くろみだけ

標高 1831m
淀川小屋→1:10→小花之江河→20分→小花之江河→→黒味岳分岐→45分→黒味岳山頂→黒味岳分岐

宮之浦岳への縦走コースの途中にある花之江河の湿原はすばらしい。この湿原を過ぎると黒味岳の分岐があって、山頂は巨大な岩の舞台である。
投石平からの黒味岳山頂

 花之江河へ
淀川にかかる橋を渡る


小花之江河に着いた


小花之江河から花の江河に向かう


花之江河に着いた


石塚小屋の分岐

BACK 太忠岳


BACK ヤクスギランド

2006年430

今日は、いよいよ宮之浦岳をめざす。この山に登ったら、日本百名山・日本二百名山を登り終えてしまう。宮之浦岳の登山は最後までとっておこうと思っていたのだが、今回の登山旅行で九州の山を卒業するつもりだ。多分、もう九州に来ることはないのだろうと思う。百名山・二百名山を登り終えても、四国の山、関西の山等々、日本で登る山はたくさんあるる。とりあえず、九州の山を終えてしまおうと思っているのだ。
でも、宮之浦岳はあこがれの山でもある。今日はいよいよ、その山に登るのだ。私は天気のいい日にこの山に登りたいと思っていた。その願いの通り、今日はすばらしい天気になるはずである。
小屋を出発したのは620分である。今日は宮之浦岳だけではなく黒味岳や永田岳にも登るつもりなので、もっと早く出るつもりだったのだが、なんだかんだで遅くなってしまった。
小屋を出るとすぐに淀川(よどごう)にかかる橋を渡る。きれいな流れである。
ここからは樹林の中をひたすら登って行く。私は日本全国のいろんな山を登ってきたのだが、この屋久島の樹相はやはり違うと思ってしまうのだ。ただ、樹林の中を登るだけなのに、なにかしら南国屋久島らしい雰囲気を感じて、うれしくなってしまう。
途中に高盤岳(こうばんだい)展望台があるのだが、曇っていることもあって気がつかずに通り過ぎてしまった。晴れていたら、この展望台からは豆腐岩という奇岩を見ることができるのだが…。
小屋から
1時間余りで湿原に飛び出した。ここが小花之江河(はなのえごう)という湿原である。日本最南の高層湿原で、今から2500年ほど前に形成されたという。湿原の池塘は水をたたえていなくて残念なのだが、まわりに点在する白く枯れた古木がすばらしい。ほんとうに名園を思わせるたたずまいである。
木道を歩いてこの湿原を抜け、さらに20分ほど登ると花之江河湿原に着く。こちらは確かにさっきの湿原よりも広い。木道のかたわらに石の祠がひっそりと置かれていた。ここに着いたときは霧が降りてきて、まわりの木立や山を隠してしまおうとしていた。
広い湿原を見ながら少し休憩。
木道を歩いて行き、樹林に入ったところに石塚小屋の分岐があった。これで湿原はおしまいかと思ったら、この先にも小さな湿原があるのだった。




 黒味岳山頂へ
黒味岳への分岐


岩盤を登る


黒味岳への登山道


黒味岳山頂


湿原から登ってゆくと樹林から抜けて、しだいに展望が広がってくる。

30分ほど行くと黒味岳の分岐があって、そこにはザックがいくつも放置されている。私もここにザックを置いて、空身で山頂まで往復することにした。
ロープで巨岩を越えたりしながら急登を続けると、樹木も低いものになってくる。さっきまで霧がたれこめていたのだが、しだいに青空が見えるようになって、行く手には花崗岩の巨岩が重なる山頂が見えてきた。
この、緑の中に花崗岩の巨石が点々とするという風景は、屋久島の山の特徴でもある。
岩の尾根を行く。行く手には舞台のような大きな花崗岩があって、その上に登山者が5人ほど立っているのが見えた。あれが山頂らしい。
山頂直下はすさまじい岩場の登りで、ロープにすがって登ってゆく。
ようやく山頂に立つ。山頂は巨大な岩盤なのだが、山名の書いた標識などはなかった。
ここからは多くの山々を展望できる。

北東のかなたにきれいな三角の山見える。これが愛子岳である。北には宮之浦岳が聳えているはずなのだ。稜線の向こうにりっぱな山が聳えていて、これが宮之浦岳かと思ったのだが、実際はさらにこの山の後ろにあるのだ。
下には花之江河の湿原も見えた。すばらしい展望に、しばらくみとれていた。

名残はつきないが、山頂を後にして分岐に戻る。
けっこう登山者が登ってくるのだが、多くはまっすぐに百名山の宮之浦岳を目指している。黒味岳は、少し寄り道をするだけなので労力を惜しまないで登って欲しいと思うのだが…。屋久島の山は、どれも、本州の山とは違うすばらしさがあると思うのだ。せっかく屋久島まで来ているのだから、愛子岳やモッチョム岳など、他の山にも登ってほしいものである。




 投げ石平
投石湿原に着いた


投石平から仰ぐ投石岳


黒味岳分岐から
10分ほど行くと投石湿原である。小さな流れがあるのだが、湿原のような広がりはみあたらなかった。
さらに
10分ほど行くと、登山者がたくさん休憩している広場があった。ここが投石平で、振り返ると黒味岳が間近に聳えている。山頂にはテーブルのような巨岩が見えた。
花の季節だったら、このあたり一帯はヤクシマシャクナゲの花が咲き誇るらしいのだが、今はまだ花を見ることはできない。

それでも、屋久島ってつくづく、すばらしいと思ってしまう。


NEXT 宮之浦岳

BACK 私の九州の山百選






総合TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  自己紹介













SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送