愛知県の山
いしまきやま

標高 358m
赤岩寺→50分→三角点→30分→林道鞍部→30分→赤岩尾根分岐→25分→大知波峠→20分→観光道路出合→1:00→石巻山山頂→30分→間場登山口→1:15→赤岩寺

石巻山は田中澄江の「花の百名山」に選ばれていて、山頂一帯は「石巻山石灰岩地植物群落」として特別天然記念物に指定されている。でも、私が登ったのは11月だったので、花はまったく見ることができなかった。
山麓から仰ぐ石巻山

 赤岩寺から三角点ピークへ
赤岩寺の駐車場


赤岩寺自然歩道を行く


七叉路の休憩所


三角点の広場に着いた

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20091115

今日は、小林泰彦の日本百低山に選定されている石巻山に登る。田中澄江の「新・花の百名山」にも選定されているのだが、これは弓張山地という名前になっいる。山頂に立つだけなら1時間もあったら帰ってこれるのだが、それではつまらない。赤岩尾根を縦走して、大知波峠から石巻尾根を登って山頂を目指すことにした。
赤岩尾根の登山口は赤岩寺にある。車を走らせて行くと、りっぱな仁王門があって、その奥に赤い山門が見える。うれしいことに山門の前に登山者のための駐車場があった。
出発は7時少し前である。
赤い門をくぐって、お寺の境内に入る。指導標があるはずだが…と、境内を探したが見つからない。境内の右に細い舗装道が続いているので、これを歩いて行くと、赤岩寺自然歩道の指導標がたっていて、左が展望台となっている。直進方向は砂防ダムとなっているので、ここは左折して展望台を目指す。鬱蒼とした植林の中に道は続いている。ほとんど平坦な道で、5分ほどで尾根の上に着いた。ここは遊歩道がいくつも合流する七叉路で、休憩ベンチも置かれていた。ここで左に行くと展望台に行けるのだが、私は右に歩いて行く。指導標には近藤翁の像とかかれている。
広い遊歩道を行くと、大きな岩があって、その下に小さな石仏があった。かわいい。
そのすぐ先の左に、りっぱな銅像がたっていた。これが近藤翁である。何をした人なのかよくわからない。
少し行くと、林間広場の分岐があって、ここで赤岩尾根はまっすぐに進む。でも、ここからは階段の登りになった。鬱蒼とした樹林の中を行くと、松の木のところで行き止まり…と思ったら、ここで右に曲がって急な斜面を登るのだ。急登はすぐに終わって、尾根の上に着く。ここには指導標があって、この尾根の左は「赤岩口電停」となっていた。尾根を右に行く。
雑木林の中を5分ほど行くと、明るい広場に着いて、そこに三角点があった。三等三角点であった。ここで尾根を右に行く。



 大知波峠へ
送電線鉄塔に着いた


檜林を急下降する


倒木が道をふさぐ


鉄塔がたつ明るいピーク


大知波峠


三角点ピークから緩やかに下って行くのだが、この途中で、西猿岩に寄るのを忘れたことに気がついた。引き返すのが面倒なので、そのまま進んだ。

鬱蒼とした照葉樹の中を5分ほど行くと、樹林から抜け出して展望の広場に着いた。ここには送電線の鉄塔がたっている。西には豊橋市街が見え、北には山頂が岩場の山が見える。これが石巻山であった。
再び鬱蒼とした樹林の中に入る。道に生える樹林はイヌツゲで、独特の雰囲気がある。この中を緩やかなアップダウンを繰り返して行く。20分ほど歩き、檜林を急下降すると林道が左に現れて、これと少し並行して行くと、右からくる林道に出る。これを横切って、再び樹林に入って杉林の中を行くと、道がスラブになって、大きな岩の横を上がる。この先岩場になるのかと思ったら、杉林の平坦な道であった。でも、5分ほど行くと石灰岩の大きな岩があって、この岩の間を登る。このあたりから石灰岩が目立つようになった。
少し行くと、今度は倒木帯になった。大きな杉の木がいくつも道に倒れ込んでいる。
倒木を過ぎると、あとは植林の中をたんたんと歩くようになった。道の左に大きな岩塔がたっていて、このすぐ先が豊橋自然歩道との合流点であった。ここまでは赤岩自然歩道を歩いてきたのだが、ここからは豊橋自然歩道を行くのだ。
5分ほど行くと、送電線の鉄塔の横を過ぎる。そこからまた5分ほどで再び鉄塔があった。
この先はイヌツゲの群生地である。説明板がたっていて、ここにはイヌツゲの巨木があるのだという。樹齢100年だそうだが、どれがその巨木なのかわからなかった。
イヌツゲの林の中をどんどん行くと、鉄塔がたつピークが迫ってくる。その鉄塔の少し手前に「遊歩道をへて石巻山」という指導標があった。この道は私のガイドブックにはない道なので尾根をそのまま進むことにする。
鉄塔のピークを越えて、イヌツゲの林の中を5分ほど行くと、鉄塔のたつ明るいピークに着いた。ここから尾根を左に行くと石巻山なのだが、その前に大知波峠を往復することにした。
背の高い笹藪の間を
2分ほど下ると峠に着いた。ここは草原の広場になっていて、右の一段下には礎石が並んでいるのが見える。峠には「大知波峠廃寺跡」という石標がたっていて、平安時代中頃に伽藍が整えられてらしい。平成13年に国の史跡に指定されているのだ。
この峠からは遠くに浜名湖を眺めることができた。

