たかだけ

標高 1592m
冬の阿蘇山に登った。もちろん、この山には登ったことがあるのだが、どうしても阿蘇の広大な火口と噴煙を、もう一度見たくなったのだ。
阿蘇山の火口原

1994年9月 阿蘇山
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2005年29

昨夜は仙酔峡の駐車場で寝た。トイレの灯かりが一晩中ついていたけれど、私以外に車は停まっていなかった。
朝、目を覚ますと山頂には厚い雲がかかっている。山肌には雪もたくさん見える。
いかにも寒々とした風景で、これは冬山の覚悟で登らなければいけないようだ。
九州の夜明けは遅い。時間も有り余るほどあるので、車の中でのんびりしていた。
8時前にようやく出発することにした。
駐車場から石段を登る。高岳への登山道は左に行く。この尾根の道を2時間ほど登るのである。日陰に入ると雪が残っていて滑りやすい。できるだけ雪がついていない岩場を登って行った。
途中には指導標が立っていて、地図と駐車場と高岳までの距離が書かれてある。これは、登山者にとってはとってはすごく便利である。
これを目安に登って行ったのだが、3分の2ほど過ぎたところに、大きな岩にペンキで中間点とかかれていた。えっ、ここが中間ということはないだろうと思ったのだが、これは正しかった。道はここからすさまじく険しくなるのである。
行く手に大きな岩壁が迫ってくる。この岩場を越えるのだが、そこに雪がついていて滑りやすく、ものすごく危険だ。どこで軽アイゼンをつけようかと迷ってしまう。
この岩場を越えると岩礫の道を急登する。ここも雪がついていてかなりヤバかった。
稜線直下では雪田になっていて、この雪を踏んで稜線にでる。
稜線も一面の雪であった。これが高岳まで続くのかと緊張させられたが、雪が多いのはこのあたりだけであった。よかった。
痩せた岩の尾根を行く。雲で何も見えない。そして風が強い。もうほとんど冬山の世界である。ただ、吹く風の温度が凍えてしまうほどではないので助かる。やっぱり九州である。
少し登ると高岳山頂であった。稜線に出てからは、ほとんど急な登りがなかったので、意外とあっさり着いてしまったという感じである。時間は10時であった。
山頂も雲の中で、まったく景色はみえない。阿蘇山大火口の噴煙を見たかったのだが、しかたがない。山頂でポッドのお湯でコーヒーを飲んだ。少し暖まった。
さて、次は中岳を目指す。
稜線を歩いて行くとすぐに行き止まりの案内が立っていた。登山道は稜線から外れて、右に下るのである。そこは雪の斜面であった。こういうところがいちばんアブナイのだ。
雲が少しだけ晴れて、中岳に向かう道が見えた。この雪の道を行くしかなさそうである。
雪の斜面に踏み込んで、一段下の尾根に降り着く。
ここからは再び稜線の道を行く。風は益々強い。
稜線の行く手に少し高いピークが見えて、その上に柱が立っている。これが中岳であった。
このあたりで、時々雲が晴れる。すばらしい阿蘇火口の風景が広がった。残雪が縞模様を造っている。壮大なパノラマである。
ここまで来て、ようやく阿蘇の噴煙を見入ることができた。
しかし、もっと近くで見るためには火口観測台まで行かなければいけない。
さらに稜線の道を下る。中岳直下はすごい岩場の下りであった。日陰になっているため、雪が凍り付いていた。これを慎重に下って、ようやく平らな稜線歩きになる。
噴煙をあげる火口が近づいてくる。阿蘇は世界最大のカルデラを有しているのだが、その火口も大きくて、しかも火口は一つではないのだ。それをこの稜線からは一望できる。
噴煙の向こうに、観光客の姿が見えた。たいていの観光客は西観測台から阿蘇の火口をみるのである。そこまでは車道が通じているのだ。
私は、その反対側から火口を見ていることになる。
観測台まで来ると、道がコンクリートで固められて、歩きやすくなった。すぐ近くにロープウェイの駅があって、そこから観光客が歩いてくるための遊歩道なのだ。でも、観光客は一人もいない。
たくさんの写真を撮ってロープウェイ駅に下って行く。
驚いたことに駅は壁が崩れたりしていて、ボロボロであった。もう今は営業していないのだろうか。それともシーズンオフの改装中なのだろうか。
遊歩道をのんびり下って、登山口の駐車場に着いたのは11時半であった。


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仙粋峡の登山口


遊歩道の階段を登る


仙粋峡のロープウェイ駅を見下ろす


こんな指導標が立っている


溶岩の尾根を急登する


稜線には雪がたくさん


険しい岩峰を急登する


山頂間近では雪


高岳山頂





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