BACK 稲叢山
2007年11月7日
この二日間は雨だったので、車の中におとなしくしていた。一昨日は「道の駅木の香」で温泉に半日浸かっていて、昨日は土小屋までやってきて、ずうっと読書をしていた。天気予報では今日こそは晴れるはずなのだ。明るくなった頃は雲がいっぱいだったが、時間がたつにつれて雲が晴れて行く。
土小屋のロータリーから南にほんの少し行くと、路肩に広い駐車場がある。これが岩黒山登山口の駐車場なのだ。ここからは真っ正面に石鎚山が見える。鋭い岩峰を屹立させる姿には圧倒されてしまうのだ。
歩き始めたのは7時である。今日はすごく寒くて、ウールのシャツを着て、軍手もしてしまった。
登山口から100mほど登ると分岐があって、右は岩黒山を捲いてしまう道である。左の道をとって山頂を目指す。
鬱蒼とした樹林帯から抜け出すと笹原が広がっていて、ブナの木が生えている。振り返ると石鎚山がすばらしい。
登るにつれて視界が広がって、東の方は一面の雲海で、その上に瓶ヶ森が大きく聳えている。その右に鋭く聳える山が子持権現山である。昔、石鎚からこれらの山を縦走したのだが、そのときはずうっと天気が悪くてどんな山かまったくわからなかったのだ。今回はこの石鎚連峰の展望のために晴れるのを二日間も待ったのである。
稜線を登っていると、7時50分頃に太陽が雲から出て石鎚山に朝日があたりはじめた。きれいである。感動しながら少し登ったら、もう岩黒山の山頂であった。山頂からは360度の展望で、南には大きく筒上山が聳えている。山の左は絶壁になっているのだ。筒上山から続く稜線の先にあるのが手箱山である。でも、手箱山は緩やかに起伏を繰り返す稜線の中にあって目だったピークではない。西南の方向には幾重にも重なる山々が見えるのだが、笹原のピークにアンテナ塔が立っているのが中津明神山で、その右に草原の平らかな頂きを持って聳えるのが大川嶺だろうと思う。四国の西半分の主要な山はすべて登ってりうのだが、こうして展望しても山名を特定するのはけっこう難しいのだ。
十分に展望を楽しんでいて、時間を費やしてしまった。筒上山に向かわなければいけない。
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土小屋ロータリー
土小屋の登山口
樹林から抜け出す
稜線から石鎚山を振り返る
岩黒山山頂
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