たんすけだけ

標高 816m
丹助小屋登山口→15分→大明神分岐→5分→伊佐賀大明神→5分→大明神分岐→15分→丹助岳山頂→15分→天狗岩→10分→展望所→5分→丹助小屋登山口

この周辺にはすさまじい岩峰の山がいくつも聳えている。この丹助岳もその一つで、距離は短いが険しい岩場を堪能できる。けっこう素晴らしい山だと思う。
岩峰から丹助岳

BACK 三方岳


2005年223

丹助岳に登る。
この山には登山口が二つあるのだが、キャンプ場の奥の登山口から歩き始めた。
樹林の中を歩いて行くのだが、ほとんど平坦な道である。この登山は往復1時間ほどなので、大した山とは思っていなかった。
樹林の中、尾根道をゆるやかに右にカーブして行くと、行く手にこんもりとした山が見えてくる。あれがそうなら、本当に簡単すぎる山である。
どんどん近づいて行くと、それは岩峰であった。それが険しく切り立っている。
これが丹助岳なのかと驚いた。
登山道は岩峰の左を巻くが、右に分岐がある。これが山頂に向かう道なのだろうと、これを登ると、工事用に使うような階段がつけられている。
これを上って、大きな岩をロープを使ったりして越える。
ようやく、その岩峰の上に出た。
すごい高度感である。
そして、その岩峰のピークは丹助岳山頂ではなかった。さらに隣に、切り立った岩峰があって、その頂きに指導標と思われる柱が見える。
あれに登るのかと、愕然としてしまった。
今いるピークから丹助岳の方向に踏み跡があるのだが、どうも心細い道である。山頂にはもっと別な道があるに違いないと、ここに登った分岐まで引き返した。
そして丹助岳の方に向かって歩いて行ったが、道はどんどん下って行って山頂に向かわない。
仕方がないのでもう一度、岩峰に引き返して、さっきあきらめた踏み跡をたどった。どう考えてもこの道は一般道ではない。
少し行くと、断崖に出てしまった。大きく20mほどの崖になっていて、その向こうに絶壁を見せて丹助岳が聳えている。
道を探すと、左手にロープが下がっている。ほとんど垂直の岩場を20mほど下らなければいけないのだ。これはあきらめようかと思った。
しかし、宮城県から九州までやってきて、山頂を前に引き返すのも、かなり悔しい。
この崖を下ることにした。
ロープにすがって慎重に下る。見た目とは違って、けっこう足場はあるもので、何とか下まで降りた。降りて来た絶壁を見上げて、ため息が出た。
さてここから丹助岳に登らなければいけない。ところがこっちの登りは絶壁ではなく、右の樹林の中に入ってその中の道を行くのだ。よかった。
樹林の中を登ってゆくと、途中に分岐がある。一般的には、この裏側から登るのだということに気がついた。
丹助岳山頂はすばらしい展望。
ここからは、さっきの岩峰がかなり下に見えた。
見回すと、これから登ろうと思う矢筈岳も見える。これも切り立った岩峰である。
地図で確認しようとしたら、胸ポケットに入れておいた地図がなくなっていた。これでは矢筈岳と比叡山は登れない。
私は単独行なので、かなり臆病である。地図と磁石のない登山はできないし、しようとも思わない。この二つの山は今回はあきらめることにした。
山頂から樹林の中を下って、一般道に出た。そこに山頂への指導標があった。やっぱり、普通はここから登るんだとわかった。でも、道を間違えたおかげで、スリリングな登山ができた。ラッキーというべきだろうか。
記憶しているコースでは神社があるはずだったが、その神社を見ることなしに登山口へ戻った。
無事、帰ってきたとはほっとした。


NEXT 行縢山

BACK 私の九州の山百選

キャンプ場にある丹助小屋


ハシゴを登る


岩峰の上に出た


この絶壁を下った


丹助岳山頂


普通の登山道に下った


樹林の中をキャンプ場に帰る





総合TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  自己紹介



















SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送