なすだけ
標高 1917m

11月になったというのに、那須岳に出かけた。
青森に比べたら那須なんてまだ秋だろうと思ってたら、冬山そのものだった。

那須岳遠望

1995年11月4日

(青森の)社宅を出たのは夜の11時を過ぎていた。東北自動車道を走って、岩手山サービスエリアに着いたのが深夜の1時。ここで1時間だけ仮眠をした。2時過ぎに再び走り出して、朝の5時頃にもう一度仮眠。
白河で高速を降りたが、那須岳は雪で白かった。那須岳に向かって車を走らせて行くが、空は雪雲で覆われていて、冬山そのものの様相になってきた。
那須ロープウェイ駅に着いたのは8時。
今回の登山装備は、念のために冬山用のジャケットを持ってきたが、靴は布製の軽登山靴であった。失敗。
ロープウェイは強風のため運休になっていた。青森から高速料金を1万円もかけてやって来たのに、これであきらめるわけにはいかない。
運転開始を待つことにした。
ロープウェイ山麓から見る那須岳は、白い雪に覆われていて、風が強い。これは本当に冬山そのものである。だんだん怖くなってきた。
ピッケルを持ってきているが、これはハイキング用で、杖に毛が生えたようなしろものだ。アイゼンは持ってきていない。
白河では晴れていたのにと、ブツブツ言っても天気は良くならない。10時まで待ったが天気は回復せず、風はいぜん激しく吹いている。
今日はあきらめた。
仕方がないので、鬼怒川の「東武ワールドスクェア」に遊びに行った。
2010年の登山記録


那須岳ロープウェイ前


東急ワールドスクェアにて



(山とまったく関係ないけど…)

11月5日(日)
昨日は那須岳のキャンプ場に泊った。
ただし、テントを張るのがめんどうだったので、その駐車場に車を停めて寝た。
今日こそはと、再びロープウェイ駅までやって来たが、やはり運休中であった。
機械なんか頼ろうとするからいけないんだと思い直して、歩いて登ることにした。
登山道は緩やかに、茶臼岳の山腹を巻くようにして続いている。
雪が残っていて、風は強い。
雲がどんどん湧き上がってくる。
稜線に出た。ここは峰の茶屋と呼ばれる所らしいが、茶屋なんかなかった。
まず、茶臼岳に向かう。稜線を左に向かって歩いていく。道は霧のなかで、視界はきかない。雪と霧で真っ白な世界だ。
山頂に着いたのは8時半頃であった。祠があったが、白い氷雪に覆われていた。
寒いし、他に登山者もいないので、早々に次の朝日岳に向かった。
一旦、峰の茶屋に引き返す。
そこから朝日岳に登っていくのだが、ここからの道はけっこう険しかった。ちょっとした岩場があって、アイゼン、ピッケルなどの完全な冬山装備でなかったので、けっこう緊張した。
那須岳には、ピークが3つある。茶臼岳、朝日岳、三本槍岳である。
名前からだけ判断すると、三本槍岳が一番険しい山に思えるのだが、まったく違っていた。一番険しいのは朝日岳である。

朝日岳には9時45分到着。ここで少し展望が開けて、雪で真っ白になった茶臼岳が見えた。
三本槍岳は一番緩やかな山だった。しかし、ここが那須連山の最高峰なのだ。
山頂は、真っ白な霧の中で、山頂標識にはエビの尻尾がびっしりと張り付いていた。
登山口に帰ってきたのは1時少し前。
振り返ると山頂に日があたって、キラキラと輝いていた。


登山道から朝日岳


稜線の道から下を見る


茶臼岳山頂


茶臼岳は噴煙を吐いている




峰の茶屋付近から


峰の茶屋から朝日岳


エビの尻尾ができていた


朝日岳山頂


朝日岳山頂から茶臼岳


三本槍岳への道


三本槍岳山頂


山頂付近の樹氷


下山路から振り返る





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