2007年晩秋四国登山
おくくいしやま

標高 1515m
登山口→30分→1320mピーク→10分→竜王峠分岐→40分→奥工石山山頂→30分→竜王峠分岐→30分→登山口

工石山という名の山は高知県に二つあって、この県境近くにある山は奥工石山といううのだ。ただし、地元では立川工石山と呼ばれるらしい。山頂のすぐそばにあるゆるぎ岩はすさまじい岩峰である。
ゆらぎ岩

BACK 白髪山

2007年1112

夜、雨になったが、その雨が車に当たる音が異様に大きい。霰が降っていたのだ。夜が明けてから、雪が積もっていたらどうしようかと思ったが、そんなことはなかった。ほっとした。
今日はゆっくり出発することにした。風が強くてすごく寒いので、防風衣がわりに雨具を着て行くことにした。出発は725分である。
登山口には工石荘がたっているののだが、戸や窓はすべて閉鎖されている。無料で使える小屋らしいのだが残念だ。
小屋の横には小さな鳥居があって、狛犬も置かれていた。鳥居をくぐって石段を登ると、すぐに鬱蒼とした檜林に入る。道はものすごく急で、しかも岩がゴロゴロしていて歩きにくい。昨夜、雨が降ったせいもあって、岩が濡れていてすべるので慎重に登って行かなければいけなかった。
薄暗い檜林を抜けると潅木になったが、やっぱり岩がゴロゴロする急登が続く。

登山口から20分ほどで尾根の上に着いた。ここが1320mピークである。そこにはベンチが置かれていて、昨日登った白髪山が展望できた。風が強くて雲が激しく流れて行き、下から雲も湧き上ってくる。
細い尾根を登って行く。ブナの林の中を歩いて行くのだが、登山道には所々に霰が積もっていて、雪のように白くなっていた。登山道が氷結することはないと思うのだが、岩が多い道なので滑らないように慎重に歩いて行く。5分ほど行くと巨岩が聳えていて、その奥には大きな岩壁が立ちふさがっていた。これを越えるのかと思ったら、巨岩の左を捲いて絶壁の手前を右に登るのだった。急な岩場の登りで、ロープが下がっていた。手がかりはしっかりしていてロープにすがって登るほどではないのだが、慎重に登る。
この岩場を越えると再び尾根道になる。でも、この尾根はさっき見た絶壁の上なのだ。尾根を5分ほど行くと左に竜王峠に下る道があった。
尾根にはまだ紅葉が残っていてきれいだった。その先はシャクナゲの群落があって、この間を抜けて行く。奥工石山はアケボノツツジがきれいな山なのだそうで、シャクナゲやツツジで春はさぞやきれいなんだろうと思う。
しばらく尾根の左斜側を行き、それから右折して尾根に向かって急登する。急な斜面を登って行くと大きな岩屋があって、その前に「岩清水」と書いた標識がたっていた。この岩屋の中には樋が引かれていて水場になっていたが、水は流れていなかった。
緑の苔に覆われた岩や倒木の中を行く。昨日の白髪山直下のようだ。苔の岩の中を右に回りこんで、尾根の右に出る。ブナ林の中を歩き、尾根の上に再び出ると行く手には巨大な岩塔が聳えていた。見上げてしまった。
この岩塔の基部を右から回りこんで、その上に向かって急登する。岩場の険しい登りである。
尾根の上に出るとT字路で、まず左に行ってみる。大きな岩が重なっていて、その岩山の上に祠が見えた。これが「ゆらぎ岩」で、その祠の横には「立川工石山山頂」の標識がたっている。

せっかくなのでこの岩に登ることにした。ロープなどは下がっていなくてものすごく怖い。恐る恐る巨岩を越えて、ようやく祠に着く。下は目もくらむような絶壁で、紅葉の樹林が広がっている。巨岩の間から生えているアケボノツツジの樹林には霧氷がついていた。
祠の横には「立川工石山」の標識がたっていたが、ここは山頂ではないのだ。三角点はさっきのT字路を右に行くのだ。この下りがまた恐ろしかった。
T字路からは膝ほどまでの笹薮を掻き分けて登って行く。露を含んでいてズボンがグッショリ濡れてしまった。

山頂はすぐ近くで、5分ほどの登りで三角点の前に着いた。この三角点は一等三角点なので、普通よりも一回り大きい。山頂は潅木に囲まれていて展望はない。もともと深い霧の中だから何も見えないのだが…。
写真を撮ってすぐに引き返した。
帰りは霰が降りだして、どんどん激しくなった。これでは雪の中を歩いているのと変わらない。でも、氷点下になるほどの寒さではないから凍りつくことはない。その点は安心しているのだが、岩が濡れると滑りやすくなるので普段よりも相当慎重に下った。
登山口に戻ったのは925分である。

いつもだったら、午後からもう一つ山に登るのだが、今日は天気が不安定なのであきらめて、温泉でのんびりすることにした。
車をスタートさせたが、相変わらずカーナビの磁石が狂っている。ガタガタのダートな道を10kmほど走って、ようやく舗装道に出る。これは国道 号線である。この交差点の近くに「旧立川番所書院」があるというので見にいった。国の重要文化財に指定されていて、参勤交代の時の土佐藩主宿泊所だったのだ。坂本竜馬も立ち寄ったという。さすがに立派な建物であった。
大豊町でスーパーを見つけて5日分ほどの食料をかい出した。明日からは剣山の周辺の山を登るので、当分買出しはできないはずなのだ。もちろんスタンドを見つけて、ガソリンを満タンにした。これで安心である。
あとは車を走らせて、大歩危から橋を渡って祖谷村に向かう。有名な「かずら橋」のあるところだが、祖谷トンネルを抜けたところにある道の駅に車を停めた。ここには「秘境の湯」という温泉があるので、ここでのんびりすることにした。明日は天気が回復するはずで、国見山に登るつもりだ。


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登山口


檜林を抜けると灌木の中の登り


1320mピーク


絶壁が立ちふさがる


竜王峠への分岐


岩屋の中の水場


ゆらぎ岩が立ちふさがる


ゆらぎ岩を基部から見上げる


ゆらぎ岩の頂上


奥工石山山頂





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