからは険しい鎖場が続いた。きつい道である。
最後に「七遍返しの滝」を見て、このあたりから傾斜が緩やかになってきた。
しばらく行くと沢から離れて尾根に登って行くようになって、「幻の滝」展望台があった。
さすがに「まぼろし」だけあって、滝は見えなかった。
突然、スキー場のゲレンデに飛び出す。
登山者がのんびりとこのゲレンデを歩いて来る。この向こうには「比良ロープウェイ」の山上駅があって、そこから来る登山者である。
このゲレンデに着いたところで休憩。
はるか行く手には比良山の山頂が見える。
あそこまで歩くのか、と思うとけっこう疲れがどっと出てしまう。
ゲレンデを登って行き、再び登山道に入る。
この武奈ヶ岳一帯は地形が複雑で、山頂部なのに突然沢が出てきたりする。
武奈ヶ岳の山頂はすさまじい風の中であった。
今、ちょうど寒冷前線が通過中で、明日は天気が崩れる予定なのだ。
記念の写真を撮って、すぐに風の当たらない場所に避難した。このとき帽子を飛ばされてしまったが、運良く谷底に落とされることはなかった。飛ばされたときは、長い間山を共にした帽子ともこれでお別れかと思ってしまったのだが。
武奈ヶ岳からさらに進み、細川越まで行ってガリバー旅行村を目指す。
最初は広い沢沿いの道である。どうして山頂部にこんな沢があるのかと思ってしまうのだが。1時間少し下って行くと、大擂鉢に着いた。
時間を見るとバスの時間まであと2時間もある。
ここで時間調整をすることにして大休止。
1時間ほど休憩して、それから遊歩道を行くと、バスの時間の30分前に着いてしまった。



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近江高島駅のガリバーの像


ガリバーの国入り口


八渕の滝が始まる


大擂鉢


貴船の滝


スキー場のゲレンデに飛び出す


武奈ヶ岳山頂


山頂にあった石仏


つつじがきれいだった
大擂鉢

障子の滝

七遍返しの滝

屏風の滝

貴船の滝





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