2006年冬九州登山
のこぎりやま

標高542m
登山口→30分→見返り岩→40分→八方岳→20分→大観峰山頂→20分→囲観音堂分岐→10分→登山口

鋸岳は田原山ともいうのだが、すさまじい岩稜の山である。往復2時間半の山行だが、十分すぎるほどのスリルを味わうことができる。怖かった。
最高点の大観峰

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2006年1129

昨日は鋸山に向かう途中でスーパーがあったので買出しをした。ビールも買えたので、九州登山第一日目を祝って一人で乾杯した。
夜は雨だったが、朝にはやんでいた。
出発は7時半である。駐車場には鋸山のコースマップの看板があって、これを見るとすさまじい岩峰の山だということがわかる。ドキドキしてしまう。
駐車場から車道を渡ったところに登山口があって、樹林の中を緩やかに登って行く。10分ほど行くと分岐があって指導標がたっている。多分ここから左に入るのが見返り岩に向かう道だと思う。(この山では指導標がしっかりしていなくて迷うことが多かった。)
樹林の中を登ってゆく。かなりきつい登りである。樹林から抜け出すと岩峰の急登になった。岩尾根の向こうには今日歩く岩峰群が見える。すごい山である。
急な岩場を登りきったところが見返り岩で、ここからの展望はすごい。最高峰八方岳からここまで連なる痩せた岩尾根を一望できるのだ。
ここら樹林の中を少し下ると分岐があった。左は熊野磨崖仏への道で寄り道したくなるが、去年の国東半島めぐりで拝観しているので、このまま縦走路を進む。
すぐに痩せた岩稜にでた。
ここからは岩峰をいくつも越えて行くスリル満点の道である。行く手に大きな岩峰が立ちはだかる。これを登ると山頂には無名峰の表示があった。そのまま縦走路を進もうとしたらその先は絶壁で下ることができない。引き返すと右に下る道があった。樹林の中をロープにすがって急降下する。巨岩の基部に着くと、そこには経岩という表示があった。少し行くと囲観音堂がある。お堂の中は暗闇に近いのだが、奥に観音像が置かれているのが見えた。
観音堂の前で道がわからなくなった。下って行く道があるのだが、これは下山路だと思う。指導標がはっきりしないので縦走路がよくわからない。本当に困ってしまう。
観音堂の左脇に踏み跡を見つけた。暗い樹林の中の道でものすごく心細い。これが縦走路とは思えないが…と思って登ったら、ロープが下がっているのを見つけた。
尾根に出ると、経岩越えという指導標があった。縦走路で間違いないようだ。
痩せた岩稜の道を行く。行く手には杉林の上に高い頂きが見える。これが最高峰の八方岳のようである。そして、そこから右に尾根が張り出して、その先端に鋭い三角峰がある。これが大観峰だ。
岩峰を登ったピークには股覗き岩という標識があった。でもここから先の道がない。
引き返すと左に下って行く道があったが、この下りはすさまじかった。絶壁に打ち込まれたカスガイのようなものにすがって下るのだ。ほとんど垂直な絶壁で足がすくんだ。
下についたときは本当にほっとした。
ここから少し樹林の中を歩いて再び急登する。樹林の中の道だがかなり険しい。ようやく山頂に着くとそこが八方岳であった。鋸山の最高峰である。
山頂から痩せた岩尾根を奥に進むと、右に大観峰へ向かう道がある。痩せた尾根を鎖で下るのだ。鞍部からの登りはほとんど垂直な崖で、これを鎖にすがって登る。夢中でよ攀じ登って、ようやく大観峰山頂に着く。やったぁという感じである。
すぐ目の前に八方岳が聳えていて、その奥に今日歩いてきた岩尾根が見える。八方岳から左に連なる尾根は衝立てのような絶壁である。恐ろしい眺めなのだが、私はこれからこの岩峰を下るのだ。ため息が出てしまう。

大観峰から引き返す。
垂直の岩壁を鎖で下り、さらに八方岳には痩せた岩尾根を鎖で登る。すごい山である。
下山路に入る。さっき見た衝立てのような岩の上を行くのだ。これは南尾根というのだ。
やせた尾根を下って行くと盛り上がった岩峰があって、その手前に危険進入禁止の標識があった。ここから右に下る。杉林の中を急降下すると道にはロープが張ってあった。滑りやすい急坂なのでこのロープにすがって下る。谷の中を下って行くと雫石という案内があった。道の右には緑に苔むした巨岩があって、正面には大きな岩壁がそそり立っている。その岩肌は丸い石がボコボコつきだしている。どっちが雫岩なんだろうと悩んでしまった。どっちでもいいか…。
さらに下って囲観音堂への分岐に着くと、やっと傾斜が緩やかになった。樹林の中をどんどん下って登山口の駐車場に戻ったのは9時40分であった。
岩稜のすごく緊張させられる山だったが、すごく楽しいかった。


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登山口駐車場


見返り岩に着く


熊野磨崖仏との分岐


無名岩への道


無名岩から急降下する


囲観音堂


股覗きからの下降路


八方岳山頂


大観峰山頂






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