2007年早春四国登山
たかなわさん

標高 986m
柳谷町→20分→幸次ヶ峠→1:30→石ヶ峠→20分高縄寺→10分→高縄山山頂→1:40→柳谷町

山頂まではほとんど平坦な道を歩き続けるのだ。ようやく着いた山頂には車道が通じていて、そこにはすごい鉄塔がたっている。がっかりしてしまうのだが、展望台から眺める瀬戸内海は本当にきれいだった。
林道から高縄山

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2007年317

路肩の広いところに車を停めて寝ていたのだが、これはこれでよかったと思う。
今日登る高輪山の登山口は柳谷町にあるのだが、カーナビに道が登載されていなくて、どう行ったらいいのかわからない。困ったのだが、ガイドブックのゴルフ場の先ということを頼りに車を走らせて、なんとか「四国のみち」の指導標の前に着いた。ここは三叉路になっていて車を停めるスペースがあった。
出発は8時であった。
集落の中を歩いて行く。親切に指導標がたてられているので迷うことはなく集落を通過して、峠に向かって登って行く。道は舗装された道で、峠に近づくにつれて傾斜はきつくなった。
峠の直前には左に大きな養鶏所があった。最近、宮崎で鳥インフルエンザが発生したりしているせいか、白い消毒剤がまかれていた。

峠までは1kmの距離であったが、15分ほどで到着した。
幸次ヶ峠というこの峠は、昔は北条への要路であったらしい。石仏の祠があった。
ここで右折して長い稜線歩きが始まる。道はしっかり整備されていて、峠からすぐは石畳になっていた。登りは階段が組まれている。植林された杉林の中をゆるやかなアップダウンを繰り返して歩いて行く。途中、一部痩せた尾根のところもあるが、ほとんどは広い尾根を行く。鬱蒼とした林から明るい冬枯れた林になると、道は溝の中を行くようになった。枯葉に埋まった歩きやすい道なのだが、傾斜がきつくなった。この溝の中を急登する。
稜線の道はけっこう曲がりくねっていて、気がつかないうちに日がさす方向が後になったり、左右になったりしているのだ。
峠から1時間ほど登って、鬱蒼とした杉林の中に入ると雪が目立ちはじめた。傾斜は緩やかになったが雪を踏んで行くことになった。一昨日、雨で休養したが、そのとき山では雪だったようだ。これからもっと高い中央山地の山にのぼらなければいけないのに、先が思いやられる。天気予報では当分寒い日が続くらしいのだ。
917分、石ヶ峠まで1.9kmの指導標があった。まだ遠い。
ここから10分ほど雪を踏んで登ってゆくと、右の杉の幹に「大月山15分」の標識があった。せっかくの山頂なので寄って行くことにした。雪の踏み跡をたどるとすぐにT字路に出た。磁石で方向を確認して右に向かう。雪で踏み跡がはっきりしないところもあったが、無事大月山の山頂に着いた。潅木の幹に小さな札が下がっていて、大月山958.1mとかかれている。三角点もあった。これは意外であった。三角点の山頂を踏んだことに気をよくして分岐に戻った。
左に展望台入口の標識をみて、少し行くと左の山の上に赤と白で塗られた鉄塔が見えた。すぐに、緩やかに下って石ヶ峠0.3kmの指導標があった。ここは峠になっているのか左に下って行く道がある。石仏がおかれていて古い石柱の道しるべがあった。
石ヶ峠まではもう300mだ、とよろこんで歩いて行くと木の間越しにアンテナ塔のたつ高輪山が見える。下りになって、車道に降り立つ。
ここからは舗装された道を歩いてゆくのだ。行く手に高輪山が大きく聳えている。
私は山頂を勘違いしていた。丸い山頂があって、その右少し下にアンテナ塔がたっているので、アンテナ塔からさらに登ったところに山頂があると思ったのだ。でもそれは間違いで山頂と思ったピークは手前にあるため高く見えているだけで、アンテナ塔が山頂なのだ。この思い違いのおかげで遠回りすることになる。
車道を歩いて行くと、北側が開けていて真っ青な海が見えた。海岸の街は北条市で海は瀬戸内海だ。いくつもの島が見える。
河野川源流の石碑の前に着いた。四国のみちの標識と石仏もあって、この奥には水天宮の祠があった。このすぐ先に登山道の入口がある。急な斜面を登ると再び車道に出た。右に東屋が見える。源流碑からそのまま車道を歩いてもよかったようだ。
車道を少し行くと右の下に高輪寺があった。それなりに大きなお寺である。これは帰りに寄ろうと思う。
樹林の中から抜けると右に院内コースの分岐がある。そこからすぐのところにアンテナ塔に向かうのだろう踏み跡があった。でも、登山道の標識はないのでそのまま車道を歩いていった。緩やかに登っていって、尾根を回りこむと行く手にはアンテナ塔が聳えていた。これはおかしいと思って引き返して、さっきの踏み跡を登ることにした。雪を踏んでの急な登りであった。アンテナ塔のすぐ下で車道に出た。(実はさっき歩いていた車道はここに通じているのだ)車道のすぐ先は行き止まりで、そこには大きな高輪山とかかれた看板のような標識があった。この突き当たりの右に階段があって、これを登るとアンテナ施設の中に神社がある。ここからまわりを見回してもここより高いところはなかった。ここで初めて、このアンテナ塔のところが山頂だということがわかった。
神社の裏に黒い石柱があって、高縄山の標高と経緯度が刻まれていた。いくら探しても三角点はなかったので、これがその代わりかもしれない。
アンテナ塔の施設の一部と思ってしまうような展望台がある。神社の前ではなにも見えなかったが鉄の階段を登ったその上からは瀬戸内の眺めがきれいに見えた。
再び神社まで下りて休憩していると車できた家族連れが登ってきた。高輪山は車でこれる山なのだ。
帰りは車道をそのまま歩いて高輪寺まで行った。お寺のすぐ手前に大きな杉が見えた。行ってみると「千手杉」という説明板がある。樹齢500年の巨木で、大きな枝がいくつも伸びている。このかっこうが高輪寺の御本尊千手観音に似ていることから「千手杉」というのだそうだ。
この杉から境内に下って行く道がある。
立派な仁王門をくぐる。門には鐘が下がっていた。境内には弘法大師の石仏もある。本道もりっぱなもので、中を覗いたが寺宝の千手観音は見えなかった。平安藤原期の作らしい。
あとは来た道を引き返すだけである。
幸次ヶ峠には12時半、車に戻ったのは1240分である。


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ここから歩き始めた


幸次ヶ峠


石畳の道を行く


深くえぐれた道を行く


大月山の入り口


大月山の三角点


舗装道に合流する


行く手に高縄山


山頂への道


高縄寺


林道終点。この左上が山頂


高縄山山頂





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