BACK 鋸岳(田原山)
2006年11月29日
鋸岳から下りてきたばかりだが、午後は大岩扇山に登るのだ。大岩扇山は柱状摂理の絶壁を持つ山なので楽しみである。
登山口の木の影集落へは50kmほど車を走らせなければいけない。登山口は道の終点なので、道路標識や登山案内標識に従ってどんどん走っていったら民家の庭先で行き止まりになった。その先に細い山道があるのだが、人の庭先に車を停めることはできないので引き返して空き地に車を停めた。
民家の横に続く山道を行くとすぐに昔の参勤交代の街道に出た。石畳の道である。
石畳を300mほど登って峠に着く。ここが八丁越えで、その先は舗装された道になっていた。
峠の左に鉄柵があって、その扉は閉まっている。大岩扇山はこの扉を越えて行くのだ。鉄柵の向こうは牧場なので牛が外に出ないように閉じられているのだ。この柵を乗り越えて牧草地の中の道を行く。緩やかな起伏のある道で、振り返ると小岩扇が見える。帰りは小岩扇にも寄ろうと思っている。
のんびり歩いて行くと行く手にアンテナが見えてきて、そこが大岩扇山の山頂であった。歩き始めてわずか30分である。
山頂には石碑があって、そこに大岩扇山と書かれた木札が置かれていた。山頂からの眺めはぱっとしない。遠くが霞んでしまっていて山々は見えないのだ。大岩扇山は遠くから眺めると大絶壁をもつすごい山なのだが、登山としては拍子抜けしてしまう。
すぐに引き返した。
峠に着いて、そこから小岩扇に向かう。すごい藪の道で、本当にこの道でいいのか心配になってしまう。
杉林の中を緩やかに登ってゆくと、5分ほどで林から抜けて草原の中に飛び出す。そこには広い防火線があって、これに沿って歩いてゆく。切り払われた防火線なので踏み跡ははっきりしない。大きな起伏があって、山を二つ越えなければいけなかった。あたりは褐色の広大な草原で、すばらしい眺めである。
最後に急な斜面を登ってようやく小岩扇山頂に着く。でも山頂には指導標とか山名の標識は一切なくて、ここが本当に山頂なのかよくわからない。でも、朽ちた木の板が落ちていて、うっすらと山という字が見える。多分ここが山頂だろう。大きな木の丸テーブルのようなものもあった。それは方位盤なのだと思うのだが、まったく消えてしまっていて、何か書かれていたのだろうということだけがわかる。
そこに上って眺めると大岩扇山の絶壁が見えた。
あとは引き返すだけである。
11時20分にスタートして戻ってきたのは13時10分であった。まだ13時ならもう一つ登山できそうだ。
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ここから登山道が始まる
石畳の参勤交代道
八丁越えで左の柵を越える
牧場のなかを行く
大岩扇山の山頂
小岩扇山へは防火線を行く
こが小岩扇山の山頂らしい |