BACK 岩古谷山
2009年4月2日
本当の岩古谷山山頂から登山道に戻ると、そこからは鉄の階段を急降下するのだ。長い階段で、途中には踊り場まであって、ここで右に曲がる。この鉄のハシゴの横には古く錆び付いたハシゴもあった。昔はこれを使ったらしい。
ようやく長い階段を下り終えて、地面に足をつけたときはほっとした。
樹林の中の痩せた尾根が続き、アップダウンを繰り返して下って行く。30分ほど尾根を歩いたところに指導標があって、鞍掛山までは3.7km、2時間50分と書かれていた。まだまだ遠いのだ。
送電線の鉄塔の下を通過し、さらに20分ほど行くと荒尾集落との分岐に着いた。このあたりが標高707m地点で、岩古谷山からは2km歩いたことになる。
この先はすごく急な登りになった。階段の急登が続き。それが露岩の登りになった。岩には赤い鉄棒が打ちこんであって、それにロープを張って手すりがつけられている。視界が開けて遠くの山々が展望できた。
けっこうきついアップダウンが続き、樹林に入ったり出たりする。尾根がさらに狭まって、巨岩が尾根を塞いでいたりするのだが、桟がかけられていて道は整備されている。
行く手にすさまじい大絶壁が聳えているのが見えた。これが御殿岩であった。まさかこの岩峰を越えるのではないだろう…と思いながら歩いて行くと、道は尾根の左側を捲くようになった。岩峰は捲いてくれるんだと安心したら、そうではなかった。左の樹林の中を急登して岩峰のほとんどピーク付近まで登ってしまうのだった。御殿岩の肩の着くと、そこに説明板があって
昔、ここに天神が祀られていたことから御殿岩の名が伝えられています。このあたりは岩質が硬く風化浸食されにくい石英安山岩でできているためにこのような大変急な斜面や切り立った岩崖が形成される
のだという。
ここから右に踏み跡があるので登って行くと、障子岩の上に立つことができた。すばらしい眺めである。南にはこれから登る鞍掛山が聳えていて、北には今日たどって来た尾根と岩古谷山が見えた。絶景である。
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