甲信越百名山日本二百名山
1999/9/26

標高 1982m
白糸の滝登山口→表参道3:30→敬慎院→30分→七面山山頂→20分→敬慎院→2:00→登山口

七面山は日蓮宗の聖地で、山頂近くに敬慎院というりっぱな寺院がたっている。その前は広場でそこから見る富士山はすばらしくきれいなのだ。
麓からの七面山


BACK 櫛形山

9月25日

身延の手前で右折、山に入っていく。道路標識を見ると、この道は広河原へ続いているようなのだ。広河原と言えば北岳の登山口である。こんなに南アルプスの近くまできているとはちっとも気がつかなかった。真っ直ぐに行くと、道は農鳥岳、間の岳、北岳のすぐ下を通ることになる。

しかし、残念ながら七面山の登山口はそのはるか手前で脇道に入らなければいけない。
途中で温泉に入って、のんびりして、それから登山口に向かった。
七面山の登山口はいくつかあって、本来ならば八紘嶺から七面山に縦走して裏参道を下るというコースを取りたいのだが、車で来ているために往復コースしか選べない。
最も一般的な「表参道」を登ることにした。
この表参道の登山口はけっこうわかりにくかった。
右の細い急な坂道を登っていくと門前町のような街並みに出て、お土産屋さんが並んでいる。どうも、宿坊も兼ねているようだ。2度ほど道を間違えて、ようやく登山口を見つけた。
七面山の登山口は、普通の登山口とはまったく趣が違う。神社の参道入り口のようなのだ。この入り口の前を真っ直ぐ行くと陸橋を渡ることになって、その突き当りが白糸の滝であった。
ここは滝に打たれる修行場にもなっている。滝の見物をして時間をつぶしいると、ようやく暗くなってきたので、登山口の前に停めた車の中で、寝た。

9月26日

朝、まだ薄暗い頃から車がけっこうやってくる。七面山の登山者である。
この七面山は完全な宗教の山である。
かといって、よくある山岳修験道の山でもない。この山は日蓮宗身延山の奥の院ということになっているらしい。白装束の登山者をたくさん見かけた。

富士山の周りにはなぜか、宗教の本拠地が多い。

日蓮宗の身延山もそうだし、当然その一派である創価学会もある。あのオウム真理教だって富士を望む上九一色村にあった。
富士というのは、宗教をひきつけるのだろうか。
自分などは俗人の最たるものだから、富士山は本当にきれいな山だと思うし、たしかに日本を代表する世界に誇れる山だと信じている。いろんな山に登って、その山頂から富士山を見つけると、何故かやたらにうれしくなってしまう。
でも、これはもしかしたら自分だけのものではなくて、万人に感動を与え、宗教心をすら掻き立てるすごい山が富士山なのかもしれない。
山と神とは、すごく近いところにあるのかも知れないと思ってしまうのだ。

白装束の参拝者が列を組んで、大きな声で「南無妙法蓮華経」を唱えながらやってくると、身を縮めなければいけない。
この山は彼ら純粋な信仰を持つ者のものであって、単なる趣味で山を登っている自分なんかは、彼らから見たら闖入者かもしれない。そういう意味で肩身がせまい。
こんな気分は月山に登ったときとか、大峰山に登ったときも味わった。
信仰を持ってるひとは強い。自分のような無神論者はそのうち山を汚したとしてバチがあたるかも知れない。

石段の続く立派な参道をジグザグで登って行くと、途中に○○坊という建物がいくつかある。参拝者はここで休憩している。参道の傍らには丁目を刻んだ石柱が立っていて、50丁まであるらしいのだ。登りの目安にはなる。
どんどん登って行くと、突然立派な山門の前に出た。
山の上とは思えない建造物である。これが敬慎院の山門であった。ここからさらに立派な石段を登ると、境内のような広場にでる。そこから真正面に富士山が聳えていた。
このページの最初に載せている写真がそうである。
太宰治なら「あまりのお誂え向き、舞台の書割」などと馬鹿にしてしまうのだろうが、自分はけっこう感動した。
棚引く雲の上にすっきりと聳えている富士山はきれいであった。
ここから山頂までは意外と時間がかかった。
山頂直下で「大ガレ」という標識をみつけた。登山道は右に曲がるのだが、真っ直ぐ行くと、そこは展望台のようになっている。
ここからは七面山の東壁が大きく崩れてガレ場になっているのを見ることができるのだ。
その景観はけっこうすごかった。一見に値すると思う。
七面山山頂は少しだけ展望がきいた。七面山は稜線の一角といった感じで、際立ったピークにはなっていない。
ここには丸い方向盤が置かれていて、これで確認すると西の方、林の間から見えるのは笊ケ岳らしい。
これも200名山の一つで、近いうちに登るつもりだ。
帰り、敬慎院に寄った。富士山を見る広場に大きな山門があって、そこから石段を下ると、敬慎院であった。大きな池があった。山の上にこんな大きな寺院と池まであるとは。
広場に戻って、最後に富士山を見たら、雲がどんどんせりあがって来ていて、雲の上にほんの少しだけ頭を出していた。見たかった富士山を思いっきり眺めることができて、満足して帰った。


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BACK 甲信越百名山

橋の向こうに白糸の滝


白糸の滝


登山口


登山道を入るとすぐにある


敬慎院


行く手に七面山


七面山山頂


山頂の方位盤


大ガレを覗いた


敬慎院前の展望台から富士山



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