2007年早春四国登山
いらずやま

標高 1336m
源流碑→20分→源流点→30分→分岐→20分→谷道コース分岐→10分→槙尾根→1:10→不入山山頂→20分→四叉路→35分→源流点→15分→源流碑

この山には四万十川の源流を尋ねるために登った。そして槙尾根では太郎坊というヒノキに出会った。
四万十川源流

BACK 雨ヶ森



2007年3
10

昨日は雨ヶ森から車を走らせて峠を越えたのだが、そこには雪が少し残っていて、下りの運転はすごく緊張した。道の駅に泊まるつもりだったが、不入山の登山口までの道は朝、凍結するかもしれないので登山口で泊まることにした。これは正解だった。林道を登って行くと日影には雪が残っていて、登山口は四万十川の源流碑の前なのだが、そこにもけっこう雪が残っていたのだ。
朝、外に出て確認すると道は凍りついていた。下山するころには解けてくれるだろうかと心配になってしまった。
不入山の登山口は不入山林道の先の登山口から登るのが一般的らしいのだが、私は四万十川源流碑から登るのだ。日本最後の清流といわれる四万十川にはけっこう憧れていて、一昨年の四国遍路の時はこの川を渡し舟で渡った。それは河口近くで広い川幅だったのだが、その源流を尋ねるというのはものすごく楽しいではないか。
登山口には大きな岩に「四万十川源流の碑」という文字を埋め込まれた碑がたっている。その横には四万十川源流碑建設由来の碑もあった。四万十川は全長196kmで、四国西南域の人々の生活を潤し太平洋に流れ込む大河である。その源流をこれから訪ねるのだ。ファイトがわいてしまう。
源流とかかれた指導標があって、これに従って登って行く。有名な四万十の源流への道なのだから、遊歩道として整備されているのかと思ったらまったくの険しい山道であった。最初は杉の巨木の間を登って行く。沢の流れに沿って行くのだが、この流れがやがて四万十川になるのだ。沢筋には大きな岩があちこちにあって、岩の上に雪が残っている。道にも雪が目立つようになった。今日は念のため軽アイゼンをもってきているが、山頂付近の雪が心配だ。
20分の登りで四万十川源流に着いた。岩の間から水が流れ落ちていて、この前にはベンチも置かれていた。
白い角柱がたっていて「幹線流路延長
196kmの流れここに発す、渡川(四万十川)の源流点」と書かれていた。
源流点をあとに涸れた沢を登って行く。源流点の上では水は伏流になっているのだが、時々小さく水が流れている箇所があった。こっちのほうがさらに源流ではないかと思ったりする。
30分ほど急な道を登るとT字路に着いた。左が山頂、右が裏林道となっている。私は裏林道の登山口から山頂を目指し、そして帰りはこの左の道に戻ってくるつもりである。
右の道を行く。ほとんど平坦な道で笹が生い茂っていた。尾根を回り込んだら裏林道に出るのかと思っていたが、ここからさらに長い距離を歩くのだった。道は下りになったが、なかなか林道にでない。心配になってきて引き返そうかとも思った。
最後にすごく急な下りになった。道は雪に覆われて怖い下りであった。小さなジグザグで下るとそこが林道であった。この林道を行くとすぐに沢コースとの分岐がある。そこには営林署の名の入った大きな指導標があった。道は雪におおわれていて、その上に二人分の足跡があった。くっきりした足跡なので今朝のものだろう、山頂で会うことになるんだろうかと思ったが、結局会うことはなかった。
先行する登山者がいるらしいといことで、少し安心して歩いて行く。

谷道コースは日影になるのでけっこう雪が多いのだが、私がめざす梶尾根への道は雪がなかった。ここまで歩いてきてわかったのだが、南側斜面と北側斜面では雪が明確にあったりなかったりするのだ。今、梶尾根に向かう道にはまったく雪がない。斜面を斜めに緩やかに登って尾根に着く。そこで鋭角に左に曲がって、そこからは尾根歩きである。角度が変わったらたんに雪が多くなった。
尾根は大きな木が林立しているのだが、それは高野槙であった。私は木の名前をほとんど知らないのだが、この高野槙だけは覚えてしまった。そしてシャクナゲの木も目立つ。
高野槙とシャクナゲの尾根を登って行く。尾根はけっこう痩せていて、ところどころ岩場になったりする。大きな岩は基部まわりこんだりして尾根を急登して、少し平坦になったところで谷道コースと合流した。
もうすぐ山頂かと思ったら、まだ距離はあった。岩の道を登って行くと、尾根の真ん中にいかにも古木という感じの巨木がたっていた。標識はないのだが、これが「太郎坊」というヒノキらしい。

途中ロープの岩場を越え、道が穏やかな尾根道になると山頂は近い。笹の間の道を登って山頂に着いたのは935分であった。
この不入山の三角点は一等三角点なのだ。下山口には祠もあったが、中には何も入っていなかった。
山頂は広葉樹に囲まれているのだが、その間から山肌を大きく削られている山が見えた。この付近は石灰岩でできているらしいので、その採掘現場なのだと思う。山がこうして破壊されてゆくのは本当に痛ましい。
山頂から東南に下って四叉路をめざす。急な下りであったが、こちらは南側になるので雪がまったくなかった。ロープが下がる急な下りで、これに雪があったら本当に苦労するところであった。
10分余りの下りで四叉路に着いて左の道を下る。これも10分ほで裏林道との分岐に戻ることができた。あとは源流点を通って登山口に戻るだけである。
源流点ではもう一度写真を撮ってしまった。
登山口に戻ったのは1050分、今日は午後から雨になるはずなので静養である。温泉を探してのんびりするつもりだ。



NEXT 天狗ノ森

BACK 私の四国の山百選


登山口の源流碑


源流への道を行く


四万十川源流


笹薮の道を水平に行く


沢コース分岐


斜面を斜めに登って尾根へ


シャクナゲの尾根を行く


高野槙の林を行く


ロープの張られた尾根を登る


不入山山頂


四叉路





総合TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  自己紹介















SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送