東海自然歩道 愛知の道
うれやま

標高 929m
かしゃげ峠→15分→千枚田→15分→四谷の里→30分→仏坂トンネル→20分→仏坂峠→50分→海老峠→50分→宇連山分岐→10分→宇連山山頂→35分→水場→35分→大島の滝→40分→棚山高原→10分→NO24の東屋(泊)

かしゃげ峠から下ると千枚田の展望台がある。ここからの眺めはすばらしい。あとは樹林の中をひたすら登り続けて宇連山の山頂を目指すのだ。山頂は樹林に囲まれているのだが、この奥に露岩の展望台があって南アルプスを眺めることができるのだ。
宇連山山頂

 宇連山登山
千枚田展望台に着く


仏坂トンネル


仏坂峠を振り返る


海老峠


テーブルNo29の休憩所


棚山高原分岐の休憩所


宇連山山頂

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2009年4月2日

かしゃげ峠から深くえぐれた道を下ると、
10分ほどで樹林から抜け出して大代の集落に着いた。
展望の開けた車道を歩いて行くと、右に東屋やトイレのある広場があった。ここは千枚田の展望台になっているのだ。
小さな水田が段々に連なっていて、本当に千枚もありそうな感じである。ここで水を補給して、棚田を眺めながら少し休憩した。今日は本当にいい天気で暑いくらいである。広場の桜も満開で、今朝の寒さはいったい何だったのだと思ってしまう。

展望台から車道を歩いて行く。25分ほど舗装道を歩くとトンネルがあった。これが仏坂トンネルかと思ったら、四谷トンネルであった。このトンネルを抜けて少し行くと、道が左にカーブした先に仏坂トンネルがあった。このトンネルの手前に広場があって、樹林の中にベンチやトイレがあった。
ここからはまず鉄梯子を上るのだ。その先は尾根の左側をトラバースするように歩いて行く。時々、桟がかけられていて、道端には石仏を点々と置かれている。三十三体観音なのだが、平成
15年にたてられて新しいものである。
峠の直前はジグザグの急登であった。ようやく登り着いた峠には石仏が並んでいた。この峠は江戸時代、信州方面に通じた重要な中馬街道の一つだったのだ。馬頭観音などの石仏が並んでいることから「仏坂」の名前がついたのである。
ここに立つ指導標には宇連山まで4時間20分と書いてあった。私のもつ自然歩道の地図には3時間と書いてあるのだが、どうしてこんなに時間が違ってしまうのか不思議である。
仏坂峠で右折して、尾根を南にたどる。杉林の中のアップダウンが続く。自然林のけっこう明るい尾根で、時々展望が広がる。仏坂峠から1時間ほど歩いて、ピークから大きく下るとベンチが置かれた海老峠に着いた。ここから宇連山までは2.7kmである。指導標に書かれた時間は2時間を消して1時間半になっていた。地図では東西へ下る道は書かれていないのだが、指導標では東に宇連集落、西に川売集落と書かれていた。
桧の中の尾根道をひたすら歩いて行く。所々にベンチが置かれていて、それには番号がふられている。海老峠から40分ほど歩いたら29番のベンチがあって、さらに10分ほど行くと急な上りになって尾根には巨岩が立っていた。
明るい桧林の中を登って行くと、T字路分岐に着いた。直進すると宇連山、右に下ると棚山高原なのだ。ここにはたくさんのベンチ・テーブルが置かれていて、テーブルは
28番であった。休憩にちょうどいいのだが、ここから宇連山山頂までは300mなのでそのまま登ることにした。本コースはこの分岐で右折するので、宇連山に登ったらここまで引き返さなければいけない。ザックをおいて行こうかとも思ったが、けっきょくザックを背負って山頂に向かった。
すごく急な登りになって、やっぱりザックをおいてくるべきだったと悔やんでしまった。
山頂に着くと登山者が二人いて休憩していた。人に会うのは久しぶりである。山頂には二等三角点があって、ベンチや東屋がある。山頂のベンチは27番であった。
山頂は樹林に囲まれているのだが、その奥に露岩の展望台があって、そこからは東にダム湖が見えた。これが鳳来湖で、その左奥にはりっぱな山が見える。地図で調べたら標高1016mの三ツ瀬明神山であった。「愛知県の山」という本に登載されているので、いつか登ることになりそうだ。この山の左奥に白く雪をまとった山並みが見える。これは南アルプスで、左から塩見岳、赤石岳、聖岳と連なっているのだ。南アルプスを眺めることができて、すごく幸せな気分になった。
登ってきた道を引き返して、分岐から棚山高原を目指す。



 山頂から棚山高原へ
水場があった


林道に出る


崖が続く林道


この東屋にテントを張った


山頂から桧林の中を
25分ほど下ったところで小さな沢を渡った。そこには「これより5km、宇連山を越えて仏坂峠まで水はありません。補給をどうぞ」という標識があった。これは水場なのだ。
ここから
10分ほど下ると舗装されていない林道に出た。これをそのまま行くのかと思ったら、すぐに右に下る道があって、杉林の中に入る。
大島の滝600m10分という指導標から5分ほどで再び林道に出て、これを歩いて行く。ところが、林道を10分ほど歩いても大島の滝に着かない。でも、左の谷に下る小さな標識を見つけた。これが自然歩道でいいのかと思いながらも、沢に下って岩を飛んで徒渉した。対岸にはしっかりした道が続いていた。どこかで道を間違えたらしい。
この道を少し行くと流れが滝をつくっているのが見えた。これが大島の滝かと思って写真を撮って、さらに進むと本当の大島の滝があった。石英安山岩の断崖を流れ落ちる爽快な滝であった。

道は沢の左岸に続いているのだが、崖に桟がかかっていたりして、けっこう険しい箇所もあるのだ。ほとんど朽ちかけた橋で沢を渡ると、すぐに林道に出た。
ここからは林道歩きである。道には岩礫が散らばっていて、けっこう歩きにくい。道の左に屏風のような崖が連なって、そこから5分ほど行くと林道から右に入って、林の中の山道になった。これを5分ほど行くと棚山高原の説明板があった。ここには自然歩道の古いトイレがあったが、その先は廃屋のようなバンガローが笹藪の中に見える。私が持ってきた昭和48年のガイドブックには「750名収容可能の大キャンプ場があって、若者の人気を集めている」と書いているのだが、ほとんど廃墟であった。
この廃墟のバンガロー村を過ぎると林道に出た。そこに東屋がたっていたので、ここにテントを張ることにした。テントを張り終えて、中に落ち着いたら17時を過ぎていた。この東屋のテーブル番号は24番であった。


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