北陸の山
おおなんじみね

標高 2684m
御前峰→20分→翠ヶ池→25分→大汝峰山頂→20分→千蛇ヶ池→40分→白山室堂→25分→黒ボコ岩→25分→馬のたてがみ→25分→殿ヶ池避難小屋→45分→仙人窟→45分→観光新道分岐→10分→慶松平→35分→天井壁→30分→剃刀窟40分→指尾山→25分→六万山→30分→湯谷林道→40分→市ノ瀬

白山山頂である御前峰を登っただけで引き返すのではあまりにもったいなくて、白山三山の大汝峰と池巡りは絶対に欠かせない。
私はさらに、紅葉を楽しみながら長大な禅定道を下った。これはきつくて長い道のりであった。
白山山頂から望む大汝峰

 池めぐりと大汝峰
白山の白い稜線を行く


紺屋池


大汝峰登山口


大汝峰山頂

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2012年10月3日

山頂からは大きな岩がいくつもそそり立つ尾根を行く。行く手に大きな岩が重なるピークがあって、その上に白い標柱がたっている。これが「御宝庫」で、ここから右折し池に向かって急下降するのだ。
岩だらけの急斜面をジグザグに下る。ようやく平坦になると、左に油ヶ池が見えた。水が少なくて水の色はきれいではない。すぐに右に紺屋池が見える。この池は鮮やかな青緑であった。

二つの池の間を行き、小さな丘を越えると翠ヶ池が見えた。これは大きな池で青緑をしている。池の傍まで来たとき雲に包まれて霞んでしまった。
翠ヶ池の横から左に折れて、緩やかに登ると尾根筋に出る。道は南に向かうのだが、この尾根のすぐ下に大汝峰への道が見える。その道の間には灌木が茂っているのだが、これをかき分けて強引に大汝峰登山道に出た。
登り口には指導標がたっていて、山頂までは500mと書かれていた。
岩礫の道をジグザグに登って行くと、大きな岩が累々と重なるようになって、岩のペンキ印に従って、巨岩を乗り越え乗り越え登るようになった。
10分ほどの急登で尾根の上に出て、ここからは緩やかに登って行く。振り返ると、剣ヶ峰と御前峰の二つのピークが聳え立っているのが見える。
行く手に石垣が見えてきて広い平坦地に着く。ここが大汝峰山頂で、石垣の前に山頂と書かれた標柱がたっていた。石垣の中には大汝神社の社があった。
山頂標識の前からこの平坦地を眺めると、向こうに同じような石垣が見える。これも神社かと思って行ってみると、「大汝小屋」であった。白山会が建てたもので、入口扉には「緊急避難以外立入禁止」と書かれている。中を覗いてみたら、けっこうきれいであった。



 池をめぐって室堂へ
室堂が見えてきた


室堂に戻った


登ってきた道を引き返して、千蛇ヶ池に向かう道を行く。この頃、雲がわき上がってあたりは真っ白になってしまった。
霧の中に五色池を見てさらに行くと雪渓が見えてきた。雪渓の下が池になっている。これが千蛇ヶ池であった。10月だというのに雪が残っているのに驚きである。万年雪ということになる。
千蛇ヶ池で道は二つに分かれる。右に行くと百姓池を経由する「池めぐりコース」なのだが、室堂へは半円を描く遠回りのコースである。私は真っ直ぐに室堂をめざす左の道を行くことにした。けっこう急な登りがあって、平坦になると右下に室堂の建物が見えた。このコースのすばらしさは、白山を左に眺めながら紅葉の中を行くことであった。目の覚めるような紅葉に感動してしまった。
室堂に戻ったのは
1440分であった。



