せいえいざん

標高 1006m
高森峠駐車場8:10→8;35高森峠→9:05トンネル分岐→9:50黒岩峠→10:20清栄山山頂→11:23トンネル→11:27高森峠展望台→11:35駐車場

登山口の高森峠は完全な雪道で、車を走らせるのは怖かった。6日は雪が降っているので一日停滞した。でも、翌日は快晴になって、山頂からの阿蘇山の眺めがすばらしかった。
清栄山

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2005年125

清栄山の登山口がある高森峠に向かって登ってゆく。道路は雪である。峠の入り口には「スベリ止め必要」という電光掲示板、緊張してしまう。
今回の九州登山旅行においては、雪の想定はしていなかった。今年の2月に九州にきたとき、けっこう雪があったので、それを避けるために12月にしたのである。それなのに雪になってしまうなんて。
峠にはトイレのある駐車場があった。ここに車を停めて、ほっと一息ついた。


126

今日は朝から雪である。寒いし、どうも登山しようという気にならない。車から降る雪を眺めて決断、今日は一日、車の中でのんびりしてしまうことにした。
DVDで「ピアノレッスン」と「クレーマークレーマー」をみて、本は岩波文庫の「ロビンソンクルーソー」を読んだ。ご飯を炊いたり、ラーメンをつくって食べたりしていたら、あっというまに夜になってしまった。


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今日は天気がよさそうである。8時頃には青空も見えてきた。昨日一日待っていたかいがあったというものである。
810分、冬山装備で出発した。
ところが…、道がわからない。九州自然歩道が通っているはずなのだが、どうもガイドブックの地図と現実の地形が合致しない。新しい道路ができたためと思うのだが、登山口を探しまわった。旧道に入って少し行くと自然歩道の指導標があった。でも、それが指しているところに道がない。雪で隠れているのだろうかと思ったがそうでもない。車道をさらに登って行くと、再び自然歩道の指導標があった。

ようやくこれが黒岩峠への道であることが確認できた。
そこから少し行くと展望が広がって、阿蘇外輪山の上に出たことがわかる。すばらしい展望である。雪をかぶった阿蘇山が間近に見えるのだ。この九州自然歩道は阿蘇外輪山をめぐる道のようである。楽しい登山になりそうだ…。ところが道は舗装された林道を行く。
高森峠らしきところからは、これから縦走する尾根道が見渡せてすばらしかったのだが、そのさき、林道がどんどん下っていってしまう。道を間違えたのだろうか。

よく見ると、林道から左に入る道がある。分岐から少し登ると、牧場の柵があって、門が閉まっている。これを越えて、その道を行って見ることにした。杉の林の中に入って、緩やかに下って行くと、再び林道に出た。左に行ってみると、トンネルがあった。(あとでわかったのだが、これは高森峠の下をくぐるトンネルなのだった)引き返して右に行く。登山靴の足跡を見つけた。少し行くと、九州自然歩道の指導標があった。よかった。
この分岐から黒岩峠まで2.8kmと書かれている。私のガイドブックでは、外輪山の尾根を行く道のはずなのだが、延々と林道が続く。どうもおかしい。
でも指導標が黒岩峠をさしているのだから、そこまで行くことはできるのだろう。林道歩きではあるが、道には雪がつもっているので、あじけないアスファルトの道を行くのとは違った趣きがある。
空は青空が広がってきている。暖かくもなってくるし、なにかしら快調である。黒岩峠まで1.3kmの指導標で、林道から左に入る。ようやく登山道かと思ったら、あいかわらず、コンクリートで固められた車道であった。
大きくカーブしながら、道は続く。尾根沿いの道を行ったら、ずいぶん近いだろうにと思ってしまう。でもこのあたりは牧場の敷地内のようで、尾根には鉄条網の柵が設けられているのが見えるのだ。牧場主からの申し出で、コースが変えられたのかもしれない。
アップダウンを繰り返して、曲がりくねった道を歩いて行くと、ようやく黒岩峠に着いた。その手前には牧場ものと思われる柵があって、門に鍵がかかっている。乗り越えるしかなかった。
さて、ここから山頂までは30分である。登山靴の足跡がついている。下りの足跡はないから、まだ登りはじめたばかりのようである。峠から見る清栄山はすばらしい。山腹に巨大な岩壁をもっているのだ。この山も阿蘇外輪山の一つであって、火山壁の絶壁をもっているのだ。
雪の広い斜面を急登する。しだいに尾根が狭まってきて、傾斜はさらに増す。
山頂が見えてくると、予想通り登山者が一人いた。
この人は地元熊本の人で、この山は展望がすばらしいのでよく登りにくるのだそうだ。
確かに、すばらしい展望である。阿蘇山の山並みが広がって、その右には岩峰がいくつも聳える独特の山が見える。これが根子岳である。その左の山塊が阿蘇山で、雪をかぶってすばらしい眺めである。一日待って本当によかったと思った。
帰りは来た道を引き返したが、トンネルのある分岐では、そのままトンネルをくぐって歩いて行った。多分、この道は私が車を停めた駐車場に通じているはずである。
山襞に沿った曲がりくねった道である。途中に高森峠展望台があった。せっかくなので、この展望台に立ち寄ることにした。少しだけ、林道から右に入る。小高い丘に休憩施設がつくられているのだが、阿蘇方面には木の枝が伸びてきていて、すっきりと見渡すことはできなかった。展望は清栄山の山頂が最高だったと思う。
ここから少し行くと、林道は土砂崩れのためか、途切れていた。その崩れた箇所は踏み跡のような細い道を行く。そうすると、すぐ下にトラックがガンガン走る国道が見えてきた。そのすぐ向こうに私の車を停めた駐車場が見えた。
11
時半になっていた。


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高森峠。ここに2日いた


ようやく指導標をみつけた


反射板に向かって登る


稜線に出ると展望が広がる


樹林の中を下ってしまう


林道に出ると左にトンネルがあった


林道を歩いて行く


行く手に清栄山が見えてきた


ここが清栄山への登り口


山頂への道


清栄山山頂


高森峠展望所





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