2007年早春四国登山
2007/3/21

標高 946m
ウドン谷登山口→50分→苫尾山→35分→大生峠→10分→城ヶ丸→20分→大滝山山頂→40分→大生分岐→35分→大ケヤキ→20分→ウドン谷登山口

大滝山は長い稜線を歩く山だった。山頂近くには八十八箇所の石仏が並んでいた。私の一番のおすすめは「森の巨人たち」に選定された大ケヤキである。
登山道から大滝山


BACK 竜王山


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竜王山から車を走らせて3時頃に大滝山自然公園センターの駐車場に着いたので、のんびり読書をしてすごした。ここに来る前にスーパーで買出しもしてきたので、食料も豊富で少し食べ過ぎてしまった。トイレもある駐車場だったが、夜は真っ暗であった。


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今朝は寒かった。でもこういう日は天気がいいのだ。行動開始は715分。駐車場から車を走らせて、キャンプ場の第4駐車場を過ぎてすぐに橋を渡ったところが登山口である。その近くの路肩に車を停めて出発した。
この大滝山も長い稜線歩きの山だが、あまり急な登りはないのだ。ラクな気分で歩き始めた。登山口の指導標には、苫尾峠1370m・大滝山42890mと書かれていた。
登山口からすぐにガレた沢を渡って、あとは植林の中の急な斜面をジグザグに登って行く。
15分ほど登ったら林道に出た。目の前にはコンクートを吹きつけた山壁があって、登山道の続きが見当たらない。とりあえず右に行ってみると、尾根をまわりこんだところに「歩道」の標識があった。通り過ぎようとしてよく見ると、コンクリートを吹きつけた山壁に浅く階段がつけられている。これが登山道であった。あやうく見逃すところであった。
この階段を登って山道になると、そこに指導標があった。
尾根に沿って、ジグザグな急登が始まる。これはかなりきつい登りであった。登山道を登りながら振り返ると、対岸の急な山肌に民家がたっているのが見える。四国ではすさまじい深山に、しかも考えられないような急斜面に家がたっていることがある。そんなに土地がないのかと不思議に思ってしまうのだ。
檜の鬱蒼とした林を登って行くと分岐があった。ウドン谷口730mとあって、私が登ってきた道の方向には苫尾口620mと書かれている。私はガイドブック(山と渓谷社の新分県登山シリーズ香川県の山)の通りウドン谷口コースを歩いていたつもりだったのだが、どこで間違えてのだろう。でも、今登ってきた道でまったく問題ないと思うのだが。
さて、この分岐から苫尾峠までは750mである。まだ半分も登っていないのだ。檜の林から冬枯れた雑木林の中に入り、苫尾峠に着いたのは8時である。
この峠から10分ほど登ると苫尾山の山頂で、4等三角点があった。私は三角点のある山は一人前の山だと思っているので、うれしくなって記念写真を撮った。
山頂から下って行くと左へ苫尾へ下るの分岐があった。
樹林の中をゆるやかなアップダウンを繰り返して行くと、三本松に着いた。とうぜん大きな松の木が三本たっているのだろうと思ったのだが、それらしきものはなかった。比較的若い松が3本生えていたのだが、まさかこれではあるまいと思ったのだが。
三本杉の標識を過ぎると、すぐに左に下る分岐がある。中間道に下るのだ。この大滝山の登山道は、今私が歩いている稜線沿いの道と、稜線の北斜面の下をトラバースしてゆく中間道の二つがあるのだ。帰りはこの中間道を歩くつもりである。

次に目指すのは大生峠である。
うららかな日を浴びて稜線の道行く。なんかのんびりした気分になってしまう。でも行く手に濃い樹林におおわれた山が立ちはだかった。登山道はこのピークを越えるのだ。苫尾峠からほとんどきつい登りがなかったものだから、これを越すのはちょっときつかった。
急な階段の道を登って、樹林の中のピークを越す。指導標があって、それには大生峠までは470mと書かれていた。
このピークからの下りから大滝山が見えた。樹林の覆われた山である。でもまだかなり遠い。
稜線が狭まってきて、傾斜が増してくると雪が見られるようになった。それでも、歩くのにはなんら支障がない。大滝山の標高は946mなので、雪で苦労することはないはずなのだ。
樹林に入ると日影になって、雪が目立つ鞍部が大生峠であった。
この峠からは460m歩くと城ヶ丸である。城ヶ丸には二等三角点があるのだが、大滝山山頂に三角点はないのだ。
稜線の少し北につけられて道を登って行くので雪が多くなった。雪はやわらかくて、半分解けかかっているのでスリップする危険はないのだが、雪道はやっぱり緊張してしまうのだ。

