BACK 大法寺と三重塔
2008年10月7日
二日連続で「道の駅あおき」に泊まってしまった。
道の駅を出発して独鈷山の登山口に向かったのは6時半。小さな峠を越えて塩田平に入ると、行く手にはギザギザの稜線が連なる山が見えてきた。これが独鈷山である。
中禅寺の右に独鈷山登山口の大きな案内板がたっている。これを過ぎてさらに車を走らせると御堂があって(これが虚空蔵堂であった)、舗装からガタガタの道になると登山道入口に着く。道がUターンするところに駐車スペースがあった。ここには山頂まで100分の指導標がたっていた。
鬱蒼とした杉林を緩やかに登って行く。登山道の右には沢が流れていて、そのせせらぎを聞きながら行くと、10分ほどで行く手に滝が見えてきた。これが不動滝のようである。あまり大きな滝ではないのだが、岩の間を二段になって流れ落ちていた。
自然林の中を行くようになると、小さな流れがいくつも溝をつくっていて、その一つを渡ってさらに行くとカラ松の明るい林に出た。そこに注連縄が張られた大きな岩があって、山頂まで70分の指導標がたっていた。(この山頂までの時間がかかれた指導標は、以後、10分間隔できっちりとたてられていた。)
カラ松の林から檜の林に入ると道は急な登りになる。
すごい急登が続く。ロープも張ってある急な登りで、ガイドブックには「胸突き八丁」と書かれている区間である。
この急登の途中に展望が開けたところがあって、独鈷山の山腹がすさまじい絶壁になっているのが見えた。すごい山なんだ。
クヌギやコナラのきれいな林の中を登って行く。道は振幅の大きなジグザグになっているのだが、それでもきつい勾配である。
山頂まで50分の指導標を過ぎると、急勾配の斜面に大きな岩が見られるようになった。独鈷山はすごい岩峰なのだとわかる。
行く手が明るくなって、ようやく稜線に着いたのは8時6分であった。この尾根を左に向かうと山頂なのだが、指導標には右が「竜ノ峰・雨首」というなっている。行ってみようかとも思ったが、すごい岩稜なんだろうと思って止めにした。
ここからは平坦な道になって、ほっと一息。少し行くと山頂まで30分の指導標があった。
もうすぐだと思うと足取りも軽くなって、紅葉などを見ながら余裕で歩いて行った。…ところが、そう簡単には山頂に行かせてはくれなかった。
狭い稜線の行く手に岩峰が立ちふさがっていた。この岩場を登るのかと思ったら、登山道はその右を捲いて行くのだった。ほっとしたのも束の間、道が左に曲がると、その先は巨岩の間を登るのだった。ロープにすがって必死に登る。ようやく岩峰の上に着くと、そこには山頂まで20分標識。
ここからはすばらしい展望が広がっていた。振り返ると、絶壁をもってそそり立つ岩峰、その岩稜がいくつかの鋭いピークを連ねて平野に向かって伸びている。眼下には広がるのは塩田平である。行く手には大きな山塊が横たわっている。紅葉が始まっていてすばらしくきれいだ。これが目指す独鈷山山頂のようである。
西に目をやると、昨日登った子檀嶺山が見えた。これも岩の山である。すばらしい展望にうれしくなってしまった。
痩せた岩稜を慎重に下って樹林の中に入り、緩やかにアップダウンすると山頂まで10分指導標があった。
細い尾根を少し行くと広場に出た。ここには私が下山路にする沢山池コースの下り口があった。
山頂まで3分という指導標を見て、樹林の中を登るとあっけなく山頂に着いた。8時35分であった。
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