日本百名山
のりくらだけ

標高 3026m
三本滝駐車場→35分→三本滝分岐→40分→摩利支天バス停→45分→冷泉小屋→25分→位ヶ原山荘→50分→エコーライン→20分→大雪渓・肩の小屋口→30分→肩の小屋→40分→蚕玉岳→10分→乗鞍岳山頂→40分→肩の小屋→30分→富士見岳→15分→畳平

乗鞍岳は畳平から登ったのでは本当のすばらしさを知ることはできないと思う。私は三本滝から登り始めたのだが、この日は快晴で、紅葉の最盛期。息を呑む絶景の連続であった。
位ヶ原から仰ぐ乗鞍岳(剣ヶ峰)

1998年畳平からの登山記録
 三本滝から摩利支天バス停
三本滝レストハウス


谷川に沿って行く


橋から見る谷川


大きな岩を越えたりする


三本滝分岐


摩利支天バス停

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2012106

「道の駅木曽福島」に泊まって、今朝は5時半に出発した。今日は乗鞍岳に登るのだ。
昔、登った時は畳平まで車で行って、そこから山頂を往復したのだ。でも、これはすさまじく安直な方法で、わずか1時間半で山頂を踏むことができる。せっかく3000m峰に登ろうというのに、標高2700mの畳平まで車で行ったのではとても恥ずかしくて、乗鞍岳に登ったとはいえない。
乗鞍岳はいつか自分の足で、下から登りたいと思い続けていた。それに、今の乗鞍岳はマイカー規制が行われていて、畳平まで車で行くことはできない。バスは新島々からエコーラインを走って畳平に至るのだが、一般車両は三本滝までで、その先はバスに乗り換えなければいけない。ガイドブックを見ると、三本滝から登山道があるので、これを歩くことにした。

乗鞍岳の山麓は開発されたリゾート地で、その中を走って行くと、行く手に乗鞍岳の大きく聳えているのが見えた。すばらしい眺めである。車を停めて写真を撮ってしまった。
三本滝のレストハウスに着いたのは7時を少し過ぎた頃。ここまで車で来る人はけっこう多くて、たくさんの車が停まっている。バス停には行列ができていた。
身支度を終えて歩き始めたのは7時半。レストハウスの右に遊歩道があって、歩道入口には三本滝まで900mという標識があった。私の前を二人の登山者が歩いて行く。
すぐに丸太を組んだ階段の下りになった。どんどん降ってゆく。下から流れの音が聞こえてきて、道は左折して谷川に沿って行くようになる。すぐに指導標があって、乗鞍岳登山道は右折となっていた。ここから谷川に降るのだ。ここで、間違えてしまったのは、三本滝は直進するのに、つい谷に下ってしまったことだ。私は滝が大好きなのに、日本の滝百選の三本滝を見逃すことになってしまった。

谷川は鮮やかなコバルトブルーですばらしくきれいであった。これをしっかりした橋で渡る。その先は山の急斜面を右に斜めに登って行くのだ。
樹林に入るとターンをしてジグザグに登るようになる。ロープが下がる急な斜面を登り切ると、大きな岩が立っていた。この岩を乗り越えて、さらに笹原の急斜面をジグザグに登って尾根の上に出ると指導標が立っていた。ここが三本滝分岐であった。ここから尾根を下ると鈴蘭台で、登って行くと乗鞍岳なのだ。
分岐からは針葉樹林の尾根を登って行く。
30分ほど登ると、突然車道に出てしまった。見まわしても、すぐに登山道の入口はないので、そのまま車道を歩いて行く。
10分ほど歩くと
摩利支天のバス停があって、このすぐ先に登山道の入口があった。



