甲信越百名山甲信越百名山
はちぶせやま 1928m

たかぼっちやま 1665m
アルプス展望台→高ボッチ山→高ボッチ荘→見晴コース→もみじコース→横峰→鉢伏山荘→鉢伏山山頂→鉢伏山荘→高ボッチ荘→アルプス展望台

朝、アルプス展望台から眺めた北アルプスはかすんでしまってよく見えない。せっかくの大パノラマはあきらめなければいけないのかと思っていたら、鉢伏山山頂ではきれいに見ることができた。この山は北アルプス展望の山である。
鉢伏山

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2006年1015

真っ暗になって高ボッチ山のアルプス展望台に着いた。霧が出ていため、下の街の灯りは見えなかった。
夜が明ける。外は霧で真っ白である…、と思っていたら車の窓ガラスが曇っていただけであった(車の中で寝ていると内側が結露してしまうのだ)。外に出てみたら青空が広がるすばらしい天気である。うれしい。
でも、展望台から見渡せるはずの北アルプスの山並みは霞んでしまっていてほとんど見えない。これでは写真に写らない。北アルプス大パノラマだけを楽しみにやって来たのに悔しい。
準備をして、まず高ボッチ山に登る。
展望広場から車道を横断すると、柵に囲われた道が緩やかに続いている。
緩やかに登って行くとしだいに展望が広がってくる。急な登りは全くなくて車道から500mほど行くともう山頂なのだ。10分足らずで山頂に着いた。
北にはこれから登る鉢伏山がなだらかな山容で聳えている。目を凝らすと北アルプスがうっすらと見えて、中でも槍ヶ岳と穂高が特徴的だ。常念岳も見える。くっきりと晴れていたら申し分ないのだが残念だ。でも一応見ることができたのだから良しとしよう。
山頂で写真を撮っていたらカメラを持ったおじさんが登ってきた。浜松から来たのだそうだが、アルプスが見えなくて残念だといっていた。
引き返して車道に戻る。鉢伏山までは車道を6kmほど歩かなければいけないのだ。なんかうんざりしてしまう。まず緩やかに下って行く。10分ほどで高ボッチ山荘の前に着いた。ここで車道は二つに分かれて、左が崖温泉に降りて行く道、右の稜線を行くのが鉢伏山に続く道である。
高ボッチ山荘の煙突から煙が出ている。もう火をたいているのだ。