引き返して、いよいよ石巻山を目指す。



 石巻山山頂へ
林道に下る


ひたすら林道を歩く


石巻山登山道入口に着く


石巻山頂への道


石巻山山頂


尾根を少し行くと右に林道があって、登山道はこの林道に降りてしまう。ここからは林道を歩くのだ。でも、
5分ほどで左に自然歩道の入口があって、ここから再び山道に入る。植林の中のすごい急降下になると、下に舗装道が見えてきて、コンクリートで固めた階段を下って、この道に降り立つ。
すぐ右にヘアピンカーブがあって、そこから左に下る踏み跡がある。これかと思って、この踏み跡を下って行ったが、どうも方向がおかしい。右に石巻山の稜線が見えるではないか。間違えたと思って引き返した。
舗装された林道を歩いて行く。この道は石巻観光道路というのだ。30分ほど林道を行くと、ようやく右に石の鳥居が見えてきた。これが石巻山の登山口、石巻神社である。
鳥居をくぐって、急な石段を上る。登りきったところが神社の境内で、登山道は右にあるのだが、まず神社にお参りした。
登山道の入口には、山頂まで600m20分という指導標がたっていた。「石巻山石灰岩質植物群落」という説明板もたっている。石灰岩の山はアルカリ質の特殊な地質となるため、貴重な植物群落を見ることができるのだ。でも、晩秋のこの時期、花は望めそうもない。
丸太を渡した階段道を上って行く。すぐに石灰岩の大きな岩が現れ、10分ほどで「石巻山蛇穴」に着いた。石灰岩の巨岩に穴が開いていて、神様の使いの大蛇がここに住んでいたという伝説があるという。
ここから急な露岩の道を上ると、今度は「ダイダラボッチの足跡」があった。石灰岩に足跡らしき窪みがあるのだ。
ここからさらに5分ほど登ると、左に大きな岩があってその上に二つの碑がたっている。大天狗と小天狗と刻まれていた。
今度は少し下ると、行く手に大きな岩峰が立ちはだかる。登山道はこれを左に捲いて下るのだが、見上げるような岩壁が聳えている。絶壁を捲いたその先は鎖場であった。この岩壁に向かって登って行くのだ。鎖にすがって大きな岩の重なりを越えると、こんどは鉄の階段がある。巨岩の細い隙間に階段がつけられていて、一つ登り終えたら、その先に、さらに急な細い階段があった。これを慎重に登ると、ようやく山頂であった。
石灰岩の重なる山頂である。巨岩の後ろに白い杭があって、そこには石巻山と書かれていた。

山頂は細長くて、岩のヤセ尾根が東にまだ続いているのだが、これを辿ることはできない。すさまじい岩稜で、断崖が続いているのだ。
山頂から南の下には貯水池が見え、豊橋市街も一望できる。景色を眺めながらパンをかじった。



 間場登山口へ下山
奥の院


自然科学資料館


赤岩寺の仁王門が見えてきた


山頂から登って来た道を引き返したが、途中から奥の院の道に入った。

すさまじい絶壁の下に小さなお堂がたっていた。岩壁の下には小さな池があって、澄んだ水をたたえている。地図にあった「このしろ池」だと思う。飲料水という標識があって、柄杓も置かれているので、掬って飲んでみた。石灰岩の間から湧き出す水なので、アルカリ水のはずである。
奥の院からは平坦な道を歩いて、神社に戻った。
ここには自然科学資料館があるので立ち寄った。ガランとした室内にはパネルがいくつかたっているだけの簡単なものだった。
神社の石段を下って、舗装道に着く。ここからは車道歩きかと思ったら、左に自然歩道入口があった。樹林の中を20分ほど下ると、間場登山口に着いた。ここには豊橋自然歩道の案内板がたっていた。
あとは赤岩寺の駐車場まで町の中を歩いて行くのだ。このとき、科学資料館で手に入れた詳細な地図が役にたった。二万五千分の一の地図が登載されているのだ。磁石と地図で方向を確認しながら歩いて行く。
畑の間を歩いて行くと、石巻山が鋭い三角形で聳えているのが見えた。すばらしい山ではないか。
登山口から1時間10分ほど歩いて、ようやく赤岩寺に戻った。1250分になっていた。


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