BACK 額井岳
2008年11月21日
掛という集落の外れに小さな公園があって、トイレと駐車場があったのでここに泊まった。
天気予報によると今日は曇りで15時頃から雪になるというので、天気が崩れる前に登ってしまおうと思っていたのだが、今朝はきれいに晴れている。
さっそく、登山口の屏風岩公苑に車を走らせて行くと、行く手にすばらしい絶壁の連なりが見えてきた。ピークが4つほど連なっていて、その山腹が見事な柱状節理の岩壁になっているのだ。車を停めて写真を撮ってしまった。
山に向かって曲りくねった道を走って行くと、分岐毎に屏風岩への道標があって、迷うことなく「屏風岩公苑」に着くことができた。
公苑には広い駐車場があったが、車は1台も停まっていなかった。まだ7時40分なのだ。
駐車場には、この維持管理のために普通車500円の協力をという標識があった。こんな山の中でずいぶん高いではないかと思う。しかも、駐車場なら堂々と料金を請求すればいいのに、協力というあいまいないいかたをしてるのはいったいなんなのだと思ってしまうのだ。…と思っていたが、平日でまだ時間が早いせいか管理人もいなくて、結局払うことはなく済んでしまった。
駐車場から公苑の中を歩いて行く。見上げると、本当に屏風のような絶壁が連なっていて、すばらしい眺めである。公苑には桜の木が多いので、満開の時期はすばらしくきれいなのだろうと思う。その時期なら駐車料500円の価値はあるのかもしれない。
今日の登山はここから住塚山に登って、さらに国見山まで縦走して引き返そうと思っている。ガイドブックでは、国見山からクマタワに縦走して東海自然歩道を下ることになっているのだが、私はクマタワを通る東海自然歩道は歩いたことがるので、往復することにしたのだ。
公苑を通り抜けると、そのはずれに住塚山登山口の標識がたっていた。住塚山山山頂までは1.4kmと書かれているので近い。
登山口からは南側の展望が広がっていて、遠くに高見山が見えた。今回の登山旅行ではこの山にも登るつもりなのだが、山頂部は雪で白くなっている。昨日の音羽山のことがあるにで、ちょっと心配である。
登山口からは鬱蒼とした檜林の中に入って、すぐに急登になった。何しろ、あの絶壁の尾根に向かって登って行くのだから、急なのはあたりまえである。
薄暗い檜林を15分ほどジグザグに登ると、ようやく稜線の上に着いた。そこには指導標がたっていて、左が住塚山なのだが、右に行くと15分で屏風岩の山頂に着くことができるらしい。せっかくだからこの山にも登りたいと思うのだが、それは帰りにして、まず住塚山を目指す。
ここからはほとんど平坦な尾根道なのだが、道の両側には白く雪が残っていた。また雪の笹藪を掻き分けることになったらどうしようと思ったが、そんなことはなかった。雪は日陰に少し残っているだけなのだ。
初めは檜林だったがすぐに自然林になった。緩やかにアップダウンして5分ほど行くと指導標があって、ここから住塚山までは500mと書いてある。すぐではないかと思ってしまう。でも、これから急な登りになって、ようやくピークに登り着いたがそこは山頂ではなかった。でも、その先は朝日があたる気持ちのいい雑木林で、樹林越しにピークが見える。こんどこそ山頂だと思って登って行くが、再び裏切られた。少し雪が残る階段の道を登ったら、やっと山頂であった。
山頂には二等三角点があり、ベンチも置いてあるのでこれに座って休憩。目の前にはすばらしい展望が広がっている。すぐ下には屏風岩のピークが連なっていて、その奥には草原の倶留尊山が見える。その右に鋭い山塊が見えるが古光山のようである。この周辺は奇峰が多くて、岩壁を持った山が多いのだ。さらに北にはこれから縦走する国見山が見える。ここから国見山までは1.2kmなのだが、ずいぶん遠くに見えた。ともかく快晴で本当にすばらしい眺めだ。
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