甲信越の山百選 
きんぷさん

標高 2599m
瑞牆山荘→50分→富士見平→1:00→大日小屋→1:30→砂払ノ頭→1:00→金峰山山頂→→金峰山小屋→→砂払ノ頭→1:10→大日小屋→50分→富士見平→40分→瑞牆山荘

この山には冬に登ったことがあるだが、今回、夏に登ってみるとまったく違う山であった。何よりも、山頂直下の岩場の登りはすさまじかった。
国師ヶ岳から見る金峰山

 瑞牆山荘から大日小屋へ 1984年冬山登山の記録


広い駐車場があった


瑞牆山荘前の登山口


20分ほどで林道を横切る


尾根に着くと、ベンチがひとつあった


富士見平、瑞牆山との分岐がある


登山道の下に大日小屋が見えた


BACK 荒船山

2010818

今日は瑞牆山に登ろうと思っていたのだが、天気予報を見ると今日は一日中晴れているというので、先に金峰山に登ることにした。
瑞牆山荘から100mのところにはりっぱな広い駐車場があった。ここに車を置いて、歩き始めたのは65分である。
すぐに瑞牆山荘の前の登山口に着く。立っている指導標は瑞牆山と金峰山の二つで、この二つの山の分岐である富士見平までは50分となっていた。
林の中を緩やかに登って行くと、20分ほどで林道を横切る。こんなところまで林道が通じているのかと驚いてしまった。
この先は急な木の階段がの登りで、急な広い斜面を登って行く。踏み跡がたくさんあって適当に登って行くのだが、左にはっきりした道があるのでこれを行ったら、大きな岩の前に出てしまった。その下に祠があって、黒森区の里宮様という説明板があった。私はこのお宮の参道を来てしまったのだ。登ってきた道を引き返さなければいけないのかと思ったら、神社の右に細い道がある。これを行ってみたら登山道に合流できた。
ここから少し登ると尾根の上に出て、そこにはベンチがひとつぽつんと置かれていた。
尾根を登って行くと、5分ほどで林道分岐があった。見たらすぐ左に林道が見える。(明日瑞牆山に登った帰りはこの林道を下るつもりなのだ)
林道分岐から5分ほどで水場の標識がたつ平坦地に着く。ここが富士見平であった。
さっそく水を汲みに行った。車に積んである水のストックが乏しくなったので、今日は少ししか水を背負ってこなかったのだ。
水は苔むした岩の間から湧き出していて、水量は豊富である。コップにすくって飲んだら、すごく冷たい。アイスを食べたときのように頭がキンとなった。ポリタンに水をいっぱいにして出発。水場から一段登ると、小屋のたつ平坦地である。ここは瑞牆山の分岐にもなっているのだ。富士見小屋は昔と同じ木板の壁だったが、営業はしていないようだった。このすぐ傍にキャンプ場もあって、テントが一張り見えた。
黄色い花がいっぱいに咲く坂を登って行く。尾根の右を斜めに登って行き、10分ほどで指導標の立つ尾根の上に着く。
道には岩屑がいっぱいでけっこう歩きにくい。鬱蒼とした針葉樹のなかの登りが続き、道の両側は苔むした大岩である。途中、崩落地があって、左に捲くのだが、そこから樹林の間に南アルプスを眺めることができた。今回の登山旅行で、遠くの山を展望できたのは初めてである。甲斐駒ヶ岳と北岳が判別できた。
さらに鬱蒼とした樹林の中の登りが続いて、少し下りになったら鷹見岩の分岐に着いた。指導標の指す方向を見たらすごく高い岩山が聳えている。これを往復するのはしんどいので先を急ぐことにする。10分ほど歩いて大きな岩を回り込むと、右下に青い屋根の小屋が見えた。これが大日小屋であった。小屋に下ってみたら、すぐ横に沢が流れていて水場になっている。小屋に入ってみようと思ったが、扉は開かなかった。




