2007年早春四国登山
こうつざん

標高 1122m
中ノ郷→50分→休憩所→10分→女人結界門→10分→高越寺→10分→高越山山頂→1:10→中ノ郷

高越山は徳島県の中部にあって、別名阿波富士とも呼ばれるきれいな三角形の山なのだ。山頂直下には役の行者開基という高越寺があって、山頂には弘法大師像が立っているのだ。
高越山山頂

BACK うだつの町並み 脇町散策


2007年3月
23

道の駅を6時半に出発した。高越山登山口までは10kmほどなのだ。走ってゆくと吉野川を渡る。広い川で橋の上からは川面に朝日があたって輝いていた。
ガイドブック(山と渓谷社・新分県登山シリーズ徳島県の山)では高越大橋を渡ったすぐのところから登り始めることになっている。ここから四国電力の鉄塔保安道路を登るのだ。でも、私はさらに6kmほど林道を走って中ノ郷まで行ってしまうことにした。登山道があるのにこれを登らないのは私の主義に反するのだが、今日は早く下山したいのだ。
中ノ郷までは九十九折れの道を延々と登って行く。驚いてしまうのは、この急な山の斜面にへばりつくようにして、民家がたっていることなのだ。
登りきって集落を過ぎたらダートな道になった。山の斜面をトラバースして行く道だ。
右から登山道が上がってくるのを見つけた。ここが中ノ郷である。そこに車を置いて歩き始める。725分であった。
林道を少し行くと右に鳥居があって、広場の向こうに新しいお堂がたっている。その後に高く聳えているのが高越山であった。
鳥居をくぐると、大きな木があって、ガイドブックによると野生の梨の木なのだそうだ。その左の藪の中に池があったが、ひどく荒れた池であった。
この池の右を行くと登山口で、その入口には十九丁という丁石があった。
樹林の中をジグザグに登って行く。照葉樹の自然林だったり檜の植林だったりする林の中を行くのだ。歩き始めて15分ほどで「山頂まで2km」の標識があった。この標識は500m毎に置かれているのだ。深くえぐれた溝の中のを登って行くと十三丁の丁石があった。
歩き始めて30分、十丁の石を過ぎたらコンクリートの電信柱があった。これは尾根に沿ってずうっと山頂まで続いているのだ。登山道はこの電信柱に沿ってジグザグに続いているのだ。檜の林の中を登って、山頂まで1kmの標識に着く。
ここまでも急な登りだと思ってきたのだが、ここから傾斜は本当にきつくなる。大きな杉の木が目立つようになって、5分ほど登ったら壊れかけた休憩所があった。その前には不動尊の石仏がおかれていた。ここからさらに7分ほど登ったら、倒壊した骨だけの屋根があって、その奥にはもっと大きな廃屋があった。
大きな杉の木の間を少し登ったら赤いレンガの門柱があった。ガイドブックによると、これが昔の「女人結界門」なのだ。この山も昔は女人禁制だったのだ。
このあたりから道に、お寺への寄付者の名前を刻んだ石柱が並ぶようになった。ずいぶん古く苔むしている。

すぐに山頂まで500mの標識があった。その少し先、右に石の鳥居が立っている。いよいよ山頂が近づいたという感じだ。
道は山腹をトラバースするようになり、杉の巨木が鬱蒼と立ち並ぶした中を行く。石の階段の前に着き、見上げるとすごく立派な山門がたっていた。こんな山の中にどうしてこんな…と思ってしまう。急な石段を登って門に着くと、その門には仁王像がおかれていた。仁王門なのだ。門をくぐって境内に入ると、鐘楼や本堂、役の行者の祭壇もあって、すごい伽藍である。左に駐車場という指導標があるので、車でここまで来れるのだろう。でないと、こんな立派な伽藍の維持はできない。そのため、私が登山道でみてきた電信柱で電気が送られていたわけである。
さて、山頂を目指さなければいけない。仁王門の左に雪が積もった石段がある。これが山頂への道である。
朽ちかけた小さな鳥居をくぐって山道を行く。行く手に大きな杉の木が見えてくると、この前で右折して石段を登る。そこが高越神社であった。広い境内で、登山道はどこだと探してしまった。左にかすかな踏み跡があった。これを辿って山道に入る。
少し急な道を上ると山頂であった。そこには弘法大師像が立っている。ブナの林に囲まれた静かな山頂であった。ベンチがあったのでここで休憩しながらガイドブックを読むと、北に
100mほどのところに三角点があるという。しかも一等三角点だ。すぐに行って見ることにした。稜線を緩やかに下ってゆくと、樹林のなかにひっそりと三角点があった。
記念写真を撮って、山頂に引き返す。ポッドのお湯でコーヒーを作って、ほっと一息。山頂はブナ林に囲まれて展望はできないと思っていたのだが、北西が少し開けていて、そこからは吉野川が見えた。四国三郎と呼ばれる大河である。さらに周りを見回すと南に道が続いているのを見つけた。行って見ると石塔があって、そこの露岩からは近くの山々を展望できた。
山頂のきれいなブナの林にも満足して、下山開始は95分。
下りは快調であった。道がしっかりしているので、足元を気にすることなくどんどん下って行ける。途中、二人の登山者に会った。山で人に会うのは久しぶりだ。
快調に下って、車の前に戻ったのは945分である。


NEXT 鳴門観光

BACK 私の四国の山百選


鳥居をくぐって登山口へ


登山口


山頂まで2kmの標識


電柱があった。山頂まで続いているのだ


壊れかけた休憩所


廃屋があった


女人結界門


高越寺


高越神社


高越山山頂





総合TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  自己紹介














SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送