2007年晩秋四国登山
くろかさやま

標高 1703m
登山口→40分→鳥居→1:40→黒笠神社→20分→尾根→20分→矢筈山分岐→20分→黒笠山山頂→15分→矢筈山分岐→30分→黒笠神社→1:20→鳥居→30分→登山口

黒笠山は阿波のマッターホルンと呼ばれるほどの鋭峰である。山頂からは360度の展望で、剣山・次郎笈、そこから連なる稜線の向こうには三嶺も望めるのだ。
展望の岩峰から黒笠山

BACK 八面山

2007年1119

明け方、めちゃくちゃに寒かった。でも、夜は満天の星空だったので、今日は天気がいいはずである。
715分、準備を終えて登山口にたつと見上げるような急斜面に民家が見える。この急斜面を登って行くのかとビビッてしまったが、階段を少し登ると左折して平坦な道を行くのだった。杉林の中に入るが、すぐに抜け出して鉄の橋を渡る。目の前には急斜面があって、そこに民家がたっていた。廃屋かと思ったがちゃんと人が住んでいるようだ。ここまではもちろん車は入ってこれない。ようするにここに住んでいる人は、さっきの登山口から必ず歩かなければいけないということだ。大変な生活である。でも考えてみると、つい数十年まえまでは車がある家なんてほとんどなかったわけだから、慣れてしまえばどうということもないのかもしれない。
この民家の右を通って、杉林の中に入る。
鬱蒼とした林の中、きつい登りが続く。斜面には石垣が組まれていて、段々がつくられている。昔は畑があったのだろうか。急な道を上って行くと廃屋があった。鬱蒼とした杉林の中に建つ家で、こんな山の上にも人が住んでいたのかと驚いてしまう。
崩れかけた石段の道をまっすぐに登って行くと、突然、指導標がたっていて左折するのだ。そこには黒笠山山頂まで3kmと書かれていた。
山の左斜面を緩やかに登って行くと鳥居がたっていて、額には黒笠神社とかかれていた。山頂直下に黒笠神社があるのだ。鳥居の右は竹藪であった。

この先も鬱蒼とした杉林で、山の左斜面の水平な道が続く。道の左は深い谷で流れの音が聞こえた。
大きな岩がゴロゴロする小沢を何度か渡ると急な登りになった。道の両側には石垣が組まれていて、道を縁取るように石が並べられている。神社の参道という意味なのだろうか。
再び指導標がたっていて山頂まで2kmとあった。前の指導標から25分で1kmを歩いたということだ。意外とはかどっている。
道は涸れた小沢に沿って登るようになって、その沢の中に岩屋があるのを見つけた。
そのすぐ先で杉林から抜け出すと、明るい紅葉の林が続いていた。きれいである。視界も開けて、行く手には黒笠山の稜線が見える。ものすごく高いところに聳えていて、その稜線には鋭いピークが3つも連なっていた。

雑木林の中のきつい登りが続く。ほとんど葉は落ちてしまって梢だけになっている。でも、それに日が当たって、けっこうきれいな林をつくっているのだ。
道は山の左斜面をトラバースしてゆく。時々、このトラバース道はすごく狭くなって、下の谷を意識すると足がすくむようなところもあった。
大きな岩がゴロゴロする涸れた沢を渡ったりしながら、急な登りが続く。左には深い谷があったのだが、それがいつのまにか道のすぐ下になっていた。この谷に沿って登って行く。
明るい雑木林の中の急登が続くと、山頂まで1kmの指導標があった。でもそれは壊れていて、矢印の部分は地面に置かれていた。
指導標から少し行くと、右に曲がって小さな涸れ沢に沿って登る。沢の中にはつららが下がっているのが見えた。天気はいいのだけど寒いのだ。
沢に沿った急な道を登ると大きな岩がある。この右を回り込んで岩の上に出る。そこから少し行くと、右にターンして斜面の右をトラバースするように登って行くと、黒笠神社に着いた。
神社の拝殿は波打ちトタンで囲われた粗末なもので、その後ろに小さな御堂がある。この横には二つ御堂がたっていて、その中にはお地蔵様が置かれていた。この二体は男女の仏像のように思えた。
この神社では意外なことに携帯が通じた。天気予報を確認したら明日も晴れであった。うれしい。
神社の左を通って、冬枯れた雑木林に中を登って行く。広い斜面には落ち葉が降り積もって、道がはっきりしないところもあった。やがて道は笹薮の中に入って、これを掻き分けるようにして急登すると尾根の上に着いた。
ここで展望が開けて、左には剣山と次郎笈が見えた。昨日は霞んではっきりと見えなかったのだが、くっきりと見える。山は晴れてなければ…と思ってしまうのだ。
笹と雑木林の尾根を登って行くと矢筈山との分岐に着く。矢筈山には4日前に登ったのだが、ずいぶん前のような気がしてしまう。
ここからはいよいよ黒笠山の岩塔に向かって登って行くのだ。樹林越しに見える黒笠山は、まるで槍ヶ岳のように鋭く聳えている。本当にこの鋭鋒に登ることができるのかと思ってしまう。
痩せた尾根を登って行く。すさまじく急な岩場なのにロープなどは下がっていなくて、木の根などにつかまってよじ登っるのだ。
山頂直下に3mほどの巨岩があって、ここには鎖が下がっていた。鎖にすがってよじ登ると、360度のすばらしい展望が広がる。ところが、ここは山頂ではなかった。痩せた尾根を南に20mほど行くとそこが山頂であった。
山頂には登山者が一人いて、お湯を沸かしていた。山頂はすごく狭くて、二人でいっぱいという感じである。この人は昨夜から、私と同じように車に泊まっていた人である。大阪の和泉ナンバーだった。
3日間の休暇で剣山・八面山と登って、この黒笠山に登って帰るのだそうだ。
今日は真っ青な空が広がっていて、眺望は最高である。西に聳える矢筈山、南には剣山・次郎笈、そしてそこから三嶺まで連なる稜線。東にはたくさんの山々が重なって霞んでみえる。たぶんそのほとんどに登っているはずだが、名前を特定することができない。北には吉野川とそれに沿った平野部が見える。でも、すばらしい大パノラマである。
写真をたくさん撮って、和泉の人よりも先に下山を始めた。頂稜の岩から下を見ると岩塔が見えた。これが、ガイドブックにかいてある黒笠山を展望できる岩らしい。もちろん寄っていくつもりだ。
鎖を慎重に下り、さらに岩場を木の根につかまって下る。矢筈山分岐から矢筈山方向に笹薮を掻き分けて下ると巨岩がある。そこに続く踏み跡を登って振り返ると、確かに黒笠山の眺めがすばらしい。阿波のマッターホルンと言われるだけの、すごい鋭鋒である。何枚も写真を撮った。
あとは分岐に引き返して登ってきた道を下る。
すごく急な下りが続く。延々と下り続けて、登山口に戻ったのは1210分であった。

明日は津志嶽に登る。カーナビをセットすると、その少し先に岩戸温泉があるのを見つけた。時間も十分にあるので温泉で汗を流すことにした。それにそこは村役場のあるところで、買い物もできそうだ。


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登山口


鉄の橋を渡ると民家があった


鬱蒼とした杉林の中に廃屋


鳥居があった


植林から抜け出して明るくなった


気持ちのいい雑木林を行く


巨岩のの右を回り込む


黒笠神社の御堂


尾根に着いた


痩せた岩尾根を行く


巨岩を鎖にすがって越える


黒笠山山頂


温泉保養センター岩戸荘





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