BACK 高城山
2007年10月29日
夜はめちゃくちゃに風が強くて、登山できるのか心配になってしまった。
明るくなって空を見上げると、厚い雲が風にどんどん流されてゆく。その雲の切れ間には時々青空も見えるのでなんとかなるだろう。
千年の森駐車場から階段を上がって、車道に出るとそこには登山口と書かれた大きな柱が立っていた。
ここからコンクリートで固められて遊歩道を登って行くのだ。
コンクリートの道が終わったところには「これより保全区域」の標識がたっていた。この高丸山一帯は広葉樹林の再生が進められていて、自然林の保護区域になっているのだ。
少し行くと道は右にカーブしてそこに水場があった。蛇口が3つ並んでいて、苔むした水神の碑もあった。
ここで水を補給してから出発。すぐに道が分岐する。私は左の道から三つ尾の峠を経由して高丸山に登り、帰りはハタタテに下って一周してここに戻ってくるつもりなのだ。分岐の指導標には高丸山まで1.1kmとかかれていた。そんなに遠くはないのだ。
自然林の中を登って行く。途中檜の林を通って、分岐から20分ほどで三つ尾の峠に着いた。峠では右折して背の高い笹の間の道を登ってゆく。大きくターンするとそこは東照宮との分岐の標識があった。行ってみみたかったが遠いようなのでやめてしまった。
正面に紅葉の丸いピークが見える。今の時期は紅葉が本当にきれいで、写真をつい何枚も撮ってしまうのだ。
傾斜がきつくなって、階段の登りになった。
二度目のターンのところでは展望が開け、周りの山々を眺めることができた。ただ、山の名前がわからない。
ここからは岩がゴロゴロする急な登りになった。この急な道を10分ほど登ったら、意外とあっけなく山頂に着いてしまった。時間はまだ7時32分なのだ。
山頂には小さな祠があって、その隣には高丸山と刻まれた石碑がたっている。
山頂からはレーダードームのたつ高城山が見えた。この特徴的な山のおかげで、隣に聳える山は雲早山だということがわかる。山肌に石灰岩が散らばっているのが見えて、昨日、登ったときはわからなかったけど、けっこうすごい山なのだ。
山頂からは北東の尾根を下って「旗立て」を目指す。
この尾根はすばらしく紅葉がきれいだった。ついつい写真を撮ってしまうので、なかなか前に進まない。でも、急ぐ必要はないと自分にいいきかせて、目の覚めるような紅葉を楽しみながら下った。この山は県下でも有数のブナ林を誇るらしいのだが、今の時期はブナの紅葉が本当に素晴らしいのだ。傾斜が緩やかになって旗立てに着く。この名前の由来はよくわからないのだが、道はここで右折して下りが急になる。
紅葉の自然林から檜林に入って、どんどん下って行くと広場があって、そこには高丸山荘がたっていた。このあたりの林もきれいである。
きれいな樹林を眺めながら緩やかに下って行くと、すぐに水場の分岐に戻った。8時20分であった。
コンクリートの道を歩き、千年の森広場に戻ったのは8時半である。広場の端まで行って振り返ったら高丸山がきれいに見えた。
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千年の森の登山口
これより保全区域
水場の分岐
三つ尾の峠
山頂直下の登り
高丸山山頂
旗立て |