2007年早春四国登山
2007/3/13

標高 1064m
登山口→40分→尾根→1:10→県境尾根→20分→篠山山頂→20分→県境尾根→1:30→登山口

篠山は四国遍路では番外霊場となっている山なのだ。そして、日本三百名山ともなっているのだが、なぜか登る機会がなかった。今回の登山旅行ではけっこう楽しみにしていた山なのだ。
篠山神社の額


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昨日はやけ滝入口の駐車場で寝たのだが、夜が明けてから再び登山口の看板のあったところまで引き返してみた。昨夜ここを通ったときは、登山道は見えなかったのだが、明るくなった今見てみると細い踏み跡がある。この登山口の前は車を停めるだけのスペースがあったので、ここに車を置いて登山することにした。
今日は7時出発で、いつもより30分以上早い。
舗装道路から細い道を上がると、しっかりとした登山道があった。安心した。
鬱蒼とした樹林の中を登って行くと、「やけ滝」との分岐があった。私は滝が大好きなので、帰りはこの道を下って滝を見ていこうと思う。
急な道を10分ほど登ると下に滝が見えた。林がジャマをして滝の全体を見ることができない。残念だと思いながら登って行くと「九段の滝」分岐があった。もちろん立ち寄ることにして、滝に向かって下って行く。さっき見た滝の上部に出たのだが、そこには3段になって流れ落ちる滝があった。多分、名前の通り9段の滝になっているのだろうが、ここから下のほうでも滝を作っていて、それをさっき林の間から見たということだろう。でも、ここから見上げる滝は本当にすばらしい。滑となってジグザグに流れ落ちているのだ。
すばらしい敵が見れて気分をよくして登って行く。でも、傾斜はどんどんきつくなって、深い林の中をひたすらジグザグに登って行くのだ。途中2箇所だけ展望が開けたところがあって曲がりくねって続く林道と、向かいに聳える山が見えた。
きびしい登りが続いて、尾根に着いたのは745分であった。尾根になってからはほとんど水平な道になって、照葉樹の濃い緑の林の中を行く。でもだんだん傾斜がきつくなって、尾根はいつの間にか広い斜面をジグザグに急登するようになった。左に急角度で曲がってからは緩やかな山の斜面を水平に行くようになった。
照葉樹の中に赤いヒメシャラの木が目立つようになると、すぐに尾根の分岐に着いた。そこには「右本社」と刻まれたりっぱな石の道標があった。ここは十字路になっていて、右が山頂をめざす道。まっすぐに行く道もあるのだが、これは観世音寺に行く道で、私はこの道を帰ってくるつもりだ。
道標に従って右折して登って行くと、すぐにネットの柵があった。扉がついていて、これをくぐって山頂をめざすのだが、このネットはミヤコササを保護するためのものなのだそうだ。ミヤコササがどんなものかさっぱりわからないのだが、貴重なものなのだろう。
山頂に向かう道ははっきりしない。ここまでは赤いテープの目印がいたるところにつけられていて判りやすかったのだが、それがほとんどなくなってしまった。
樹林がまばらになって、行く手左に篠山の山頂が見えてきた。地図では尾根に沿ってまっすぐに山頂を目指すのだが、ロープが張ってあって、道は山頂を右に捲いてしまうのだ。
山頂をぐるりと捲いて駐車所から来る参道に合流した。
石段の参道には古い狛犬が左右に置かれていた。私は古い狛犬がけっこう好きで、すぐに写真を撮ってしまうのだ。
崩れかけたような石段を登ると鳥居があって、そこには新しい狛犬が置かれていた。篠山神社の社殿はすごく新しいものであった。
この神社の裏が山頂である。少し登って山頂に着く。850分であった。
山頂広場には三角点があるが、目立つのは国境を示す石柱である。「南伊予国境」と刻まれていて、裏には「北土佐国境」と刻まれていた。山頂広場の隅に小さな水溜りのような池がある。これは「矢筈の池」といって、昔は池の真ん中に立石があって、それが国境だったいう。今は立石はなくて、池も凍りついていた。
山頂には冷たい風が吹いてものすごく寒い。山頂の奥には樹木に囲まれた広場があって、こちらは風が弱いのでここで休憩した。昨日つめたポッドのお湯でコーヒーをつくった。もうほとんど冷めてしまっているだろうと思ったら意外と暖かかった。凍えた手にコップの暖かさが気持ちよかった。
寒いので早めに下山開始。
石段を直進してどんどん下って行く。急なジグザグの石段を下って行くのだが、こんなに下ってしまっていいのかと思う頃にネットの柵があって、その向こうが分岐になっている。
杉の巨木に囲まれたところで、そこには篠山と大きく書かれた標識があった。
右が篠山荘の前の駐車場に行く道で、左が私が行こうとしている捲き道だと思う。
この分岐のあたりは観世音寺跡なのだが、まったく伽藍の跡はなくて古い石垣だけが残っていた。
道を下って行く。しっかりした道で、階段がきちんと組まれている。どんどん下って行く。どうもようすがおかしいので磁石で方向を確認すると東南に向かっている。まったく逆の方向である。引き返すしかなかった。でもこのしっかりした道がガイドブックの地図には書かれていない。どうなっているんだと思う。観世音寺跡までもどってよく見ると、石垣の間に細い踏み跡がある。これを辿って少し登ると杉の巨木の前に着いた。根本に大杉と書かれた木板がおかれていた。ガイドブックには「大杉を経由してトラバース道を…」と書いているのでこの道で間違いないようだ。解説板によるとこの大杉は樹齢1000年なんのだという。
でも、分岐から大杉は見えなかったし、地図に書かれていない立派な道があったりすると、絶対に間違えてしまうと思う。(あとで調べたらこの道は遍路道であった。この篠山の観世音寺は四国八十八箇所の番外札所だったのだのだが、明治元年の神仏分離で廃寺になってしまったのだ。私も遍路をしていたときにこの山に立ち寄ろうと思ったりしたのだ。)
ほとんど水平な道は防護ネットの柵に沿って続いている。途中ザレた涸れ沢を渡り、照葉樹林に入ると石柱のたつ尾根分岐であった。
ここからは登ってきた道を引き返すだけである。でも、急な下りであった。こんな急なところを登ってきたのかと驚いてしまう。
焼滝の分岐に戻ったのは10時半である。期待の焼滝に向かって急な道を下る。
行く手に沢の流れが見えてくる。道は滝のすぐ下で流れを渡るのだ。渡ったところで振り返ると素晴らしい滝であった。まっすぐに流れ落ちる姿は迫力がある。この滝の下流も小さな滝を二段つくっていた。少し離れて、この下の滝も一緒に見ると益々すてきな滝に見える。九段の滝もこの焼滝もともにすばらしい滝である。
満足して遊歩道を下るとすぐに車道に出て、これを行くとあっけなく車の前に着いた。1035分であった。


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登山道入り口


九段の滝


照葉樹林の中をひたすら登る


尾根の道を行く


石標がたつ県境尾根


ネットの扉があった


照葉樹林の中を登る


篠山直下で右から回り込む


参道に着いた

篠山神社


篠山山頂


杉林の中を下る


間違えて下った遍路道





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