 室堂平から別当追分へ
室堂から五葉坂を下る


弥陀ヶ原に続く木道


黒ボコ岩


殿ヶ池仮設小屋


30
分ほど休憩して、室堂から下る。
大きな岩だらけの道を行くと、すぐに急下降になった。この急坂を五葉坂というらしい。下には広大な湿原が広がり、その中に木道が続いているのが見えた。
ようやく平坦になると指導標の立つ分岐に着いた。ここから左の道がエコーラインで、昨日テントを張った南竜ヶ馬場に至るのだ。
広大な弥陀ヶ原を歩いて行く。真っ青な空が広がっていて振り返ると白山がくっきりと聳え、すばらしい散策路である。木道の終わるところにベンチがあって、「白山奥宮境内地」の標識があった。
ここから灌木の間を少し行くと、黒ボコ岩の指導標に着いた。黒ボコ岩の上からは、昨日私が歩いた別山に続く稜線を見ることができた。
ここで、道は二つに分かれる。左が砂防新道で、十二曲がりの急坂を経由して別当出合に至る。私は右の観光新道を行く。
黒ボコ岩から10分ほど下ると石を無造作に積み重ねたケルンがあった。これが蛇塚であった。
さらにザラザラの尾根をジグザグに下って行く。10分ほど行き、岩だらけの急斜面を下ったところに「馬のたて髪」という指導標があって、さらに尾根を縦走して行く。下に工事現場が見えてきたと思ったら、殿ヶ池避難小屋を立て直しているのだった。かわりにプレハブの仮設小屋があった。
狭まった尾根を行くと、植生回復のために登山道が付け替えられていた。新しい道は石組みのしっかりした階段である。
突然、行く手に岩場が現れる。岩塔がそそり立つ細い尾根を歩いて行くと、巨岩の重なったトンネルの前に着いた。ガイドブックにある仙人窟ではないかと思う。

石畳の階段道を下って行くと、観光新道分岐に着いた。ここから左に急下降すると別当追分である。でも、私は尾根を直進する。この尾根道はは白山禅定道といって、古来の白山参詣道なのだ。



 白山禅定道を下山
分岐からさらに下る


ハシゴを急降下


指尾山山頂


六万山山頂


市ノ瀬に戻った


背の高い笹藪の間を下って行く。小さな木橋を渡ると道は平坦になって、ブナの林になった。林を抜けると木道になって、そこに「慶松平」の指導標がたっていた。

尾根が狭まってくると、檜の巨木が見られるようになった。急な階段道を下って行く。展望が開けたところからは、下に別当谷の流れを見ることができて、車道も見える。
急な階段やハシゴの下りになった。このあたりはすさまじい絶壁の尾根なのだ。
傾斜がゆるまると木道になって、檜の巨木を所々に見ることができる。道に大きな岩が多くなると、岩室があった。中には壊れかけた石仏が置かれているので、これが「剃刀窟」だと思う。
苔むした巨岩の間を行く。行く手にはすさまじい断崖をもった山が見えた。これが指尾山である。でも、樹林に遮られて、その全貌を見ることはできなかった。樹林がとぎれたところから振り返ると、私が下ってきたのは、すさまじい断崖の尾根であることがわかる。
大きな岩が重なる急斜面の登りになった。これが指尾山への登りである。傾斜が緩まると石畳道になった。古い参詣道の面影が残っているのだ。指尾山山頂に着いたのは14時半。樹林に囲まれていて展望はない。山頂標識の周りには古い碑がたっていた。
山頂から少しだけ下ると道ばたに三等三角点があった。山頂に置けばいいの…にと思ってしまう。
緑の樹林の中を降って行くが、やがて苔むした岩が重なる沢筋を降るようになった。この付近には檜の古木が多くて、異様といっていい姿をしている。
巨岩の間を過ぎて、ようやく緑の林を行くようになると、六万山の山頂に着いた。ここも林の中で展望はなくて、三角点もなかった。
緑のブナ林を下る。階段になった登山道を
20分ほど降ると、下に林道が見えてきた。これが湯谷林道なのだが、登山道はこれを横断して、再び急な山道を下って行く。檜の植林を過ぎると、カーブミラーが見えてきて、ここで林道に降り立つ。ここには「釈迦新道・白山禅定道登山口」という大きな標識がたっていた。あとはひたすら林道を歩くのだ。大きな鉄橋を渡って、10分ほど行くと園地が見えてきて、この園地の中を歩いて行くと、私の車が停まっているのが見えてきた。ほかに駐車している車はほとんどなかった。みんな、別当出合まで行ってしまうからなのだ。到着は16時ちょうど。二日間の楽しい白山登山であった。


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