2007年晩秋四国登山
いちのもり

標高 1879m
垢離取橋→1:10→竜光寺→1:00→追分→1:10→一ノ森山頂

垢離取橋から登るコースは昔、剣山信仰の表参道だったのだ。きれいな紅葉の中を登ってたどり着いた一ノ森山頂からはすぐ間近に剣山を眺めることができるのだ。この日は快晴で360度のすばらしい展望が広がっていた。
一の森山頂から剣山

 登山口から竜光寺へ

BACK 烏帽子山


20071117

見ノ越の駐車場に泊まったのだがすごく寒くて、明け方には車のフロントガラスが凍っていた。
今日もイイ天気だ。見ノ越から垢離取に向かう。山の急斜面をZ形に下るので、すごい遠回りをすることになって12kmも走らなければいけないのだ。
ようやく垢離取に着くと、そこからは林道が分岐していて、ゲートは開いていた。もしかしたら車で龍光寺まで行けるのかもしれないが、私はここから歩き始めるつもりだ。
この垢離取からの道は剣山信仰の表参道だったのだ。今回の登山は一の森が目的なのだが、せっかくなので剣山も登ることにしたのだ。
今の剣山登山は見ノ越から登るのが一般的で、観光客はリフトで西島駅までいってしまうのだ。リフトを使わず見ノ越から登ったとしてもわずか
1時間で山頂に着いてしまう。私も以前はこうして登ったのだが、剣山は3度目なので昔の表参道を苦労して登ってみようというのだ。
垢離取の駐車スペースのすぐ上には大きな砂防ダムがあって、この流れをまず渡る。橋の上から渓谷を見下ろすとすごくきれいだった。
林道を歩いて行くと、右にカーブするところに登山道の標識があった。林道右側のブロック壁に階段がつけられている。これを登ってから急斜面をジグザグに登る。ザクザクの崩れやすい斜面でそこに細い踏み跡がついているのだ。先が心配になってしまった。
樹林のジグザグを10分ほど登ると行く手に砂防ダムの突堤が見えてきた。…と思ったらそれは林道であった。登山道はつづら折れに続く林道を真っ直ぐに突き刺すように続いているのだ。林道を横切って再び登山道に入る。これから何度も林道を横切ることになるのだ。
檜林と自然林の境界を登って行くのだが、けっこう急である。紅葉の樹林を右に見ながらゆくと、突然小屋がたっていた。これを回り込むと古い手水鉢があって、昔は御堂でもあったのだろうかと思う。少し行くと石垣を組んだ平坦地があった。右には大きな苔むした岩が重なっていて、その上の岩壁には不動明王の線画が刻まれていた。線には黄色の彩色がされている。ここに建物はないのだが、昔は御堂かなにかあったのだろうと思う。
この先は広い道になって、これをくの字に登ると林道に出た。
でも、すぐに登山道に入って急な道を登る。途中樹林が途切れて展望が開ける。真っ青な空と、紅葉に染まった山が見えた。すぐにまた林道に出たが登山道の標識がない。これは林道を歩けということだと思って歩いて行くと、すぐに柱を組み合わせた門のようなものが見えてきた。これが龍光寺の門であった。龍光寺の入口はゲートが閉まっていて車は入れない。

広い石段が本堂に向かって続いている。石段の途中の右に広場があって、そこには護摩壇があった。正面には役の行者と不動明王の石仏が置かれている。護摩壇の奥にも不動明王を中心にたくさんの石仏が並んでいた。このお寺はけっこうすごい寺なのだ。石段を上がったところには大きな本堂があるのだが、扉は閉されていた。


ここから登り始める


時々林道を横切る


突然、小屋があった


石垣があった


竜光寺の入口


竜光寺の石段


 一ノ森山頂へ
竜光寺本堂を振り返る


追分まで860mの指導標


追分


笹の尾根を登る


一の森ヒュッテ


左が一ノ森


一の森山頂


本堂から左に行くと車道が上がってきていて、その行き止まりのコンクリート壁に登山道の標識があった。このコンクリート壁の左端につけられた石段を登る。龍光寺が下に見えるようになって気づいたのだが、本堂の後には神社の本殿がくっついていた。
急斜面を登ってすぐに平坦地にでる。その広場の真ん中には御堂がたっていた。これが剣山本宮神社である。プレハブのような簡単なつくりの御堂なのだが、その前には「仮殿」という説明板がたっていた。昭和51年の台風のとき、このあたりは山容を一変させるような山崩れがあって社殿一切が崩壊してしまったのだ。それを裏付けるように、この仮殿の右には瓦礫が積み上げられていた。
仮殿の左から登山道に入る。急な道を登るとすぐに林道に出てしまった。でも、そこの指導標には追分まで860mと書かれていた。
鮮やかな紅葉の中を登って行くとすぐに針葉樹林の中に入ってしまった。少し行くと道端に「一の森ヒュッテ70分」という案内がたっていた。この標識は一の森ヒュッテまでの間、頻繁に出てくるのだ。
いつのまにかブナ林が広がっている。きれいなブナを眺めながら登って行くと、ブナの林の平坦地に着いた。この先を少し急登すると、追分であった。
左に行くと一の森で、右は行場を経由して剣山に行く道である。この道は帰りに歩くことにして、まず一の森山頂をめざす。
明るい冬枯れた林の中を登って行く。振り返ると近くの山々が紅葉に染まって聳えている。今日は快晴なので紅葉はいっそう鮮やかである。
気持ちよく登っていったら、針葉樹林の中に入ってしまったが、そこに一の森ヒュッテ30分という標識があった。
針葉樹林の下には笹薮が広がるようになった。
にくぶち峠への分岐があって、そのすぐ先で樹林から抜け出した。笹原の尾根を緩やかに登って行く。登山道をよく見ると凍り付いていて、道がガチガチになっている。寒いはずである。山頂が近づくと風が吹き始めて、それがものすごく冷たい。笹原の尾根には白く枯れた樹木が何本かたっている。
東側の展望はすばらしく、いくつもの山が重なって続いている。登山はやっぱり晴れていなければと思ってしまうのだ。
ほとんど平坦になった笹原を歩いて行くと、一の森ヒュッテの青い屋根が見えてきた。
ベンチが置かれた庭を通って、ヒュッテの玄関に着くと戸は閉ざされていて、4月末までCLOSEですと書かれていた。そこには一の森山頂への指導標もあった。
少し急な道を登ると剣山の分岐、ここから左へ少し登ると山頂であった。

山頂には一本の長い棒がたっていて、その下に山名の標識があった。
山頂からは剣山がすぐそばに見え、その左には次郎笈が聳えている。すばらしい眺めである。天気がよくて展望が開けていると本当にうれしくなってしまうのだ。
休憩しながらこのすばらしい眺めを堪能した。
山頂に三角点はなくて、ここから南200mほどのところにあるというので行くことにする。
剣山の分岐からは200mも歩かないうちに三角点に着いた。この三角点のピークからも剣山・次郎笈の眺めがすばらしい。そして東の展望もすばらしい。見える山はなんだろうと考えてしまう。
分岐に戻って、そこから剣山に向かって下って行く。


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