日本二百名山
いちふさやま

標高 1720m
市房ジャンプ場→10分→登山口→45分→駐車場分岐→15分→市房神社→40分→六合目馬の背→25分→七合目→55分→市房山山頂→5分→心見の橋→5分→市房山→50分→五合目仏岩→15分→市房神社→30分→登山口

市房山には昔登ったことがあるのだが、そのとき二つ岩への縦走をしなかった。この縦走をするために再度登ることにしたのだが、登山道が崩落したとかで、結局断念するしかなかった。
山麓から仰ぐ市房山

2000年1月の登山記録
 登山口から市房杉の参道へ
道の駅


市房山キャンプ場


登山口の鳥居


ここから山道(参道)に入る


市房杉の参道を行く


記念写真を撮ってしまった

BACK 霧島神宮参拝

20111019

昨日、「道の駅錦」に着いたのは22時頃であった。マクドでパソコンをしてたら遅くなってしまったのだ。
今日は市房山に登る。昔、一度登ったことがあるのだが、このときは二ツ岩への縦走をしなかったのだ。それがずうっと心残りで、今回の九州旅行では絶対に登るつもりで計画をたてていた。
道の駅から登山口までは28kmほどである。朝、一面の霧であった。天気予報は晴れなので、時間がたつうちに晴れるはずだと車を発進させた。30分ほど車を走て行くと、予想通り晴れてきた。今日はすばらしい天気である。
登山口には、ちゃんと登山者用の広い駐車場があった。
ここに車を置いて、身支度をすませて歩き始めたのは745分である。この周辺は立派なキャンプ場ができていた。10年ほど前に、初めてこの山に登ったときは、すごくみすばらしいキャンプ場だったのだが…。
駐車場から車道を緩やかに上って行く。10分ほどで橋を渡ると、大きな鳥居が見えた。ここが市房山の登山口である。昔登ったときは車でこの先の林道終点にある神社駐車場まで行ってしまったのだ。今回は市房山山頂から二ツ岩に縦走して、ぐるっと一周してこの登山口にに戻ってくるつもりなのだ。
鳥居をくぐると、すぐに急な上りであった。鬱蒼とした樹林の中、道には大きな岩だらけである。市房神社参道なのだから石畳道と思っていたのに大間違いであった。
登って行くと、鬱蒼とした樹林の中にひときわ大きな杉がそびえ立っていた。根本には「市房杉」という標識がある。幹周りと大きさの順位が書いてあった。私は巨木が大好きなので、うれしくなってしまった。
登山口から
15分ほど登ったところに、再び石の鳥居があった。ここには市房山神社参道の大杉についての説明板があった。それによると、原生林の中に、樹齢8001000年の杉52本が市房神社までそそり立っているという。一番大きい杉は高さ50m、幹周り10mであったのだが、昭和43年に皇居の新宮殿の天井板に献上してしまったのだという。
鳥居をくぐったそのすぐ左に「夫婦杉の由来」という石碑があった。でもそこに杉はない。見回したら、左側に大きな杉が聳えていた。この杉のことだろうかと思ったのだが、一本の幹しかない。よくわからなかった。
一本杉の標識には一合目とも書かれていた。まだ一合目までしか来ていないのだ。

参道を少し行くと、またすごく大きな杉があった。幹周り7.98mで単独では最大のものだそうだ。見上げるとたしかにすごい。
次にあった市房杉は大きさ4位というのだが、少し上で幹が二つに分かれていた。
このすぐ先で、沢を左に渡る。沢から少し行ったところにあった杉は大きさ2位というのだが、幹周りは8.06mもあって、実質容量では最大なのだそうだ。この杉を見上げると上の方で幹が二つに分かれていた。幹周りが最大というので、この前で記念写真を撮ってしまった。



 巨大杉の参道を市房神社へ
林道終点からの道と合流する


巨大な切り株


根が網のよう


市房神社に着いた


市房神社の参道は、大きな石が階段のようになっているのだが段差が大きすぎて、これを登って行くのは大変である。

次に現れたのは幹周り8.44mで大きさ1位という杉であった。二つの杉が融合した杉だという。さっき単独では最大という杉があったが、こっちは二つが融合して1位ということでわざわざ断っているのだ。この第1位の杉を見上げたら、空に月が見えた。
苔むした大きな倒木に沿って登って行く。道には次々に杉の巨木が現れ、登山道は杉の根が網のように張り巡らされていたりする。
山火事注意という赤い幟が見えてきたら、ここが林道終点から登ってくる道との合流点、三合目であった。昔、私はここに登ってきたわけだから、すばらしい市房杉の巨木を観ることはできなかったのだ。労力を惜しむと、知らないところで損をしているのだ。
このすぐ先は巨石で造った石段で、段差の大きさに苦労しながら登ると、道ばたにすさまじく大きな切り株があった。もしかしたら、これが新皇居のために伐採されてしまった最大の杉なんだろうか。
巨石の石段を上って、2本の杉の巨木の間を過ぎると、行く手にすさまじく急で長い石段を見えてきた。これが八丁坂であった。三合目という標識もあった。
八丁坂のすさまじく急な巨石の階段を上って行く。石段をようやく登りきると、杉の根が網のように張られた急斜面であった。杉の巨木を間を登って行く。
樹林の間に赤い横長の建物が見えてきた。これが市房神社であった。
石垣に沿って歩き、石垣の間につけられて石段を上って神社の境内に出る。ここに4合目の標識があった。
以前は気づかなかったのだが、この細長い建物の奥に本殿が見えた。この細長い建物は拝殿なのだ。