小屋の後の丘には東屋があって、そこに向かって登って行く道が見える。車道を歩いているだけではつまらないので登ってみることにした。高ボッチ荘の横に入り口があって、展望コースという指導標がたっていた。
すぐに東屋の前に着いた。振り返ると高ボッチ山が一望できた。いい眺めだ。
ここから下って車道に出るとすぐに「もみじコース」という指導標があって、車道を離れて樹林の中の遊歩道を歩くことができる。落葉松やダケカンバの林を行く気持ちのいい道で、紅葉もきれいだった。でもこの道は15分ほどで終わってしまう。崖温泉分岐の指導標を過ぎると、すぐに車道に出てしまった。
あとは鉢伏山にむかってひたすら車道を歩くのだ。
地図を見ると、この車道に出たところに横峰という山の表示がある。踏み跡があるので行ってみた。ともかく時間はあるし、車道を歩くだけではつまらないので、いろいろ寄り道してしまうのだ。
登ってみたがピークには何もなくて、背の低い松の木があるだけであった。
登った道を下って車道に戻る。
再び車道を行くと右手に展望台らしきものが見える。ここにも踏み跡があるので登ってみた。途中踏み跡の分岐があったので、帰りはこの道を下ることにしてピークをめざす。ピークにあったのは展望台ではなくて無線中継施設であった。ここから眺める高ボッチ山は遠く、しかもかなり下に見えた。平らな道を歩いていただけと思っていたが、それなりに登ってきているのだ。
分岐から鉢伏山方向に向かう踏み跡に入った。ところが踏み跡はだんだんはっきりしなくなって、しかも車道になかなか出ない。心配になってきた。左に車道が通っているのは間違いないので、強引にヤブコギをして車道に戻った。あまり踏み跡を信じてはいけないのだ。
道は緩やかに下って行く。鉢伏山へは登りのなずのに下ってしまうなんて…と心配になったが、ちゃんと登りなった。でも今度はすごく急な登りが続く。つづらおれの道をどんどん登ってゆくのだ。かなりきつい。
展望が開けると、曲がりくねって続く道の向こうに鉢伏ヒュッテが見えた。その右にお椀を伏せたような鉢伏山が大きく聳えている。空は真っ青、鉢伏山は紅葉に覆われてすごくきれいだ。車道歩きにうんざりしていたが元気が出てきた。
ようやく傾斜も緩やかになって、すばらしい展望の中を歩いて行く。
振り返ると北アルプスがくっきりと見えるのに気づいた。朝は霞んでしまっていたのに、今はすばらしい眺めだ。早く山頂に着いてゆっくりと眺めたい。足を速めた。
鉢伏ヒュッテの前に着く。ここには駐車場があるのだが、有料で普通車500円だった。閑散としているのに有料にする意味がよくわからない。
駐車場の広場を抜けて行くと突然、犬に吠えられた。私は犬と相性が悪くてよく吠えられるのだ。でも、ここは登山者が多く通るのだから犬はつないでおいて欲しいものだ。
山頂に向かって急な道を登って行く。
中腹まで登ったところで、今朝、高ボッチで会ったおじさんとすれ違った。きれいに晴れた北アルプスの展望に感動していた。
北アルプスを振り返り振り返り登って、山頂に着いたのは1015分である。
そこには石の祠とその向こうに鳥居あった。
展望がともかくすばらしい。
左には中央アルプス、御嶽山、雪で山頂が白くなった乗鞍岳。そいて何よりも北アルプスのパノラマがすごい。穂高、槍ヶ岳、常念岳、そして燕と針の木の間には雪の立山が見える。さらに右には白い後立山連峰、鹿島槍、五竜、白馬三山が連なっている。すごい眺めだ。
北には美ヶ原がゆったりと広がっているのが見える。なんてすばらしいのだ。ただただ、ため息ばかりだ。車道を延々と歩かされて、鉢伏なんてどうしようもない山だと思ったりしたのだが、この展望のすばらしさでそれは許されてしまう。

山頂には展望台があるのだが、ずいぶん古いもので廃屋に近い。1階の休憩所はガラスも割れ、ドアは錆びついて開かない。風が強い。寒いので上着を着て展望台に上あがってみた。西の北アルプスの展望はもちろん、南側に諏訪湖と南アルプスが見え、東には八ヶ岳の一部が見えた。
鉢伏山の展望は本当にすごい。そしてこの天気のいい日に登ることができた私は本当にラッキーである。

見飽きることがない大パノラマを眺めながらコーヒーを入れて飲んだ。すばらしい景色を見ながらのコーヒーはまた格別である。
ずうっとこうしていたいのだが帰らなければいけない。
山頂から下って行くと、二ツ山経由三峰山への分岐があった。この道を少し行って尾根を回り込んだら八ヶ岳が見えそうである。行って見ることにした。
尾根の先端から少し尾根に上ると、予想通り八ヶ岳を見ることができた。でも、かなり遠かった。
鉢伏ヒュッテに戻ったらまた犬に吠えられた。
あとは車道をひたすら歩いてアルプス展望台に戻る。1時間10分の車道歩きで戻ることができた。展望台にはけっこう観光客が多い。今日は日曜なのだ。


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アルプス展望台


アルプス展望台


高ボッチ山への道


高ボッチ山山頂


高ボッチ荘


見晴らしコース


もみじコース入り口


横峰のピーク


気まぐれに登ったピークの上


ひたすら車道を歩く


鉢伏山荘


鉢伏山山頂


山頂の祠


鉢伏山山頂








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