BACK 中津明神山
2007年4月3日
次に登るのは大川嶺である。この中津からは25kmほどである。
谷あいの中を走って、柳谷の集落から九十九折れの道を登る。助かってしまうのはずうっと舗装道だったことである。登山口に着いたのは11時8分であった。
目の前には広大な草原が広がっている。この山はほとんど急な登りはなくて、往復50分なので高原を散策するという感じなのだ。
登山口は三叉路で、通ってきた県道から牧場の中の道に入るのだが、登山道はどれだと探してしまった。よく見ると、この牧場の作業道の右が緩やかな尾根になっていて、そこに柵が続いている。柵には有刺鉄線が張られていたのだろうが、今はその支柱だけが点々と続いている。この支柱に沿って、細い踏み跡が笹の中に続いていた。
この踏み跡をたどってゆく。丈の低い笹なので、これを踏みながら行くのだが、笹はなぜか濡れていた。ズボンと靴を濡らしながら緩やかに登って行くと、15分ほどで大川嶺山頂であった。振り返ると広大な草原の眺めがすばらしい。草原に日が射し、雲の影が流れて行く。壮大な気分になる。
山頂には一等三角点があって、標高は1525mである。
さて、ここから次は笠取山に向かう。山頂から南の方向を眺めやると、すぐ近くにピークが見える。ガイドブックでは大川嶺から20分とあるので、これは近すぎる。その先、右の奥に堂々とした山がある。でもこれは遠すぎる、とても20分では行けそうもないが…と思ったが、まさしくこれが笠取山だった。予想というのは悪いほうに当たるものなのだ。
笹の稜線を下って行く。所々道があいまいになるのだが、笹の丈が低いので踏み越えて行くことができる。隣のピークに着いたが、そこに山頂標識はなくて、やっぱり遠くのあの山かと思うしかなかった。
かなり急なアップダウンの繰り返しできついのだが、広大な草原の眺めはすばらしくて飽きることがない。青空も広がってきて、気持ちも明るくなってくる。
緩やかに右にカーブして行き、左に廃屋になった畜舎を見て急登すると笠取山山頂である。山頂に着いたのは11時55分であった。大川嶺からは30分かかってしまった。ガイドブックの20分というのは間違いではないかと思う。
山頂には三等三角点があった。ここにも三角点があるのには意外だった。この笠取山の標高は1562mで大川嶺よりも高いのだ。山名標識はない…と思ったら、朽ちたベニヤ板が地面に落ちていて、それにマジックで笠取山と書かれていた。
ここでも休憩することなく、すぐに下山することにした。
山頂から畜舎に下って、そこからは車道を歩いた。
車道はのんびり景色を楽しみなが歩いて、車の前に戻ったのは12時20分であった。
少し早いのだが、今日はこれで登山は終了。この山から下ったところに道の駅があるので、そこでゆっくりするつもりだ。
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ここから歩き始めた
笹の中の細い踏み跡をたどる
大川嶺山頂
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笠取山
笠取山山頂の三角点 |