六甲山全山縦走
よこおやま

標高 312m
塩屋駅→15分→山王神社→30分→降旗山→20分→鉄拐山→10分→おらが茶屋→30分→栂尾山→20分→横尾山→20分→馬の背→15分→東山→30分→妙法寺

六甲山全山縦走をするために出かけた。JR山陽線の塩屋駅からゴールの宝塚までは50kmほどもあるため、二度に分けるしかなかった。このコースの途中にある横尾山は関西百名山に選定されているのだが、これは須磨アルプスのことなのだ。
東山から振り返る

 塩屋駅から鉄拐山へ
塩屋駅を振り返る


源平合戦供養塔


ドレミファ噴水パレス入口


須磨浦山上遊園地を抜けて行く


降旗茶屋


鉄拐山山頂


2002
622

新田次郎の山岳小説に「孤高の人」がある。
私の最も好きな小説の一つで、実在の登山家、加藤文太郎さんを主人公にした物語である。
この冒頭に高取山の山頂で老人と若者が会話をかわすシーンがあって、ここで老人は不世出の登山家、単独行の加藤文太郎のことを語るのである。加藤文太郎さんは神戸に住んでいて、山の基本はこの六甲山を歩くことによって培ったのだ。
この小説に六甲山全山縦走路のことが書かれている。これはJRの塩屋駅から宝塚に到る全長50 kmの道で、これを踏破するには速くても12時間かかるのだ。ところが加藤文太郎さんは神戸の寮を歩いて出発して全山縦走を行い、さらに宝塚から歩いて神戸まで帰ったという。
「孤高の人」を初めて読んだのは私が大阪に住んでいたときのことで、山を少しだけかじり始めた頃だった。
私はその時、甲子園にある独身寮に住んでいたのだが、この小説に刺激されてか六甲山によく登った。菊水山から宝塚まで縦走したこともあるし、寮から歩いて出て最高峰に登り、歩いて帰ってきたこともある。ただ、塩屋〜菊水山の間は歩いたことがなく、全山縦走はまだ果たしていないのだ。
今、30年ぶりに関西に転勤してきて、昔果たせなかった全山縦走をしてみたいと思う。ところが、今住んでいる京都府向日市からは始発の電車に乗っても塩屋には7時前にしか着かない。全山縦走は12時間以上かかるのだから、前泊でもしないかぎり無理だ。
ともかく、まだ登ったことのない塩谷〜菊水山を歩いてみることにした。

早朝の電車はすべて各駅停車で、ものすごく時間がかかる。
4時46分に阪急西向日を出て、塩谷に着いたのは646分であった。
駅を下りるとそこには駅前広場がなくて、すぐに店が並んでいる路地のような道がある。
最初から道がわからなかった。
登山地図とにらめっこで歩き始めた。
それでも道を間違えた。
ようやく登山道に入って、しばらく行くと地図に記載されている山王神社があった。これで道を間違っていないことが確認できた。
この神社の前に案内板が立っていて、この裏に源平合戦の戦死者の供養塔があるのだそうだ。
行ってみることにする。
古い風化した五輪の塔がいくつも並んでいた。そんな大きなものではない。
ここから、激戦の瀬戸の海を見下ろし続けてきたのか…と、少し感傷にふけってしまった。

どんどん登って行くと、とつぜん大きなコンクリートの建造物の横に出る。
これは「ドレミファ噴水パレス」で、中に入ってみるとプールがあって、きれいに花が咲いていた。
すばらしかったのはここから見る景色で、明石海峡大橋を間近に見ることができるのだ。
明石大橋からこんなに近いとは思いもよらぬことであった。
ここからは遊園地の中の歩道を歩いて行く。
須磨浦山上遊園を通り抜け、再び登山道を行く。
20分足らずで鉄拐山の山頂に着いた。ここからも明石海峡の展望がすばらしい。




 横尾山へ
高倉山山頂


高倉山から団地に下る


栂尾山山頂


横尾山からの下り


急な道を下ると展望の開けたところに出て、行く手に二階建てのレストランがある。これが「おらが茶屋」であった。名前からは山小屋のようなものを想像していたのだが…。
ここから登山道は市街地に入ってしまう。まず長い長いコンクリート造りの階段を下らなけらばいけなかった。行く手にはいくつもの団地が立ち並んでいて、とても登山に来ているとは思えない風景である。
この住宅街を抜け、車がガンガン走る道を歩道橋で渡ると、その突き当たりから再び登山道が始まる。栂尾山への登りなのだが、これも階段の登りである。
階段の登りはひどく体力を消耗させられる。けっこうつらい。
栂尾山の山頂には展望台があって、ここから明石海峡大橋が見える。そのすばらしい景色を見ながらおにぎりを食べて休憩した。
稜線を歩き、横尾山に着く。(私が登ったときは知らなかったのだが、横尾山は山と渓谷社が発行する「関西百名山」に選ばれているのだ。この山頂にまったく印象がないので困ってしまう。でもその選定理由は山頂の先が「須磨アルプス」なので、これが選定理由なのだと思う。…とするならば、山名も須磨アルプスにしたほうがいいと思うのだが、どうだろう)
このピークを越えると、いよいよ須磨アルプスの核心部に入る。
アルプスなんて大袈裟な名前だと思ったが、このコースはとってもよかった。
まず鎖場があった。
須磨アルプスは白い岩場が続く。
馬の背というだけあって、やせた岩稜の尾根を行く。なるほど、アルプスと名づけるだけあると感心してしまうのだが、目を少し転じるとすぐ傍に住宅街が広がっているのを見ることができる。このミスマッチングがすごい。
この白い岩稜を過ぎると東山の山頂で、ここから妙法寺に下る。


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