城ヶ丸山頂に着いたのは9時を少し過ぎたときである。山頂には東屋があって、山頂標識の前にはベンチも置かれている。
二等三角点の前には石仏がおかれていた。その石仏をよく見ると八十八番大窪寺と刻まれていた。そして、この山頂から大滝山に向かう道には点々と石仏がおかれていた。
この稜線は香川県と徳島県の県境になっていて、徳島県側は大滝寺の寺領という看板がいくつもたっている。大滝寺は奈良時代に行基が開いた寺なのだが、明治に神仏分離で西照神社が残って、大滝寺は廃寺になってしまったのだ。でも、大滝寺寺領にそって四国八十八箇所の石仏が置かれているのはどうしたことだろうと思ってしまう。
城ヶ丸から下ってブナ峠に着く。ここには新しい門柱があたっていて大滝寺と刻まれている。この峠から右に少し下ったところにお寺の屋根らしきものが見える。行ってみるとコンクリート造りの建物で、正面はアルミサッシのガラス戸であった。もちろん鍵がかかっていた。これが新しく再建された大滝寺なのだと思う。
峠から大滝山山頂に向かう。道には石仏が並んでいて、その中でかわっているのは衛門三郎旧跡と刻まれたものである。これは仏ではなくて、四国遍路の縁起を示すものである。
尾根を越すところには大滝寺本堂跡と刻まれた新しい石柱がたっていた。ここからまっすぐに行ったところには神社が見える。左のほうが高いので踏み跡を辿ると、そのピークが大滝山山頂であった。
鬱蒼とした樹林の中で、山頂標識が檜の幹にくくりつけられていた。
その前には古い石柱や石仏がおかれていた。
山頂からの展望はないので、西照神社に行ってみた。この境内には灯明杉という杉の高さ50mの大木があって、西照神社の千年杉といわれているのだ。
ブナ峠から北に下って行くと車道に出る。広場があって、これがピクニック広場らしい。車道を横切って広場の奥に進むと休憩所と展望台の指導標があった。展望台に行ってみたが、それはなくてそのままどんどん下って車道に出てしまった。
この車道を少し行くと、左に中間道への分岐があった。ここで車道を離れて、どんどん下って行く。

檜の鬱蒼とした林の中を行く。稜線の北斜面をトラバースしてゆく道なので、所々に雪が残っていた。快適な森林浴の道だと思っていたのだが、雪道ではかなり緊張して歩かなければいけい。雪のところに限って、トラバース道はすごく細くて油断すると谷に足を滑らせてしまいそうなのだ。
とは言え、下るにつれて雪はなくなってきて、樹林の中を快適に歩いて行く。途中で稜線に向かって登って行く大生峠・三本杉の分岐があった。
どんどん歩いて行くと、とつぜん稜線に向かっての急登になった。息を切らして登って、それから少し平坦な道を行き、下りになったらそこに大きなケヤキがたっていた。これは林野庁の「森の巨人たち百選」に選ばれた「大屋敷のケヤキ」なのである。樹齢は推定300年以上で高さは30mである。歳を経た巨木には何かしら神が宿るような神秘的なものを感じてしまうのだ。
苫尾峠への分岐を過ぎて、どんどん下って行くと下に車道が見えてくる。この車道を横切って、さらにジグザグに急降下すると再び車道に出る。ここがウドン谷口の登山口であった。車道に出る直前には砂防ダムがあった。
ウドン谷口から150mほど車道を歩いて行くと、今朝、私が登った苫尾口の登山口があった。私は間違えて登ったことになるのだが、結果的にはあれでよかったのだ。
車の前に戻ったのは1110分である。

車を走らせて、自然センターに寄った。ところが、管理人は居眠りをしていて、館内は真っ暗なままである。管理人にお願いして電源を入れてもらったのだが、主要な映像施設はすべて故障かで動かなかった。この管理人はいったい何をしてるんだろうと思った。
明日は高越山に登る。カーナビを設定すると、「道の駅藍ランドうだつ」のすぐ傍を通るので、今日はここに泊まることにした。そしてもう一つ、ここに立ち寄る理由は、脇町に残るうだつの古い建物を観光することなのだ。


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橋を渡った突き当りが登山口


見逃すところだった登山道


苫尾峠


苫尾山山頂


三本松


行く手に大滝山が見えてきた


大生峠


城ヶ丸への登り


城ヶ丸山頂の三角点


道には四国八十八ヶ所の石仏が並ぶ


ブナ峠


大滝寺


大滝山山頂


西照神社


中間道を行く


森の巨人たちの大ケヤキ


中間道から林道に下る




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