BACK 烏帽子山
2007年11月17日
見ノ越の駐車場に泊まったのだがすごく寒くて、明け方には車のフロントガラスが凍っていた。
今日もイイ天気だ。見ノ越から垢離取に向かう。山の急斜面をZ形に下るので、すごい遠回りをすることになって12kmも走らなければいけないのだ。
ようやく垢離取に着くと、そこからは林道が分岐していて、ゲートは開いていた。もしかしたら車で龍光寺まで行けるのかもしれないが、私はここから歩き始めるつもりだ。
この垢離取からの道は剣山信仰の表参道だったのだ。今回の登山は一の森が目的なのだが、せっかくなので剣山も登ることにしたのだ。
今の剣山登山は見ノ越から登るのが一般的で、観光客はリフトで西島駅までいってしまうのだ。リフトを使わず見ノ越から登ったとしてもわずか1時間で山頂に着いてしまう。私も以前はこうして登ったのだが、剣山は3度目なので昔の表参道を苦労して登ってみようというのだ。
垢離取の駐車スペースのすぐ上には大きな砂防ダムがあって、この流れをまず渡る。橋の上から渓谷を見下ろすとすごくきれいだった。
林道を歩いて行くと、右にカーブするところに登山道の標識があった。林道右側のブロック壁に階段がつけられている。これを登ってから急斜面をジグザグに登る。ザクザクの崩れやすい斜面でそこに細い踏み跡がついているのだ。先が心配になってしまった。
樹林のジグザグを10分ほど登ると行く手に砂防ダムの突堤が見えてきた。…と思ったらそれは林道であった。登山道はつづら折れに続く林道を真っ直ぐに突き刺すように続いているのだ。林道を横切って再び登山道に入る。これから何度も林道を横切ることになるのだ。
檜林と自然林の境界を登って行くのだが、けっこう急である。紅葉の樹林を右に見ながらゆくと、突然小屋がたっていた。これを回り込むと古い手水鉢があって、昔は御堂でもあったのだろうかと思う。少し行くと石垣を組んだ平坦地があった。右には大きな苔むした岩が重なっていて、その上の岩壁には不動明王の線画が刻まれていた。線には黄色の彩色がされている。ここに建物はないのだが、昔は御堂かなにかあったのだろうと思う。
この先は広い道になって、これをくの字に登ると林道に出た。
でも、すぐに登山道に入って急な道を登る。途中樹林が途切れて展望が開ける。真っ青な空と、紅葉に染まった山が見えた。すぐにまた林道に出たが登山道の標識がない。これは林道を歩けということだと思って歩いて行くと、すぐに柱を組み合わせた門のようなものが見えてきた。これが龍光寺の門であった。龍光寺の入口はゲートが閉まっていて車は入れない。
広い石段が本堂に向かって続いている。石段の途中の右に広場があって、そこには護摩壇があった。正面には役の行者と不動明王の石仏が置かれている。護摩壇の奥にも不動明王を中心にたくさんの石仏が並んでいた。このお寺はけっこうすごい寺なのだ。石段を上がったところには大きな本堂があるのだが、扉は閉されていた。
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ここから登り始める
時々林道を横切る
突然、小屋があった
石垣があった
竜光寺の入口
竜光寺の石段 |