2007年早春四国登山
うんぺんじやま

標高 927m
登山口→25分→水場地蔵→30分→二十丁→30分→九丁コル→雲辺寺→25分→雲辺寺山山頂→30分→十二丁→50分→ロープウェイ駅

この山の山頂には四国遍路の66番札所雲辺寺があって、登山道は遍路道でもある。私は毘沙門天の巨像がたつピークが山頂だと思っていたのだが、三角点があるのは1kmほど離れた無線中継所の裏にあるのだ。
登山道は遍路道

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2007年36

今回の登山旅行では雲辺寺山にも登るべきかどうか迷った。雲辺寺山というのはその名の通り、66番札所の雲辺寺がある山で、四国遍路をしたときに登っている。山頂というのは札所からほんの少し行ったところにあるのだ。ほとんど登ったも同じではないか。
でも、標高差わずか
10m程度であっても山頂を踏んでないのは登ったとはいえないかも…、もう一度登るしかない。
せめて登るコースは変えることにした。遍路の時は南側の65番札所三角寺から遍路道を登ったのだが、今回は北側の登山口から登って67番札所大興寺への遍路道を下るつもりだ。

道の駅から車を走らせて登山口に着く。でも、困ったことに登山道入口には「崩落箇所あり、ここからの登山は危険」という看板がたっていた。どうしようかと悩んだが、通行禁止ではなく危険というだけなら何とか通れるのではないかと思う。この道を行くことにした。
今回登る道は遍路道ではないはずなのだが、樹林の中を登って行くと丁目石がたっていた。三十七丁から始まって一丁が雲辺寺らしい。山頂までの目安になる。
道がどんな危険な状態になっているのか、すごく不安だったのだが、小さな崩落箇所があったものの、まったく問題なく通過できた。これではないのかと思ったが、結局山頂まで危険と思うような箇所はなかった。あの看板はいったい何だったのだろう。
25分ほど行くとお地蔵様がたっていた。その後背に指差しのがあって水と書いてある。これは水場を示す地蔵なのだ。ここから15分ほど行くと再びお地蔵さまがたっていて、それには天保23年と刻まれていた。この道は古い参拝道だということがわかる。
二十丁を過ぎてさらに行くと文化年間の石仏があった。これには「この右水あり」と刻まれていた。今では水場はないくなってしまっているのだが、昔の参拝者がこの山道を登るときに水場の案内はずいぶんありがたかったんだろうと思う。登山者の私にとっても水場の案内はすごく貴重なのだから。
九丁でようやく尾根の上に着く。ここから傾斜は緩やかだろうと期待していたがみごとに外れた。まだしばらく急な登りが続くのだ。
六丁を過ぎると行く手にリフトの施設が見えてきた。「スノーパーク雲辺寺」というのだが要はスキー場である。ゲレンデの横に出ると、人口雪が盛んにつくられていた。
このゲレンデに沿って登って行き、振り返ると下には  街が展望でき、左間近にロープウェイ山頂駅が見える。山頂はもうすぐである。
二丁を過ぎるとすぐに車道に出て、交差点がある。真っ直ぐを下ると雲辺寺の境内、右が山頂で、そちらにはには大きな毘沙門天像が立っている。
山頂の毘沙門天の台座の横に標高1000mの標識がたっていた。?雲辺寺山の標高は927mなのにどうしてだと思ってしまう。
でも…寒い。山頂に着いたときは風が強くなって、耳が千切れそうだった。毘沙門天は展望台になっているので中に入ることにした。風がないだけで暖かく感じた。

中には螺旋階段があって、その壁には四国八十八箇所の切り絵が飾られていた。これがけっこう楽しい。この絵を見ながら登っていったが、展望台へ出るドアは凍り付いて開かなかった。あきらめて引き返す。1階で休憩して呼吸を整えて雲辺寺のお参りに行った。
分岐に戻ってまずロープウェイ駅に行ってみた。中に入るとストーブが炊かれていて、お遍路さんがたくさんいた。駅からは瀬戸内海を展望することができて、海が青く輝いている。この山頂は曇って冷たい風が吹いているのだが、下は晴れているのだ。
ロープウェイ駅から案内に従って雲辺寺に向かう。石段を下るとお寺の境内で大師堂の広場であった。お遍路さんが般若心経をあげていた。
石段をもう一度下ると本堂の前に出る。このお寺はなぜか大師堂がりっぱで、本堂はこじんまりしている。本堂の前には改修の看板がたっていて、喜捨を呼びかけていた。
参拝もしたので下山することにする。境内を出て右に行く。杉林の中の参道を行くと、四国のみちの指導標があって、下山路を示している。ガイドブックには「無線中継所のある北峰も往復しよう」と書いてあるので寄り道することにした。真っ直ぐに進むと右にゲートがあって、その先が無線休憩所である。閉じたゲートの横を抜けて緩やかに登って行く。ピークにはアンテナがいくつもたっているが山頂の標識はまったくない。すぐに引き返して分岐から四国のみちを下った。どんどん行くと車道に出て参道のの交差点がある。どっちへ行くんだと磁石を出して方向を確認したらまったく逆のほうに下りて来てることがわかった。私が歩いていたのは三角寺に向かう道で、本当は大興寺への道を行かなければいけなのだ。雲辺寺まで引き返さなければいけなかった。当然、私が北峰と思っていたピークも間違いである。
雲辺寺の前に戻るとそこに大興寺への指導標を見つけた。それに従って歩いて行く。行く手にはアンテナの立つピークが見えてきた。これこそ北峰である。
遍路の時の記憶にある分岐に着いた。遍路道は左に下ってゆくのだが、まず北峰に登る。
中継所からは雲辺寺山が間近に見えて、山頂の毘沙門天も小さく見えた。
中継所の裏に回ったら三角点があった。そこにたつ石塔に雲辺寺山山頂927mの標識もある。たいていは三角点があるところが山頂なので、まさしくここが雲辺寺山山頂ということになる。そういえば毘沙門天のたつピークには山頂という標識はなかった。本当の山頂を踏むことができて…よかった。再登したかいがあった。
あとは分岐に戻って下る。
この道はまさしく遍路道で、道端の木の枝には「遍路道」「同行二人」などと書かれた白い札がいくつも下がっている。私も遍路をしていたときはこの札を目印に歩いていたのだ。
5分ほど下ると分岐があった。ガイドブックでは直進するのだが、左に下る道はロープウェイ駅と書いてある。ガイドブックのコースだとロープウェイ駅よりも5kmほど東に下りてしまうのだが、この道を下ることによって駅に直接戻れるならずいぶん近道になる。この道を下ることにした。
急な下りが続くが、道にはカラ松の落ち葉が積もっていて歩きやすい。本当に駅に着くか心配だったが、分岐から45分の下りでロープウェイ駅の駐車場に着いた。時間が短縮できた。そこから車道を25分歩いて、車の前に戻ったのは1時であった。
今日はこれで登山終了。明日登る塩塚峰の登山口をカーナビで設定する。すると途中に温泉があることがわかった。まだ1時だし、時間も十分なので温泉で汗を流すことにした。

→66番札所 雲辺寺




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登山道入り口。危険の大きな看板


崩落箇所


水場地蔵


尾根に着いた


スキー場の横を行く


ロープウェイ駅が見えてきた


大きな毘沙門天像がたつ


毘沙門天の台座の下に山頂の標識?


雲辺寺境内


三角寺への下山路、道を間違えていた


三角点がある中継所


雲辺寺927mの標識があった


下のロープウェイ駅





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