日本百名山
えなさん

標高 2190m
神坂峠→50分→鳥越峠→50分→大判山→45分→ウバナギ→1:15→前宮登山道分岐→15分→恵那山山頂避難小屋→10分→恵那山山頂→15分→避難小屋→15分→分岐→1:30→大判山→40分→鳥越峠→40分→神坂峠

昔、恵那山に登ったときは最短の黒井沢コースを登ったため、つまらない山だと思ってしまった。今回は神坂峠からのルートを登った。これはおもしろかった。登山というのはどのコースを選ぶかで全く違ってしまうのだ。
恵那山

 登山口から御料三角点ピークへ 1998年黒井沢コース登山


神坂峠の登山口


広く切り開かれた道を行く


御料局三角点のピーク

BACK 白山山系 大汝峰

2012105

昨日は午前中に美濃市の観光をして、午後はのんびりしてしまった。
さて、今回の恵那山登山だが、
1998年に登ったときは黒井沢コースであったので、今度は神坂峠からのコースを登ることにした。
朝早く「道の駅そばの里らっせいみさと」を出て、中津川落合から県道の中津川南木曾線に入って、神坂峠に向かう。林道に入るとそこからはけっこうな山道で、カーブの連続なのだ。
峠に着いたのは7時少し前であった。峠は三叉路になっていて、ここには登山者駐車場の指導標もあった。峠から少し下ったところに駐車スペースがあるのだった。
身支度を終えて三叉路に戻る。この交差点に恵那山登山口の指導標が立っている。指導標に従って登山道に入ると、すぐに笹藪を切り開いた急な登りである。振り返ると峠の三叉路がほとんど真下に見えた。
樹林のピークを越えから、15分ほどアップダウンすると傾斜がゆるまって、「恵那山富士見台縦走路」の指導標が立っていた。この先、絨毯のような笹原が広がる緩やかな稜線を行く。
7時半、笹原が切り開かれたピークに着いた。広場の真ん中には「御料局三角点」があった。これは何なのだろう。このピークからの展望はすばらしい。今日は快晴で、南アルプスや御嶽山がきれいに見えた。
行く手にはどっしりとした恵那山も見える。やっぱり登山は晴れた日でなければと思ってしまうのだ。



 大判山へ
急下降する


鳥越峠に着いた


大判山山頂


さて、御料局三角点ピークからは急な下りである。行く手に恵那山が見えるというのに、一旦降って、それから登り返さなければいけないのだ。笹藪の中を5分ほど急降下すると、山頂まで6kmの指導標がたっていた。
樹林の中に入って、鳥越峠に着いたのは755分である。指導標には山頂まで3時間とかかれていた。なお、ここから強清水に直接下る道がある。林道まで20分と書かれていた。
峠からは笹藪をかき分けるようにして登って行く。傾斜が緩まって、明るい林を行くようになると、登山道に沿ってロープが張られている。よく見たらロープの向こうはすさまじい崩落地であった。これが地図にある「ウバナギ」らしい。すぐに崩落地の縁に出て、これに沿って登山道は続いている。見下ろすとけっこう怖い。
笹藪のあいだに続く道を登って行く。振り返るとウバナギの眺めがすごくて、その奥には御嶽山と中央アルプスの山並みが見えた。
ピークに登り着くと、笹藪が切り開かれた広場になっていて、その真ん中に三角点があった。笹藪の中に朽ちかけた棒が立っていて、よく見たら大判山と書いてある。850分になっていた。
行く手には広い台地
の恵那山が見える。そこにむかっていくつものピークが重なる尾根が伸びている。これが登山道なのだ。



 前宮登山道分岐へ
アップダウンを繰り返す


天狗ナギ


山頂まで2kmの指導標


前宮登山道分岐


大判山から少し下ったところに「山頂まで
3.5km」の指導標が立っていた。
いよいよ山頂に向かっての本格的な登りになった。大判山から見たときは緩やかな登りのように見えたのだが、登り始めると、けっこうきつい。
アップダウンが続く。道は笹原の中に続いていて、展望は開けている。3.5kmの標識から20分ほど登ると山頂まで3kmの標識があって、そこからはしばらく樹林の中の登りになる。10分ほどで樹林から抜け出すと、すばらしい南アルプスの展望が広がった。
10分ほど樹林の中を登ると再びすさまじい崩落地があった。これが「天狗ナギ」である。崩落地のすぐ横を急登して行くと山頂まで2.5kmの標識があった。
岩が重なる急な道を登って行く。振り返ると天狗ナギの眺めがすごい。このあたりから紅葉が始まった。
天狗ナギのピークを越えると、屏風のように連なる恵那山山腹が間近に迫る。山腹は鮮やかな紅葉に飾られていた。

