六甲山全山縦走
たかとりやま

標高 328m
妙法寺→40分→高取山山頂→45分→ひよどり越駅→40分→菊水山→1:00→鍋蓋山→25分→大龍寺→20分→市ヶ原→40分→布引ノ滝→10分→新神戸駅

新田次郎の小説「孤高の人」の冒頭に、高取神社での若者と老人の会話が描かれている。ここで、単独行の加藤文太郎のことが語られるのだ。私はこの頃、兵庫県の甲子園に住んでいたのだが、加藤文太郎にあこがれて、六甲山にはよく登っていた。

高取山にある高取神社

 高取山へ
荒熊神社についた


高取山への石段

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2002622

妙法寺から下って行くと、またまた住宅街の真っ只中に入った。
町の中に入ると道がわからなくなって、つい、ウロウロしてしまう。頼りになるのは電信柱に貼られている関西電力の六甲山縦走路の矢印。
これを探しながら行くのだが、所々でこれを見失う。
地図と磁石をにらみながら歩いて行く。
次に目指しているのが高取山である。
冒頭に述べた「孤高の人」に描かれた山である。
高取山の山頂は神社なのだ。
石段を登って山頂まで行った。広場があって、そのまわりにたくさんの石碑が立ち並んでいる。
山頂から神社の本殿に下る。この高取神社はけっこう大きくて立派な神社だった。ここからの神戸市街の展望はすばらしかった。



 菊水山から布引ノ滝経由で下山
市街地に入る


ひよどり越え駅


菊水山山頂


鍋蓋山山頂


布引ノ滝へは車道を行く


布引ノ滝に着く


新神戸駅


高取山から下って行くと再び市街地にでる。
丸山町なのだが、この市街地の中の縦走路も本当にわかりにくかった。かなり迷って無駄に時間を使ってしまった。
なんとか地図で自分のいる場所を確認して、そこからは登山地図とにらめっこで歩歩いて行く。「ひよどり越え」の駅の前でも少し迷って、ここから再び山道に入る。
この頃からだいぶバテてきた。
道に迷ったりするとつい焦ってしまう。そうすると、歩くペースが乱れてしまう。
ペースが守れないというのは歩くことでは致命的で、バテるのは当たり前である。菊水山駅の前を通って山道に入る。

登山道は神戸電鉄のトンネルの上を通っているのだ。
このコースは2度ほど歩いているのだが、まったく思い出すことができない。
ただひたすら辛かった。バテている。
久しぶりに息を切らして登ってしまった。
菊水駅から40分の行程なのに1時間もかかってしまって、菊水山山頂に着いたときはほっとした。
ここで大休止。
お湯を沸かしてコーヒーを入れる。やっと落ち着いた。
天気はよくて、ここからも神戸市街を見下ろすことができる。六甲山の魅力はこの展望の素晴らしさなのかもしれない。
菊水山を出発したのは2時である。
だいぶ元気も回復して、稜線の道を下って行く。突然吊り橋があって、これが弁天橋、有馬街道をまたいでいるのだ。
再び登りになる。
バテがまだ残っていて、登りになるとけっこうきつい。
鍋蓋山は高い木々に囲まれた山頂で、神戸方面が開けている。
ここからは大龍寺に向かって下る。
大龍寺の境内に入って行くと、御手洗場があって水が流れている。がぶがぶ飲んでしまった。今日は水の飲みすぎ。2リットル持って来たポリタンが空になっているのだ。
バテるといろんな面で、正常でなくなってしまう。
大龍寺からは車道を歩いて市ヶ原に向かう。
市ヶ原では河原に出て、そこで川を渡る。河原では川遊びをしている家族連れが多かった。
この河原から道路に登ると、そこに桜茶屋があった。
もう時間は4時になっていて、ここから下山することにした。
広いしっかりした道を下って行く。
昔、就職して大阪にやってきて、初めてハイキングに来たのがこの市ヶ原だった。
そのときの印象はけっこう山道だったような気がするのだが、今は完備された遊歩道に変わってしまっている。
なんかさびしいような…。
どんどん下って行くと布引ダムがあって、さらに行くと右に曲がって、布引の滝の前に出る。立派な滝である。
ここからまた少し行くと、布引の滝雄滝があった。
これは真っ直ぐに落ちる滝。展望台からは少し離れた向こうに滝が見える。
滝の見物も終わって下って行くと、神戸市街がどんどん近づいてくる。
最近は高層ビルが建っていて、そのビルが山道を歩いているのに、遥か高いところに聳えている。
六甲山を登って見て思うには、神戸の街が山からすごく近いということである。
だからこそ、六甲山の毎日登山ができるのだろうけど。
新幹線の新神戸駅をくぐるると、そこはもう神戸の街の中であった。


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