 市房神社から市房山山頂へ
下に神社を見ながら登る


崩れた階段


休憩所があった


七合目


明るい道になった


山頂まで5分


市房山山頂


今日の登山の安全を祈って市房神社本殿に手を合わせ、それから歩き始めた。ところが登山道がわからない。右、水平方向に踏み跡があるので行ってみたら、すぐに水場があって、その先に崩壊したトイレがあった。その先は下りになっている。これはおかしいと引き返した。引き返したら、右手に登山道があることに気がついた。
下に神社を見ながら急登する。
登山道は丸太で階段が組まれているのだが、あちこちで崩れている。
丸太で組んだ梯子があって、これを越えて少し行くと、五合目の標識があった。4合目の神社から15分かかっていた。
五合目の先は岩場の連続で、ロープや丸太の梯子で次々と越えて行く。すさまじく険しい登りの連続である。昔はこんな険しかったという記憶はないのだが…。
木の根に覆われた急坂を越えたところにベンチが3つ並んだ休憩所があった。ここで一息入れたいところだが、樹林で展望はない。
休憩所からは短い区間の下りがあったが、すぐに急登になった。岩場を登って行くと、左手の樹林がとぎれて少しだけ展望が広がった。今日は快晴で、すばらしい眺めである。早く山頂で展望を満喫したい。

岩場を丸太の梯子で越えて行くと、ようやく6合目に着いた。ここには鋭く尖った巨岩があった。ここにある登山コースの地図を見たら、仏岩という表示がある。そんな岩はどこでも見なかったのだが…。(昔の登山記録では、ちゃんと仏岩を見ている)
ここから一旦下りになって、少し平坦な道を行くと、丸太が崩れた急な登りが待っていた。
これを越えると、行く手には丸太の長い階段が見えた。これを登るのかと思うとガックリしてしまう。
ようやく傾斜が緩まって、山の斜面を斜めに登って行くようになったら7合目の標識があった。ガイドブックによると、ここから少しで稜線に出て、今までのような岩場の登りはなくなるらしい。
丸太の階段道が続くが、今までのようにすさまじく急というのではない。でも、それは比較の問題で、急な登りであることに変わりはないのだ。確かに尾根を辿っているようで、樹林もまばらになって明るくなった。紅葉した樹木も現れてくると8合目に着いた。
この先、さらに傾斜は緩やかになる。草に覆われた斜面を登って、再び尾根の上を行く。真っ青な空に向かって登って行くと、樹林がほとんどなくなって、展望が広がった。すばらしい眺めである。
まばらな灌木の間を登って行くと9合目の標識があった。この標識はいまでのものと違って、鉄筒をたてたものであった。
行く手には山頂らしきピークが見える。登山口で見かけた女性の単独行者が登っているのが見えた。追いついたところから、話をしながら一緒に登って行った。
山頂到着は
1110分。空は真っ青ですばらしい眺めが広がっている。山頂にあるのは1等三角点であった。新しい三角点であったが、奥の方に風化して丸まってしまった昔の三角点もあった。
さて、二ツ岩へ向かおうかと思ったら、登山道が崩落しため縦走路は閉鎖されているという案内板があった。無理したら行けるのでは…とも思ったのだが、ガイドブックにも、通常でも補助ザイル持参が望ましいと書いてある。これは無理だと思った。
今回の旅では山には恵まれていない。大崩山は林道が
12km手前で閉鎖されていて断念、昨日登ろうとした高千穂峰は新燃岳の噴火で入山禁止であった。そして今日の市房山は縦走するために来たのにそれができない。がっかりしてしまった。
景色を眺めていたら、高千穂峰が見えることを教えてもらった。
いろいろ山の話をしていたのだが、50分ほどもたってしまったので、私は心見の橋まで行って見ることにして、この女性とは別れた。



 心見の橋を往復して下山
心見の橋に向かう


チョックストーン


仏岩


登山口に戻った


市房山山頂から「心見の橋」までは
3分ということであったが、けっこう険しい岩場の下りであった。こんなに険しかったっけと思ってしまった。
途中のピークから「二ツ岩」を眺めることができる。すさまじい岩峰で、そこに続く縦走路はまず急降下して、それから登り返すのだった。これは諦めて正解だと思った。

5分ほどで心見の橋についた。これは断崖の裂け目に三角の岩がひっかかったようになっているのだ。チョックストーンというらしい。すごい眺めである。たくさん写真を撮って引き返した。女性はもういなかった。
縦走をあきらめたので来た道を引き返すだけである。途中、六合目で「仏岩」に注意して見回したのだが見つけることはできなかった。あきらめて下って行くと、樹林の間に岩塔が聳えているのを見つけた。これは普通気がつかない。写真を撮ろうとしたが、木がじゃましてうまく撮ることはできなかった。(あとで調べたら、仏岩は五合目なのだった)
あとは岩場を慎重に下って、市房神社に戻ったのは14時少し前であった。
急な大岩の階段を注意して下って、杉の巨木を眺めながら30分ほど下ると登山口であった。
車に戻ったのは1435分である。
広い駐車場から振り返ると、市房山が見えた。のこぎりの歯のような稜線も見えた。これが縦走路である。止めてよかった…と思った。
車を走らせてふと後ろを見たら、市房山の全体見えていた。車を止めて写真を撮ってしまった。さらに市房ダムまできて、ダムの写真を撮っていたら、湖の向こうに市房山が見えた。すばらしい山である。縦走はできなかったが、再登してよかったと思った。


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