BACK 八郎岳
2005年12月2日
さて、八郎岳の次は金毘羅山に登る。この山は本当に長崎の市街地のど真ん中にある。
長崎の街の中を抜けて山に向かって車を走らせる。すごいヘアピンの続く道が続き、道の真ん中に巨木が生えていたりして、それをよけながら車を走らせるのだ。
立山公園を過ぎて病院の前に着く。これは原爆関連の医療施設なのだ。この前にたくさん車が停まっていたので、私も一緒に路上駐車した。
上下とも雨具で歩き始めた。はるか向こうに鳥居が見えるので、それが金毘羅神社だろうと思う。そちらに向かって歩いて行く。本当に細い道で、畑のあぜ道のようである。でもちゃんとセメントで固められたしっかりした道である。九州自然歩道の標識があった。
石段を登って鳥居をくぐる。
そこからは完全に神社の境内で、長い石段の登りが続く。
石段を登りきったところに、「金星観測記念碑」の分岐があった。立ち寄ることにした。
これは、フランス人のジャンサンという人が、明治7年に我が国で初めて金星の観測を行った、その観測所の跡なのである。
緩やかに登って行くと展望所があって、そこにはピラミッドの形の古い記念碑があった。そこから15mのところに、観測所の跡があった。
来た道を分岐まで引き返す。そこから奥に進むとすぐに金毘羅神社であった。紅葉がきれいであった。
この神社の横を抜けて奥に進むと、樹林から抜けて広場がある。
ここから金毘羅山への登りが始まるのだ。
最初は平坦な道で、樹林の中に入ると石段が続く。
山頂直下は急な石段で、これを登るのはけっこうしんどい。
階段を登りきったところには石の鳥居があって、そこが金毘羅神社上宮の境内になっている。つきあたりにはコンクリートでつくられた祠があった。祠は巨岩にくっついて造られていた。
山頂からは、すぐ真下に長崎の市街を眺めることができる。しかし、あいにくの雨もようで、かすんでいた。複雑に入り組んだ海も見える。長崎というのは、本当に山の斜面に密集して造られた街なんだと思ってしまった。
帰りは、金毘羅神社の紅葉がすばらしいので、写真撮影に時間をとってしまった。
車の前に戻ったのは2時少し前である。
明日は小岱山に登る。これは遠い。長崎から150kmほど走らなければいけないのだ。
車を走らせて行くと、空は晴れてきた。
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ここが登山口
階段の向こうに鳥居が見えてきた
金星観測地との分岐
神社から草原に出る
石段を登って鳥居のある山頂へ
金毘羅山山頂 |