すかいさん

標高 2144m

皇海山には庚申山から縦走した。雨の中の登山になって、途中は岩場が続いた。
登山口に帰ってきたのは真っ暗になってからであった。

皇海山山頂

1995年9月15日

私は深田久弥の日本百名山の本を読むまで、奥日光界隈の山についてはまったく知らなかった。

この皇海山もそうだ。
この山に登ったのは青森にいたときのことで、まったく知らない山だったが、百名山であったために東北自動車道を700km走って来たのだ。
前の日に筑波山に登って、そこから佐野、足利、大間々と経由して銀山平に着いた。
たどり着いたのは深夜であった。

翌朝、7時に歩き始めた。
あいにくの曇り空で、今にも雨が降りそうだった。
ガイドブックによると、標準タイムで
13時間かかると書いてある。もちろん途中で一泊するのが普通だ。それを日帰りしようとしている。
まず庚申山を目指す。
庚申山荘に着いたのは8時半
であった。かなり雨が降っていた。
驚いてしまうのだが、この庚申山は「南総里見八犬伝」の舞台でもあったのだ。
たしかにこの山は伝奇物の小説に登場させたくなるような岩稜の山だった。鎖や梯子が続く。
庚申山から鋸山を経由して皇海山まで縦走するという計画だったが、ガイドブックには「岩稜の崩壊が激しくて登山禁止となっている」と書いてあった。
どうしようかと思ったが、ともかく行ってみることにした。
庚申山に着いたのは10時頃。
ここからは岩場が続く。駒掛山、渓雪山、薬師岳と縦走して鋸山までなんとか行くことができた。
雨の中の登山で、岩場をいくのはけっこうきつかった。
時間もけっこうかかってしまった。
上州の山奥に、こんなすごい岩場があるなんて予想もしていなかった。
鋸山に着いたのは12時少し前であった。
雨が強くなった。しかし、ここでようやく岩場は終わる。
雨の中で、展望はほとんどゼロ。

鋸山からはいったん急下降しなければいけない。せっかく登ってきたのに、稼いだ高度がもったいない。鞍部から笹の中の道を急登する。

皇海山山頂に立ったのは1時半近かった。
時間がなくなってきた。
登ってきた道は岩場の連続だったので、この道を引き返すのは止めた。
鋸岳まで戻って、ここからは六林班峠を経由して庚申山荘に向かうことにした。距離にしたらかなりの遠回りになってしまう。
六林班峠に着いたのが3時半頃。この調子でいったら、途中で真っ暗になってしまう。特に今日は天気が悪いので暗くなるのは早そうだ。やばい。
六林班峠からはほとんど走るようにして下った。途中で雨がひどくなった。
弱り目にたたり目。
庚申山荘に着いたのは5時を過ぎていた。本当に薄暗くなってしまった。ゆっくり休んでもおれない。
さらに走るようにして一の鳥居を目指す。
途中で暗くなった。空がまだかすかに明るいだけ。
林道に出て、一の鳥居に着いたときは本当に真っ暗であった。
助かったと思った。
車に帰ってきたのは7時であった。


2010年群馬県側からの登山記録


登山口





庚申山荘


庚申山山頂





鋸山山頂


鋸山から縦走路を振り返る


皇海山山頂






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By:kudougao 2001/6/24






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