2006年冬九州登山
ふたつだけ

標高 1257m
林道終点→1:00→峠→30分→二ツ岳山頂→15分→南峰→15分→二ツ岳→25分→峠→45分→林道終点

二ツ岳はその名の通り本峰と南峰の二つのピークを持つ山である。本峰には三角点があってこっちが二ツ岳山頂なのだが、南峰のほうが3mほど高い。
五葉岳からの二ツ岳

BACK 夏木山・五葉岳

2006年125

今日登る山は所要時間が3時間20分と短いので、朝はゆっくりできる。高千穂町のファミレスで朝食をとって、そこで昨日の登山についてパソコンに打ち込んだ。そんなことをして9時過ぎまでいて、それから二つ岳に向かった。
天岩戸神社のところで右に入って、曲がりくねった細い道を走って行く。いくつもの小さな集落を抜けて行くのだ。
樹林の中の道を行くと、登山道の指導標を見つけた。ここに車を置いて歩き出そうと思ったが、まだ林道を車で走れそうである。沢に沿って曲がりくねって走って行くと、林道は沢を渡る手前で寸断されていた。土石流でもあったみたいにすさまじい破壊の跡である。ともかく車はこれ以上進めないので、ここに車を置いて歩き始めた。
荒れた沢に水は流れていないのだが、巨岩が累々としている。この涸れた沢を渡って林道を歩いて行く。でも、林道も岩に埋まっていて、まるで岩に覆われた涸れ沢を歩いているみたいなのだ。カーブを繰り返して沢を二度ほどわたる。
15分ほど林道を行くと「二つ岳」と書いた指導標があった。左の杉の林の中に入って行くのだ。ここから先の林道は沢によって寸断されていて、ここが林道終点であった。
鬱蒼とした杉林の中をゆるやかに登ってゆく。10分ほど登ると杉の林から抜け出して、クヌギの林が広がっていた。明るい斜面をジグザグに登る。登山道にはクヌギの落ち葉が厚く積もっていて、それを踏みしめて登って行くのだ。傾斜はかなりきつい。
クヌギ林を登りきると、登山道は照葉樹の濃い緑の中に入って行く。ジグザグの急な登りが続いて、これはかなりきつかった。
時々、視界が開けると麓の集落が小さく見える。そしてその向こうには大きな山が聳えている。方向的には祖母山のはずである。でも、祖母山の岩峰は見えない。地図で確認すると、ここから見えるのは古祖母山のようで、祖母山山頂のその後に隠れているのだ。
登って行くと山の上に林道のガードレールが見えた。新しいガードレールであんな山の上まで林道が通じているのかと驚いてしまう。
ジグザグを繰り返していた登山道は二つ岳の東西に伸びる稜線の山腹にぶつかる。そこから道は平坦になるが、山腹をトラバースする道なので、谷川は急峻である。ロープが張ってあったりするのだ。
しばらく傾斜のない道を行くが、再びジグザグに急登するようになる。杉の林の中を急登して、ようやく林道に出た。林道は稜線に沿って続いているのだ。林道からは祖母山方向の眺めがきれいであった。
林道を右に少し行くと石の祠があって、その中に石仏が納まっていた。その祠のすぐ傍には「二つ岳登山口は200m先」という案内がたっていた。本当はこの祠の前から登山道に入るのだが、林道工事で登山道は破壊されてしまったようである。
この先に大型の四駆が停まっていた。ここまで車で登ってこれるようだ。でも、ここからは30分ほどで山頂に着いてしまって、登山したとはいえなくなってしまう。でも、この車からおじさんおばさんの二人が降りてきて、登山の準備を始めた。
林道を行くと、案内の通り200mほどで登山口があった。コンクリートで階段がつくられていて、これを登る。細い尾根に出て、これを行くとすぐに樹林の中に入った。
急な登りが始まる。鬱蒼とした樹林の中をジグザグに登って行くのだ。目の前に大入道のように聳えている山に向かって登ってゆく。
急斜面を登ってゆくと石の祠が置かれていた。二つ岳八幡宮の祠なのだ。
祠から少し行くと、登山道の脇に展望できるところがあった。岩の上に出て、そこからは東側の眺めがすばらしい。
方向としては五葉岳が見えているはずなのだが、岩におおわれているはずの山頂が特定できない。でも長い稜線の向こうに鹿嵐山の岩塔が見えた。
さらに15分ほど急な斜面を登ると南峰との分岐に着く。私はまず本峰を目指す。潅木の間を抜けて行くとすぐに山頂であった。
北側の展望が開けていて、祖母山系の眺めがすばらしい。古祖母山の奥には小さく岩峰が見え、これが祖母山山頂だ。東には二つの岩峰が聳えていて、これは傾山なのだ。記念写真を撮ろうと思っていたら、林道であった二人が登ってきた。
わずらわしいので、すぐに南峰に向かった。分岐まで引き返して、急な斜面にはロープが下がっていた。
鞍部に下ってから登り返すのだが、これが急な登りでけっこうつらい。
樹林の中を登って、南峰山頂に着いたのは1215分であった。山頂は樹林に囲まれて展望はきかない。でも、その潅木の枝越しに本峰が少し下に見えた。
南峰は本峰よりも3mほど高いのだ。
引き返す。途中でさっきの二人とすれ違った。
分岐からもう一度本峰山頂に向かう。記念写真を撮るためだ。
今度は山頂でゆっくりした。展望を楽しみながら、みかんを食べたりコーヒーを飲んだりした。
登り始めたときは雲がかかっていたのに、この頃は青空が広がって日がさしている。遠くの傾山の岩峰にも日が当たっていた。さっきは紺のシルエットでしかなかったのだ。
景色を充分楽しんで、登ってきた道を引き返す。
林道から樹林の中をジグザグに下って、荒れた林道を歩き、車の前に戻ってきたのは2時少し前であった。

明日は大障子岩に登る。たぶん今回の登山旅行で最も困難な山になるはずだ。
登山口からは天岩戸神社まで引き返さなければいけないのと思っていたら、岩戸川のはりっぱな橋ができていて、この橋を渡ると県道に出ることができた。ここからは祖母山の登山口尾平に向かって車を走らせるのだ。途中、常光寺の滝があった。落差37mの堂々といた滝である。
尾平を過ぎてさらに下って行くと、健男神社に着く。ここが登山口である。神社の前の駐車場に車を停めた。


NEXT 大障子岩

BACK 私の九州の山百選

道はものすごく荒れていた


荒れた林道から登山道へ


クヌギの林を登る


展望が広がるところもあった


トラバース点にはロープもある


稜線の林道に出る


林道から再び登山道に


ロープの急斜面を登る


展望所


二ツ岳山頂


南峰との鞍部


二ツ岳南峰山頂





総合TOP My日本の山  My日本の道  日本の旅  自己紹介

































SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送