大日岩の下に着く


砂払ノ頭への急登


砂払ノ頭に着いた

 大日岩から砂払ノ頭へ


登山道に戻って、そこに立つ指導標をみたら、大日岩まで
30分となっていた。小屋のすぐそばが大日岩と思っていたのだが、30分も登らなければいけないのだ。
この先、道には露岩が多くなって、けっこうきつい登りが続く。シャクナゲの群落をかき分けるようにして行くのだが、花の時期はきれいなんだろうと思う。
岩だらけの険しい道を急登して行くと、左に巨大な岩壁がそそり立つ。これが大日岩であった。すぐに樹林から抜出して、展望が広がった。さっき見えた南アルプスの山並みが一望できるので、休憩することにした。ここからは鷹見岩もよく見える。
大日岩から10分ほど登ると尾根の上に着いて、そこには八丁平の分岐があった。ここから少し八丁平の方に行くと、樹林から抜出して大日岩を眺めることができた。すごい岩峰である。
指導標には金峰山まで1時間50分と書いてあった。
登って行くにつれて道には岩が多くなって、険しい登りが続く。八丁平の分岐から50分ほどで、すさまじく急な登りになった。これを登り切ったら岩山の上に躍り出て、この先にはすさまじい岩の尾根が続いているのが見える。ここが砂払ノ頭であった。指導標にはここから金峰山まで1時間と書かれていた。



 金峰山山頂へ
巨岩を乗り越えて行く


右はすさまじい絶壁


行く手の尾根に五丈岩が見えてきた


金峰山荘との分岐


五丈岩に着いた


金峰山山頂


金峰山荘


岩が重なる険しい尾根を登って行く。振り返ると瑞牆山が見えたが、はるか下に見える。瑞牆山ってあまり標高は高くないのだ。

岩尾根の右は断崖絶壁で、のぞき込むと足がすくんでしまう。金峰山には冬山で登ったことがあるのだが、こんな険しい岩場の記憶がない。
ともかく絶景の岩稜歩きが続く。行く手の山頂には雲がかかっていたのだが、それが晴れてきて五丈岩がみえるようになった。金峰山のシンボル的な巨岩で、周りの山から眺めると、この岩のおかげで金峰山とすぐにわかるのだ。
巨大な岩を乗り越え乗り越え登って行く。大きな岩に梯子がかかっていて、これを越えたらやっと普通の尾根歩きになった。でも、行く手には鋭い岩峰がそびえ立っている。
砂払ノ頭から25分ほどで金峰山荘の分岐に着いた。隣の尾根の途中に大きな岩があって、その右に小屋の屋根がみえた。
この先、再び険しい岩場の登りになった。大きな岩が累々と重なっていて、その岩の上を伝って行くのだ。これはすごく怖かった。足を滑らしたら岩の間に落ちてしまう。必死でこの巨岩の重なりを越えて行く。
五丈岩が近づくとようやく普通の尾根歩きになった。
五丈岩の基部に着いたのは1015分で、左から回り込むとその向うは広場になっていて、赤い鳥居もたっていた。(すごくチャッチイ鳥居だったが…)ここまで眺めていた五丈岩は鋭く突き立っていたのだが、こちらからは台形のどっしりとした岩の重なりであった。
広場には方位盤もあったが、雲が湧き上がっていて遠くの山を眺めることはできなかった。
五丈岩から岩の重なる尾根を少し登ると山頂であった。山頂到着は1020分。
金峰山がこんなに険しい岩山だったとは知らなかった。昔登ったときは雪山だったから、岩場は雪に埋まってしまっていたのだろうと思う。本当に疲れ果ててしまった。

山名標識の前にaある三角点は三等三角点であった
山頂で休んでいると反対側から登って来る人がいる。これは大タルミ峠から登ってくるのだ。この峠からだと短時間で登れるらしい。大弛峠といったら国師ヶ岳の登山口があるところである。そういえば国師ヶ岳から金峰山の五丈岩がよくみえたっけ。
山頂で休憩しながら考えたのだが、あの険しい岩の重なりを下るのはものすごくきつい。そこでここから金峰山荘に下って、トラバース道で砂払ノ頭に戻ることにした。
山頂から小屋に下る道は急ではあったが、そんなに険しいものではなかった。小屋のひとがちゃんと整備してくれているのだ。隣に私が登ってきた尾根がみえるのだが、それは鋸の歯のようなギザギザの尾根であった。これはきついはずである。
山頂からは15分ほどで小屋前の広場に着いた。ラクだった。小屋の前の広場にはベンチが置かれてすごくきれいにしてある。
小屋からの道も手入れが行き届いていた。道には石が敷かれて平らにしてあって、樹林のなかを行くと、鉄の桟がかけられていたりする。感謝。
岩尾根に戻ったのは1113分。たぶん尾根を直接下るより早かったと思う。
あとは登ってきた道を引き返すだけである。
大日小屋へは1230分、富士見平には135分。富士見平では冷たい水を補給した。車に帰ったらこの冷たい水で、焼酎の水割りをつくるのだ。
走るように下って、駐車場に戻ったのは1340分であった。疲れた。


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