BACK 蘇武岳
2009年11月12日
昨日はずうっと雨で休養日にしたのだが、夜も雨は降り続いていた。でも、朝になったら一応、雨は止んでいた。
今日は東床尾山に登る。この山は2時間ほどで戻って来れるので、雨になってもなんとかなるだろう。
登山口に向かって車を走らせて行くが、小雨が降っている。今日の天気予報は曇りになっているのだが…。
私は巨木が大好きなので、東床尾山の登山口にあるという「糸井の大カツラ」はすごく楽しみなのだ。そして、その期待が裏切られることはなかった。駐車場のすぐ先に、このカツラの木が見える。細い木が丸く囲んでいて、独特の姿なのだ。登山の身支度もせずに写真を撮っていた。
雨はなんとか止んでいるので、登山を決行。
登山口はこの大カツラの後ろにある。まず、木橋で沢を渡る。そこに立つのは「近畿自然歩道」の指導標であった。山頂までは1.7kmなので、近い。
木橋を渡ってからは沢の左側につけられた道を行き、すぐに砂防ダムの横を過ぎる。道は沢の急斜面につけられていて、崩れたあとのようなところもあり、けっこう緊張させられるのだ。明るい樹林の平坦地を過ぎると、道は沢に下って行って、これを二本の木橋で渡る。今度は流れを左に見ながら歩いて行くと、すごい崩落の跡に着いた。木橋の上に土石が積み上がっているのだ。そして、その先は流されていて、沢の流れを徒渉しなければいけなかった。でも、小さな流れだから簡単に渡れた。
このすぐ先に、ベンチが置かれた広場があって、「鉱山精錬所跡地」の説明板がたっていた。床尾山は昔、金山でもあったのだ。
流れに沿って歩いて行くのだが、昨日の雨で増水しているようで、流れがいくつもの滝をつくって、すごくきれいなだ。きれいな渓流を眺めながら行くと、杉の倒木がたくさん積み重なっているのが見えてきた。台風の被害によるものなのだ。
渓流を縫うように木橋を何度か渡る。本当にきれいな渓谷で、何度も立ち止まって写真を撮ってしまう。
東床尾山まで0.9kmの指導標を過ぎると、急な登りが始まる。沢から離れて、左の急斜面をジグザグに登って行くと、今まで見てきた沢とは別の流れにぶつかる。道は二つの沢の間の尾根をジグザグに登っていたのだ。こちらの沢は流れが細いのだが、滝のように流れ落ちている。これもすごくきれいである。この沢は渡ることなくターンして再びもとの沢にぶつかる。これでこのまま尾根に上って行くのかと思ったら、また沢のすぐそばまで引き返してしまうのだ。でも、こっちの流れも、すごい滝をつくって流れていた。要は傾斜がすごくなってきているのだ。
いよいよ稜線に向かっての急登が始まる。ジグザグに檜の混じる林を登って行く。斜面を斜めに登って行って、ようやく指導標の立つ尾根の上に着く。山頂へは右に行くのだが、左に床嶺の家(避難小屋)という指導標にあるので、行ってみた。平坦地があって、そこには倒壊した山小屋があった。
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