2007年早春四国登山
たいりゅうじさん

標高 618m
四国のみち登山口→50分→黒河駐車場→25分→太龍寺本堂→20分→太龍寺山山頂

太龍寺は遍路の21番札所で、当然私も参拝したのだが山頂には行っていなかった。遍路道をもう一度登って、本堂からさらに20分、ようやく山頂に着く。でも、この途中にある舎心ヶ嶽はすごい岩峰なのだ。
太龍寺山山頂

BACK 中津峰山


2007年3月27日

今日は午後から雨になるのだ。でも、もう一つ山に登るつもりだ。太龍寺山である。太龍寺は四国遍路の
21番札所の寺で、もちろん私は遍路でこのお寺にも参拝している。ところが山頂はお寺から20分ほど登ったところにあるのだ。
ガイドブックでは太竜寺の黒河駐車場から登るように書かれていて、往復1時間15分の登山である。これなら雨がひどくなる前に登山を終わらせることができそうだ。
車を走らせて、国道から太龍寺への登り口まできたらそこに駐車場があって、四国の道の指導標がたっていた。本当はここから細い道を黒川駐車場に向かって15分ほど走るのだが、四国のみちのイラストマップを見ていたら、とつぜん歩きたくなった。
太龍寺までは4km余り、3年前に下った遍路道をもう一度歩くことになる。中津峰山は意外と短時間で下りてこれたので、まだ1040分である。天気が悪くなっても車道を歩くのだから傘をさしたらなんとかなるだろう。
予定を変更して、ここから歩くことにした。
四国のみちの指導標に従って歩き始めるとすぐに、不動尊と3体の石仏があった。いかにも遍路道らしい。
太竜荘という大きな民宿の前を通って畑の中の道を行く。石垣の段々畑が広がっていた。その向こうには太竜寺山と思われる山並みが見える。ずいぶん遠い。
畑を過ぎて、急カーブすると登りになる。
車道は太龍寺所有の道で、看板があって、この道を通ってお参りする車のは500円の道路維持費を払ってくれという書かれていた。
何度か大きなカーブを曲がって登って行く。遍路道とは言え、やっぱり車道歩きは単調でつまらない。歩いて行くと、時々お遍路とすれ違う。遍路が乗った車も何台か私を追い抜いていった。
歩き始めて30分ほどで道が分岐する。直進方向には一方通行進入禁止という看板がたっていた。ここからは登りと下りの道に分かれるのだ。登りの道を歩くことにした。
駐車場に着いたのは1135分である。車で来た遍路も、すべてここからは歩かなければいけないのだ。ここから太龍寺本堂までは1kmほどである。
車の通行はないのだが、舗装道路は続く。途中に200mごとに本堂までの距離の標識がたっていた。
道端には石仏やしるべ石がたっていて、いかにも遍路道らしくなってきた。でも、駐車場からの1kmはすごく長く感じた。
ようやく山門に着いたのは1155分、この頃から雨が降り出した。天気予報はピタリと当たっている。
この山門をくぐっても、本堂まではさらに500mほど参道を歩かなければいけない。
赤い門柱があって、その向こうが境内である。
すぐに六角経堂があって、庫裡がある。この建物は長くて、その廊下の天井には竜の絵がかかれているのだ。
庫裡が納経所で、その向こうには石段の上に楼門が見える。本堂へはこの楼門へ上った向こうなのだが、私はまず山頂を目指す。
この頃雨がひどくなってきたので傘をさして歩いて行く。ローウェイの駅の前を過ぎると、そこからは道に沿って石仏が並んでいた。八十八箇所の仏たちで、一番札所から順に並んでいるのだ。

けっこう急な道を上って行くのだが、道はコンクリートで固めたしっかりした道である。
登って行くと行く手には険しい岩峰が見えて、その頂きには仏像がおかれているのが見えた。太龍寺山はこんな岩の山だったのかと驚いたが、この岩峰は舎心ヶ嶽といって、大師が修行した山なのだ。コンクリートの参道と石仏はこの舎心ヶ嶽まで続いていた。
舎心ヶ嶽への登り口の前には3つの祠があって、舎心ヶ嶽由緒の石碑もたっていた。
せっかくなので、この大師の立つピークまで登ろうと思う。急な斜面を登るというものではないのだが、大師像までは岩場である。雨が降っているが傘はおいて登るしかなかった。
岩場を登って大師像まで行った。大きな像だが、最近のものだと思う。ここからはロープウェイ駅がよく見え、その反対側にはこれから登る山頂が思いのほか高く聳えていた。雨に濡れるので、早々に引き返した。

ここからは山道である。いったん緩やかに下って、それから登り返す。古木の前に三つの小さな碑があったり、岩窟に大師像があったり、いかにも信仰の道である。途中、いくつか分岐があるが、尾根に沿って登って行く。
照葉樹の原生林の中を急登する。けっこうこのあたりの林はすばらしい。
頂稜に登りつくとそこに割れたしるべ石があって、右折すると山頂であった。数段の石段を登った広場に山名の標識がたっている。三角点はなかった。
山頂からは舎心ヶ嶽の上にたつ大師像が小さく見え、その後にはロープウェイ駅が見える。
雲が湧き上ってくる。
雨もひどいのですぐに下山した。
ロープウェイ駅まで下って、ここの庇の下で雨宿り。ここからは舎心ヶ嶽と太龍寺山が一望できた。ベンチに座って、暖かいコーヒーを飲んで一息ついた。
呼吸を整えたところで、太龍寺の参拝に行った。
駅の真ん前に本堂に向かう石段がある。この急な長い石段を登った正面が本堂であった。
本堂で手を合わせて、右の参道を行く。本堂のすぐ後には多宝塔がたっているのが見える。参道を行くと、左に石橋があって、その奥に建つのが大師堂である。大師堂も本堂も軒壁の彫刻がすばらしかた。大師堂の左に多宝塔に登る階段があったので登った。そこから広い境内を見下ろした。それだけである。
参道に戻って石段を下ると楼門がある。それをくぐって下ったところが庫裡の広場である。
こうして太龍寺の境内を一周した。
お遍路だったらここで納経所で朱印を貰うのだが、今回の私には無用である。
雨の中を来た道を戻った。
車道をどんどん下って行くと足が痛くなった。やっぱりアスファルトの道はきつい。
途中で外人の夫婦を追い越した。コンニチワと声をかけてくれた。遍路も国際化している。
車の前に戻ったのは215分であった。


明日は千羽ヶ嶽に登る。登山口は日和佐である。私が遍路をしたときは道の駅が工事中だったが、今はもうできているはずだ。今日はこの道の駅に泊まるつもりだ。
車を走らせて行くと、途中で22番札所の平等寺の近くを通ったので立ち寄った。

目的地の日和佐には23番札所の薬王寺がある。道の駅はそのすぐ近くである。
薬王寺も傘をさしてお参りした。



→21番札所 太龍寺


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四国の道の入口


龍山荘


一方通行の標識があった


黒川駐車場に着く


遍路道の石標がたつ


ようやく山門に着いた


太龍寺山に着く


ロープウィ駅


石仏が並ぶ道を行く


舎心ヶ嶽前の祠


舎心ヶ嶽の大師像


太龍寺山への登り


山頂直下には割れた標石


太龍寺山山頂





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