2009年晩秋山陰登山 
そぶだけ

標高 1074m
湯ノ原温泉分岐→10分→林道ゲート→50分→備前山→10分→蘇武岳登山口→1:00→蘇武岳山頂→50分→蘇武岳登山口→45分→林道ゲート→105分→湯ノ原温泉分岐

蘇武岳は一等三角点の山で、山頂からは日本海を展望できるのだ。そして、この山は冒険家、植村直己の故郷の山でもある。私にとっては、何よりも登山道の林がきれいで感動してしまった。
蘇武岳

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2009年11月10日

今日は午後から天気は崩れるようなのだが、もう一つ山に登る。植村直己の故郷の山、蘇武岳である。

カーナビのセットのしかたを間違えたようで、延々と尾根道を走ることになってしまった。「緑の回廊、鉢・瀞川ルート」というのだ。景色はすごくよくて、蘇武岳も眺めることができた。
1時間ほど走って、ようやく登山口のある神鍋高原に着く。カーナビで登山口だろうと思うところをセットしていたのだが、道は行き止まりであった。それから、いろんな林道を行ってみたが、どうしても登山口に向かう林道が見つからない。ガイドブックの地図とにらめっこして、慎重に車を走らせたがやっぱり行き止まりになってしまう。1時間半ほどもウロウロすることになった。そして、ガイドブックの地図は間違っているという結論に達した。そうしたら山に入って行く林道を自分の目で見つけるしかない。そして、見つけた。山へ向かう林道の入口に、小さいが蘇武岳周辺の地図の標識があった。現在地も表示してある。
この林道を走って行くと分岐に着いた。直進すると湯ノ原温泉で、左のヘアピンカーブが登山口への道である。急な坂を上ると道を塞いでトラックとブルドーザーが工事をしていた。道を掘り返しているのだ。しかたがないので分岐に戻って、ここから歩くことにした。
出発は1118分である。予定では10時少し過ぎには出発できるつもりで、しかも林道の終点の備前山から歩くつもりだったのだ。
急な道を上って、ブルの横を過ぎる。その先はしっかりした道で、車で走るのはまったく問題のない道であった。でも、今歩いている林道は緑資源機構の作業道で、一般車の通行は禁止なのだ。ガイドブックには走ってもいいような書き方なのだが。
歩き始めて10分ほどのところに、車が2台停まっていて、鎖はかかっていなかったがゲートがあって、通行禁止と書いてあった。
鬱蒼とした杉林を歩き、これを抜けたら紅葉のきれいな林になった。道は尾根に沿って続いていて、傾斜も緩やかになった。
55分かかってようやく備中山との分岐に着いた。蘇武岳の登山口は左に行くのだが、その前に備中山の山頂に向かった。右から回り込むようにして登って行くと、ススキのヤブの平坦地に着いて、そこにはリフト機械がどんと居座っている。山頂を探したが、山名標識などはなくて、結局どこなのかわからなかった。
分岐に戻って登山口に向かう。すぐかと思ったが、7分ほども林道を歩かなければいけなかった。
登山口から指導標にしたがって、右の山道に入る。紅葉のきれいな林の中を緩やかに登って行く。でも、5分ほど歩いたら壁のような斜面が行く手を遮って、そこに階段がまっすぐに伸びている。この急な階段を上って、平坦になったと思ったらその先にさらに急な長い階段が聳えていた。ロープも下がっていた。
息を切らせてこれを越えたら、しばらく平坦な尾根道であった。ほとんど落葉して梢だけになったブナやクヌギの林を行く。
行く手に大きな山影が見えてきて、これに向かって急登する。階段の上りになって、この先は小さなアップダウンが続く。
登山口から35分ほど登ったところで、大きな山影が立ちふさがり、これに向かって急登する。山頂直下で左に捲いて、平坦な尾根を行くと、右下に舗装された林道が見えた。地図を見たら、たしかに蘇武岳山頂をかすめるような林道が通じているのだ。地図によると、登山口から3分の2くらい来たところであった。
この先、急な階段道を二度越えて、杉の植林の横を過ぎる。林道をみてから20分ほどで、樹林から抜け出して展望が広がった。右に大きく山が聳えていて、その山頂に向かって階段が続いている。これが蘇武岳山頂であった。
山頂との鞍部で男の人がなにやら作業をしているのが見える。このすぐ下に林道があって、そこに車が停まっていた。何をしているのかと思ったら、霞み網で鳥を捕まえているのだ。環境庁の人で、鳥類標識調査をしていたのだ。霞み網に何羽もの鳥がかかっていた。
急な階段を上って山頂に着いたのは1325分である。
山頂に太い木柱がたっていて、そこに蘇武岳山頂と書かれている。その右には真っ黒な三角点があった。よく見たら一等三角点であった。さらに方位盤もあって、四方の山々を特定できるのだ。日本海も見えるらしいのだが、遠くは霞んでしまって海を見ることはできなかった。
この横には、「よう登りんさった!」という極彩色の看板がたっていた。今年(平成21年)行われた「第53回全国高等学校登山大会」のものだった。
遠くに霞む山々を眺めたり、方位盤と山を照合したりしてのんびりしていたら、雲が湧き上がってきた。今日は天気が崩れるということを忘れていた。急いで下山を開始した。1340分であった。
走るようにして下って行くと、尾根に霧がかかってきて、振り返ると山頂方向は厚い雲で何も見えない。備中山の分岐に戻ったのは1421分、さらに林道を早足で下って行くと、かすかに雨の気配。さらに足を速めて下って行き、ブルドーザーの音が聞こえるようになったら、完全に雨になって傘を出した。傘をさして下って行き、車に戻ったのは1455分であった。車に乗りこんだら、とたんに土砂降りになった。滑り込みセーフといった感じである。


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ヘアピンカーブの分岐


通行禁止のゲート


備前山との分岐


備前山山頂


蘇武岳登山口


行く手に大きな山影


車道が見えた


山頂直前で展望が広がる


山頂への最後の登り


蘇武岳山頂





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