 位ヶ原山荘へ
よく整備された道


冷泉小屋前


位ヶ原山荘前


紅葉の始まった樹林の中を登って行く。道はけっこう険しかったりもするが、沢の流れには新しい橋が架けられていたりで、整備はされているのだ。
25分ほど登ると再び車道にぶつかった。すぐに登山道の入口があって、再び山道を登って行く。でも車道は登山道のすぐ左を通っていて、葛籠折れのカーブの度に車道をかすめるのだ。
とうとう車道歩きになってしまって、これを5分ほど行くと、右斜面の上に小屋が見えてきた。ターンすると小屋の前に着いた。これが「冷泉小屋」で、バス停があった。小屋の前には自転車で上ってきた人が休憩していた。こんな急な道を自転車で来るなんてたいしたものである。
小屋の前には滝があった。鮮やかな緑の苔がむした岩の間を水が流れ落ちている。小さいがきれいな滝である。
小屋の前から再び山道に入る。紅葉がすばらしくきれいだ。登山道は葛籠折れの車道を何度もかすめて続いている。けっこう急な登りで、丸太の階段道である。
30分ほど登ると行く手に小屋が見えてきた。コンクリートの階段を登って車道に飛び出す。この小屋が「位ヶ原山荘」であった。ここにはカメラと大きな三脚を持ったたくさんの人が休憩していた。バス停があるので、ここでカメラマンたちは下車して紅葉の写真を撮ろうとしているのだ。もう10時になっているので、ここで少し休憩することにした。
乗鞍岳山頂方向の眺めはすばらしい。




 肩ノ小屋へ
大きな岩が重なる道


車道を横切ってザラザラの道を登る


大雪渓・肩の小屋口


肩の小屋に着いた


位ヶ原山荘からは5分ほど車道を歩かなければいけない。でも、紅葉がすばらしくきれいだ。
道ばたの大きな岩に赤い矢印が書かれていて、ここから登山道に入る。鮮やかな紅葉の中を登って行く。道が大きな岩に覆われるようになって、これを乗り越え乗り越えして行く。
30分ほど登ると樹林から抜け出し、振り返ると穂高と槍ヶ岳を眺めることができた。山は鮮やかな紅葉に覆われていて、絶景としかいいようがない。乗鞍岳めざしてカメラマンがどっと押し寄せるわけである。
涸れた沢のような岩だらけの道を20分ほど急登して、車道に出る。「乗鞍エコーライン」である。ここからの眺めがまたすばらしい。乗鞍岳山頂と思われる稜線が見え、振り返ると槍・穂高が見える。
車道を横切って、ザラザラの道を登って行く。左には岩だらけの涸れた沢が続き、道の両側にはロープが張られていて、高山植物を保護している。涸れ沢に沿って登って行くと、大きな岩の上に石碑がたっていた。乗鞍岳も山岳信仰の山なのだ。
ここから岩だらけの道を10分ほど登って再びエコーラインに着く。ここには小屋とトイレがたっていて、「大雪渓・肩の小屋口」というバス停があった。たくさんの人が休んでいる。
車道を横切ったところに肩の小屋を指す指導標たっていた。登山道は大きな岩だらけである。今は岩だらけの斜面なのだが、初夏は大雪渓になっているらしい。

けっこうたくさんの人が登っていて、下ってくる人も多い。30分ほどの登りで肩の小屋に着いた。たくさんの人が休憩している。小屋の後ろの山に建物が見える。これは宇宙線(コロナ)観測所なのだ。1145分になっているので、ここで休憩する。でも、たくさんあるベンチも人でいっぱいで、どうしようかと思っていたら、出発する人がいて、座ることができた。




 乗鞍岳山頂へ
小屋の前の剣ヶ峰登山口


子供も登っている


山頂への最後の登り


乗鞍岳山頂


肩の小屋前の広場から、剣ヶ峰口という指導標に従って登り始める。行く手の登山道をみると、登山者が行列して登っているのが見える。乗鞍岳は日本百名山の山なので、団体でやってくるのだ。こういう時の登山は本当に気が重い。
大きな岩がゴロゴロする道を登って行く。下って来る人も多いのだが、道が広いのですれ違うのに待つ必要はない。登って行くにつれて、宇宙線観測所の奥に槍・穂高が見えてきた。

