BACK 酒呑童子山
2005年12月5日
昨日は菊池市の公園の駐車場で寝た。車の中で、寝袋にくるまって寝たのだが、どうしようもなく寒かった。
困ったことが起きた。つめていた歯がとれてしまった。前歯なのでなんとかしなければいけない。電話帳で歯医者を探して、今日はまず歯の治療をすることにした。
8時半ころに歯科医院にいって、治療をお願いした。ともかく2週間ほどもってくれたらいい。
ここの先生はよく山に登っているひとで、けっこう話があってしまった。
菊池市から鞍岳の登山口までは17kmほどである。この登山口の直前で雪道になった。スタッドレスは履いていないので、少し緊張してしまう。カーナビでセットした地点に着いたが登山口が見当たらない。困ってしまう。
くる途中でみた登山口まで引き返すことにした。でも、これが私の予定していた登山口であった。設定を間違えたのかもしれない。
登山の準備は冬山の装備にする。冬山用のジャケットを着て、ズボンも冬山用のウールのものにした。足元はゴアのスパッツをつけたが、靴は軽登山靴なので、靴下を2枚履くことにした。完全に冬山のかっこうである。でも、装備は万一のことを考えて万全を期すべきだというのが私の登山姿勢なのだ。私は臆病なのだ。
装備もきっちりしたので、いよいよ歩き始める。時間は11時10分になっていた。
この登山道は森林コースというのだ。その名の通り、森林の中を行く。広いしっかりとした道が続いていて、これなら雪道でも迷うことはなさそうである。
ヒノキの林の中を10分ほど行くと指導標があって、右折する。
あいかわらず樹林の中を行くが、再び指導標があって山頂まで3kmと書かれていた。
山頂まで2.6kmの指導標をすぎるとすぐに、森林開発の石碑が林の中にたっていた。
樹林の中の道も、雪がだんだん深くなってくる。その上に2つの足跡が続いていた。先行している登山者がいるかと思うと、けっこう心強い。
沢に沿った道になって、道は少し荒れた感じになってくる。雪も深いので、先行する足跡を頼りに登っていった。
傾斜がましてきたころに、山頂まで35分の指導標があった。時間は12時になっていた。
ここからは急登が続く。ロープが下がる斜面もあった。
一息ついて、景色を眺める。樹林の中で展望はきかないのだが、雪のついた林がきれいであった。霧氷というのだろうか、雪のついた木々の枝がきれいな模様をつくりだしているのだ。
さらに20分、急登を続けると馬頭観音と鞍岳山頂の分岐があった。私はまず山頂を目指すことにした。
この分岐から10分ほど行くと、ようやく稜線に着いた。ここは左が鞍岳山頂、右が女岳となっている。
私はまず女岳に登ってみることにした。広い尾根を緩やかに登る。T字路になって、右の方が高いようなので、こちらに歩いて行くと大きな反射板があった。そこからは下りになっているようである。雪がぱらつき、霧が出ていて視界がきかない。どこが女岳山頂なのかわからないままに引き返した。
分岐に戻って、ここから山頂に向かう。
5分ほど急な道を登ると山頂であった。白い角材に鞍岳山頂と書かれている。その前には三角点があった。先行する登山者にはここで会えるか思ったが、誰もいなかった。足跡はこの山頂まできているのだが、その後がよくわからない。違うルートを下ったのだろうか。
登ってきた道の反対側にも登山道がある。これは馬頭観音に至る下山路ではないかと思ってこの道を下り始めたが、どうも自信がない。こんな雪の中で道を間違えたりしたら、とんでもないことになるので、登ってきた道を忠実に引き返すことにした。
それでも、馬頭観音の分岐に着いたときは、この馬頭観音が確認したくて、その道をしばらく登ってみた。ロープをたぐって登らなければいけない急な道で、雪が激しくなってきたので、馬頭観音はあきらめることにした。
あとは来た道を引き返すだけである。私の足跡が残っていて、これをたどる。
でも、かなり雪が激しく降ったようで、後半になると足跡はかすかなものになっていた。
車の前に戻ったのは1時40分である。
装備をといて、車を走らせたらすぐに2人の登山者が車道歩いてくるのにすれ違った。この人達があの足跡の人だろうと思う。彼らはいったいどのコースを下ってきたのだろう。
明日は清栄山に登る。晴れて欲しい。
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森林コース入口
鞍岳山頂まで3kmの標識
森林開発の碑
山頂まで35分
雪の樹林の中を行く
鞍岳と女岳の分岐
女岳山頂?反射板があった
鞍岳山頂。冬山装備である
観音岳との分岐 |