BACK 中平橋から雲興寺へ
2009年4月6日
雲興寺の参道を真っ直ぐに歩いて、広い車道に出るとそこに指導標がたっている。次に目指す猿投山は、車道を横切って橋を渡るのだ。ここから猿投山山頂までは5.4km・3時間30分と書かれていた。田畑から樹林の中に入って、200mほどで鋭角に右折する。ここから登りが始まった。小さな沢を渡ると、この沢に沿って登るようになった。傾斜がきつくなると、丸太の階段が組まれている。急な階段が延々と続き、これを登って行くのはかなりきつい。尾根が狭まって、木の根の張り出す急な斜面を登る。ようやく傾斜が緩まると、送電線の鉄塔の横を過ぎる。
明るい雑木林を歩いて、沢に向かって急な下りをして橋を渡ると、自然歩道の古いトイレがある広場に着いた。このすぐ先に林道が通っていて、これを横切ったところに猿投山の登山道入口がある。でも、自然歩道はここから上るのではなくて、林道をしばらく南西に歩くのだ。15分ほど林道を歩くと、ベンチの置かれた休憩所があって案内板がたっていた。ここで左折して登山道に入る。
雨水でえぐれたのであろう溝のような道を登って行く。30分ほど急登が続き、ようやく尾根に登り着くと、そこにはベンチが置かれていた。ここから猿投山山頂までは1.7km・1時間17分と書かれていた。17分というのはずいぶん緻密である。
ここからは緩やかにアップダウンする尾根の道が続く。アカマツの混じる林の中を歩いて行くと、猿投山山頂と思われるピークが望めた。
25分ほど尾根をのんびり歩いて行くと、急に登りがきつくなった。これから急登が続くのかと思ったら、すぐにベンチが置かれたピークに着いて、その先は下りであった。ここがガイドブックに記載されている四つ辻で、赤猿峠というらしい。ここからは周りの山々が展望できた。
一旦下って、それから丸太の階段道を登って行く。次のピークには、猿投山山頂まで300mという指導標がたっていた。痩せた尾根を行き、手すりのついた桟を渡ると、その先は平坦な尾根で、登山者が休憩しているのが見えた。この平坦な尾根が猿投山山頂であった。まったく山頂といった感じではない。
尾根の右は桧林だが、左(北)は開けていて、遠くの山々が展望できた。時間は15時少し前であった。山頂には、ここが豊田市と瀬戸市の境界であるという標識がたっていた。
ベンチに座って休憩していて、ふと目の前にある三角点をみたら一等三角点であった。山頂には登山路の略図もあって、これによると御船石や大碓命廟をめぐる散策路があるのだ。この歴史の道を行くことにした。
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