小屋から40分ほどで、傾斜がいったん緩む。ここが蚕玉岳で、たくさんの人が休憩していた。ここから右下に池が見えた。乗鞍岳の火口湖で「権現池」というのだ。ここから山頂を見上げると建物が見える。乗鞍神社である。
ここで休みたいのだが、山頂も間近に見えるので、まず山頂を目指すことにした。平坦な尾根を少し行くと字路になっている。登りは左の道を登って、右は下りに使うらしい。ところが右の道を登って行く人がけっこう多い。今日は紅葉がきれいということもあって、登山者がめちゃくちゃ多いのだが、こんなときにルールを守らないと渋滞がいいっそうひどくなる。見上げると山頂直下で渋滞になっている。たしかに、右の道のほうが山頂にまっすぐに続いているので、この道を選びやすいのだが、標識を見ないのかと思ってしまう。こういう不注意な連中が道を間違えて遭難したりするのだ。
岩が重なるピークを左から回りこんで登ると小屋があった。「乗鞍岳頂上小屋」である。
ここからさらに岩屑の急な道を5分ほど登ると小さな社があった。ガイドブックを読むと山頂には乗鞍神社と本宮神社奥宮の二つが背中合わせに建っているという。これはどっちの神社なんだろうと思ってしまう。この後ろが大きな神社で、その前は登山者でいっぱいであった。山名の標識を入れて記念写真を撮りたいのだが、列をつくっていた。ようやく写真が撮れたが、この混雑にはまいってしまう。さらに、人混みの中で三角点を探した。乗鞍岳山頂にあるのは一等三角点なのだ。



 富士見岳を経由して畳平へ下山
山頂からの下山は大行列


蚕玉岳山頂


富士見岳へ登る


富士見岳山頂


畳平に着いた


写真が撮れたところですぐに下山開始。休憩して展望を楽しむのは蚕玉岳ですることにした。山頂からの下りは行列であった。しかもこの下山路を登ってくるのが多いので、すれ違うのに待たなければいけない。この道は下山路だと叫びたくなった。

蚕玉岳に戻ったのは1310分。大きな岩に腰掛けて展望する。
乗鞍岳山頂は剣ヶ峰というのだが、そこから右に岩稜が連なっている。下に見える権現池が旧火口で、これを外輪山が囲んでいるのだ。剣け峰はその外輪山の最高峰なのだ。剣ヶ峰の右に見えるピークは大日岳、奥の院ともいうらしい。
西の方向、遠くに大きな山が見える。地図で確認したら加賀の白山であった。さらに近くに山頂が雲で隠れた山が見える。御嶽山である。登ってきた方向、北には槍・穂高が見える。ため息が出るような絶景である。紅葉もきれいだし、今日の登山は最高である。
登って来た道を引き返して、肩の小屋に戻ったのは1350分、ここからは畳平に向かう。畳平からバスで三本滝に戻るつもりなのだ。
舗装された平坦な道を歩いて行く。団体も多くて、ゾロゾロという感じで歩くのだ。15分ほど車道を歩いて行ったら、右に富士見岳登山口の指導標がたっていた。このまま車道を歩いて畳平に戻るのも芸がないので、富士見岳に登って行くことにした。山頂からは引き返すことなく、向こう側に下ると畳平なのだ。最初は岩礫の急な登りだが、すぐに傾斜が緩まって、よく踏み固められた土の道になった。
登山口から15分ほどで山頂に着いた。山頂からはすぐ下に畳平の広い駐車場が見えて、点在する池も見える。剣ヶ峰の眺め、そして槍・穂高。見下ろす広大な山の斜面は錦繍の紅葉である。
記念写真を撮ったところで、すぐに下山を開始した。10分ほどで車道に着いて、そこからは舗装道を歩いて行く。
畳平のバスセンターに着いたのは1440分であった。畳平を取り巻くように恵比寿岳や魔王岳が聳えている。登りたい…という思いもしたが、疲れたのでこのままバスに乗ってしまった。


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