2007年晩秋四国登山
かんぽう

標高 1604m
住吉神社→50分→福寿草群落地→35分→栗枝渡→35分→寒峰峠→15分→寒峰山頂→45分→栗枝渡→30分→福寿草群落地→40分→住吉神社

国道が崩落していたために、とんでもない距離の林道を歩くことになってしまったが、山頂からの眺めはすばらしかった。四国のほとんどの山が大パノラマとなって広がっていた。
登山道から寒峰

BACK 四国の旅 かずら橋

2007年11月13日

かずら橋を見ることができたので、先を急ぐ。ところがその道がよくわからない。かずら橋周辺には観光施設がたくさんあるので、ここまでの道はすごくりっぱなのだ。道を引き返してゆくと、私が走るつもりの国道はすごくせまくて目立たない道であった。かずら橋に向かう道が広くてりっぱなので、ついこの分岐を見落としてしまうのだ。
細い道をくねくねと曲がりながら走っ行く。ようやく登山口の近くまで来たら、国道は崩落して通行止めになっていた。
迂回路があるというので、それを走って行くと、どんどん山の上に登って行って本当に国道に戻れるのかと心配してしまった。国道に合流したので、登山口のある集落まで国道を戻って行く。登山口へは八幡社から住吉社まで行って、そこから登山道に入るのだが、その八幡社の入口に着く前に通行止めになってしまった。
ともかく車を置いて歩きはじめることにした。通行止めの少し手前に歩行者用の道があるのでこれを登って、上の林道に出る。そこで八幡社の道を訊いたら、すごく遠いという。
実は八幡社への道は迂回路に入らずにそのまま集落の中に入ってきて左折すればよかったのだ。迂回路を戻るのもめんどうなので、このまま歩いて八幡社に向かうことにした。(ところがこれは本当に遠くて、結局、登山口の住吉社までは1時間近くかかってしまうのだ。)
山襞にそって曲りくねった道を歩いて行く。四国の山奥では、ほとんど絶壁のような急斜面に家を建てているのだが、このあたりもそうなのだ。この急斜面をすごく長い振幅のジグザグで登って行くのである。1120分に歩き始めて、八幡社に着いたのはもう12時であった。八幡社の境内に入ってみると、そこには史跡「栗枝渡の御火葬場」があった。安徳天皇はここで火葬に付されたというのだ。これも平家落人伝説である。
この神社の境内から住吉社に向かう道があるのかと思ったらそれはない。再び林道に戻って歩いて行く。地図で見ると住吉社はすぐ近くなのだが、林道は尾根をぐるりと回りこんで行くのでものすごく遠回りをするのだ。
結局住吉社に着いたのは1220分であった。
神社の石段の前には「奥ノ井寒峰花回廊」という立派な標識がたっていた。この登山道の途中には福寿草の群落があるのだ。
石段を上って本殿の左から登山道に入る。
すぐに竹林があって、そこに寒峰道とい小さな標識があった。
竹林はすぐに過ぎて鬱蒼とした杉林の中を登って行く。ジグザグに急登して、20分ほどで樹林から抜け出したら、道が崩落していた。下ではショベルカーやダンプによる復旧工事の真っ最中であった。この崩落した道の捲き道を登って、なんとか登山道に降り立つ。再び杉林に中に入るが15分ほどで雑木林の中に入って、きれいな紅葉の中を行くようになった。
一旦檜の林に入るが、平坦な道を行くと、雑木林に中に「福寿草群落地」の標識がたっていた。早春だったら、かわいい福寿草の花を見ることができるのだが、晩秋の今は花を見ることはない。
ここを過ぎたところで道を間違えて、枯れた樹木が道を塞いでいるところを無理やり登ってしまった。すぐに正しい道に出たのだが、この薮こぎで衣服に草の種がびっしりとくっついてしまった。
紅葉の樹林の中を急登する。空は真っ青に晴れていて、朝、国見山に登ったときのあのどんよりした雲はいったい何だったのだと思ってしまう。
急な斜面を登ってようやく尾根の上に着くと、そこから左折して痩せた尾根を登る。この曲がり角には寒峰道の標識があった。まっすぐ続く道もあった。(下山で道を間違えて、この道を戻ってくることになるのだが…)
ようやく樹林から抜け出してススキの尾根に出る。そこから少し登ってピークにたつと四等三角点があった。標識はないのだが、ここが栗枝渡である。
栗枝渡から明るい冬枯れの林の中を登って行くと、樹林越しに寒峰山頂が見えた。行く手には大きな山が迫ってきたが、道はこの右斜面に捲いてしまうのだ。よかった…。
右斜面をトラバースして尾根に戻ると、そこにはススキの原が広がっていた。
背丈を越えるススキが生い茂っていて、これを掻き分けて進む。ススキの出口には寒峰と書かれた大きな標識がたっていた。
きれいなブナの林の中を登って行く。ブナの巨木があったりして、気持ちのいい尾根の登りが続く。視界が開けて、行く手には寒峰のピークが見えるようになった。
山頂の手前には寒峰峠があるはずなのだが、わからないままに通過してしまった。
ススキの藪の中を真っ青な空に向かって登って行く。振りかえるとすばらしい展望が広がっているはずなのだが、これは山頂での楽しみにして、ひたすら急登を続ける。ようやく傾斜が緩まったと思ったら、その先に山頂が見えた。
ススキの藪の中を緩やかに登って、山頂に着いたのは14時半であった。
ザックを置いて周りの山々を展望する。

東南には剣山と次郎笈、そこから右に続く稜線には三嶺・天狗塚、西には今朝登った国見山が見える。北に聳えているのは烏帽子山らしい。西側は遠くに山々が霞んで重なって見える。石鎚山の方向である。石鎚はどれかと探してしたのだが、結局わからなかった。
この大パノラマを見れてすごい満足である。
熱いコーヒーとパンをかじって、デザートにみかんを二個。そんなことをしていたら15時近くになってしまった。下山には2時間ほどかかる。17時には暗くなるので急がなければいけない。
ほとんど走るようにして下った。
ところが途中で道を間違えた。いくら下ってもススキの原につかない。でも、道には赤いテープがしっかりつけられていて、登山道であることには違いないようだ。不安を覚えながらどんどん下って行くと、栗枝渡の手前で左折したところに着いた。道を間違えたのだけど、登山道に戻れて本当にラッキーだった。あとはひたすら登って来た道を下って、住吉社に戻ったのは16時であった。まだ明るいうちに戻れてほっとした。
この先は林道を歩くだけである。車の前に戻ったのは1645分であった。


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八幡社までは長い林道歩きだった


八幡社


住吉社


竹林に標識があった


道が崩落していた


福寿草群落地


ススキの尾根に出た


行く手に寒峰


ブナの巨木があった


ススキの尾根を登る


もうすぐ山頂


寒峰山頂





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