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2005年11月30日
夕方、栗木峠に着いたのだが、車が2台停まっていた。
この峠には湧き水があって、すごくうまい水なのだそうだ。その水を汲みに来た車なのだ。大きなポリタンをいくつも持ってきている。車の中でDVDを見たりしていたのだが、水を汲みにくる車がけっこう多いのだ。そんなにうまい水なのだろうか。
真っ暗になって、他の車がいなくなってからその湧き水を見にいった。ところが水がかすかに滴っているだけで、汲めるようなものではなかった。さっきの連中はどうしていたのだろう。
12月1日
真夜中はきれいな星空であった。オリオンや北斗七星が見える。明日は晴れるだろうと、眠りについた。
ところが明け方に雨が降り出した。今回の九州登山では朝、雨になることが多い。そして日中は晴れるのだ。
雨だったら今日はのんびりしてしまおうと、開き直っていたら、7時半ころに空が明るくなって、薄日が射し始めた。
登山することにした。
まず、昨夜の水場に行ってみた。そうしたら、水が滴っているその前に水が溜まるようになっていて、きれいな水がそこに溢れていた。昨夜は懐中電灯でこれを照らしたのだが、あまりにも澄んだ水だったので、空の穴だと思っていたのだ。コップに掬って飲んでみた。やっぱりうまかった。
さて、登山である。登山口には「栗の木峠」と書かれた大きな看板が立っている。この道は九州自然歩道でもある。
8時、石段を登って樹林の中に入る。落ち葉の敷き詰められた道で歩きやすい。おまけに傾斜もほとんどない。
歩いて行くと、左に平行して車道が通っていた。ここで、地図を持ってくるのを忘れたことに気づいた。山頂までは40分の道のりである。九州自然歩道の指導標もしっかりしているようなのでそのまま行くことにした。
20分ほど樹林の中を行くと、車道にぶつかった。ここからは車道を歩くのかと思ったら、自然歩道は車道に出ることなく、右折して引き続き樹林の中を行く。照葉樹の森である。この時期、普通だったら木々は落葉して、裸の枝だけになっているのだが、照葉樹林は鬱蒼とした濃い緑の森を作っている。この緑のトンネルの中を行く。
登山口から30分で再び林道に出る。林道歩きは100mほどで、そのつきあたりに国見山と書かれた看板があった。
ここからは、山頂に向かって階段の道を急登する。やっと登りつくと、ススキの間の平坦な道になる。
すぐに古いコンクリート造りの展望台が見えてきた。ここが国見山山頂である。
高い石碑がたっていて、そこに国見嶽と刻まれていた。その前に三角点もあって、それは1等三角点であった。
展望台の上に登った。北方が開けているが、かすんでよく見えなかった。
来た道を引き返す。
長い石段を下って林道に出る。帰りはこの車道を歩くことにした。
土の道で歩きやすい。自然歩道はそれなりにアップダウンがあったのだが、やはり車道は平坦で疲れることが少ない。しかし、途中から舗装された道に変わってしまった。舗装道路は本当に足に負担がかかる。自然歩道への入り口があったので、車道を離れて、登ってきたときの道をたどった。
栗の木峠に戻ったのは、9時15分である。
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栗木峠の登山口

樹林の中を行く

車道終点からは階段を登る

ススキの平坦な道を行く

ここが国見山山頂

山頂の三角点

帰りは林道を歩いた |