原生林の中を登って行くと山頂まで2kmの標識があった。1015分になっていた。
さらに林の中を登って行くと、大きな岩がゴロゴロする沢のような道になった。このあたりはけっこうきつい登りである。
ようやくピークに登り着くと、そこにはたくさんの指導標が立っていた。ここは「前宮登山道」との合流点なのだ。私の地図にはここに一ノ宮があるように書かれているのだが、実際はこの分岐から前宮方向に少しくだらなければいけないのだ。
恵那山の頂きは長大な台地なのだが、そこにはたくさんの神社が祀られているのだ。私はできたらそのすべてにお参りしたいと思っている。最初の神社が一ノ宮ということになるのだが、降って登り返さなければいけないので、これは帰りにお参りすることにして、まず山頂を目指すことにした。



 恵那山山頂へ
紅葉の道


恵那山頂避難小屋


恵那山山頂


前宮分岐から道はほとんど平坦で、鮮やかな紅葉の林が続く。

岩のゴロゴロする急な道を登ったところにお宮があった。二ノ宮の剣神社である。このすぐ先は白く立ち枯れた林があって、再び樹林の中に入る。林がまばらになる頃には鮮やかな紅葉の道になった。
すぐに三ノ宮神明社があった。ここには山頂まで
500mの標識があった。ここから5分も行かないところに四ノ宮の熊野神社があって、このすぐ先で樹林から抜け出すと避難小屋があった。避難小屋のあたりは広場になっていて、小屋の後ろに大きな岩が重なっている。この上からは南アルプスが展望できるらしい。小屋の中に入ってみたら、けっこうきれいであった。
小屋から再び樹林の中に入って岩がゴロゴロする道を過ぎると木道になった。この横に五ノ宮の富士社があって、再び樹林に入ると笹藪埋もれるように六ノ宮があった。
六ノ宮のすぐ先にはちょっと大きめの神社があった。これがイザナギ・イザナミを祀る恵那神社本社である。神社の横には女神の石像があった。

すぐ先が山頂広場である。広場には高くはないのだが展望の櫓があるのでまず登ってみた。でも、広場を囲む木々はけっこう高くて展望はなかった。櫓から降りて休憩する。広場の真ん中には三角点があるのだが、よく見たら一等三角点であった。
山頂広場を囲む灌木は鮮やかに紅葉していてすごくきれいであった。
展望はないのだが、真っ青な空、そして真っ赤な紅葉、大満足の山頂であった。



 一ノ宮に寄って下山
前宮登山道分岐に戻った


神坂峠遺跡


強清水


山頂から引き返す。前宮登山道分岐に戻ったのは1225分。ここから一ノ宮のお参りに行った。3分ほど降ると一ノ宮があって、それは猿田彦を祀る神社であった。
あとは登ってきた道を引き返すだけである。
登山口の神坂峠に戻ったのは
1525分である。
車の前まで戻ったところで、古代東山道・神坂峠の指導標があることに気がついた。昔の峠は、今の三叉路とは違っていたらしい。車にザックを置いて、行って見ることにした。急な坂を登ると、神坂峠遺跡と刻んだ石標がたっていた。説明板があって、ここからは剣・鏡などが発掘されたということだ。神坂峠は東山道の要衝で、古墳時代から中世に及んで峠祭祀が行われたらしい。
車に乗って下って行くと、途中に「強清水」の水場があった。清水がこんこんと流れ出ているのだが、生水だからそのまま飲んではいけないと書かれていた。でも、一口飲んでみたら、冷たくておいしかった。ここには登山道入口もあった。これを登ると鳥越峠に着くらしい。
さらに風穴の説明板もあった。
県道に戻って、車を走らせて行くと馬篭峠頂上についた。この峠を挟んで、南に馬籠宿、北に妻籠宿があるのだ。
後は国道19号線に出て、木曽路を走り、適当なところで道の駅に泊まるつもりだ。


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