六甲山全山縦走.
ろっこうさん

標高 931m
摩耶山→55分→三国池→55分→六甲記念碑台→55分→極楽茶屋跡→50分→六甲最高峰→1:05→船坂峠→1:00→大谷乗越→50分→塩尾寺→40分→阪急宝塚駅

六甲山山稜は車道が縦横に走っていて、観光客がいっぱいなのだ。でも、六甲最高峰をすぎて、東六甲縦走路に入るとようやく静かな山歩きができるようになる。塩尾寺から下る途中、宝塚市街が眼下に広がると、やっとゴールだといううれしさが湧いてくる。
六甲山最高峰.

 六甲山最高峰へ
アゴニー坂を下って車道に着く


杣谷峠


車道を縫うように道が続く


丁字ヶ辻


記念碑台の自然保護センター


六甲山最高峰まで2km


車道も六甲山縦走路


最高峰への登り


六甲山最高峰


BACK 摩耶山


2002年7月20日

摩耶山山頂から舗装道路にもどって少し行くとバス停がある。

どうして、山の中にバス停があるんだと思ってしまうのだが、そのバス停から右に曲がるとロープウェイ駅であった。
ともかく深い霧の中で、あたりの様子がよくわからない。
駅前の広場は公園のようにきれいに整備されていて、駅の名前をみると「星の駅」となっていた。
ここからは、ひたすら舗装道路を歩くことになる。まず摩耶ロッジをめざす。ところが摩耶ロッジというのはなくて「ホテル・ド・摩耶」というのがあった。名前が変わったのだろうか。
ここから山道に入る。ともかくこのあたりはバス道が走っていて、登山道はこの舗装道路にからみつくように続いているのだ。摩耶別山というピークがあるのだが道は山頂を通らなくて、いつのまにか通り過ぎてしまっていた。
再びバス道に出て、杣谷峠に着く。このすぐ左下には穂高湖があるのだが、立ち寄らなかった。
さらに舗装道路を進んで「市立自然の家前」に着いた。再び山道に入って三国池をめざし、ふたたび舗装道路を行く。丁字ヶ辻に着くがここは表六甲ドライブウェイの終着点で車がどんどんやってくる。このあたりから歩道部分もなくなってしまって、車ががんがん通る道の端を、車に気を遣いながら歩いていく。なんかみじめである。
六甲山ホテルの前を通過する。下界の一流ホテルと同じで、ホテルマンが外で車の誘導なんかをしていた。ここは山の上だったっけ…と思ってしまう。
ようやく記念碑台に着く。ここには自然保護センターがあるので立ち寄ることにした。
中には六甲山の自然についての展示がされている。ここのおじさんがいろいろ説明してくれた。
この記念碑台には「101番」と刻まれた石碑があった。イギリスの貿易商アーサー・ヘスケス・グルームという人の商館があった場所で、101番というのは彼の商館番号なのだ。このグルームという人が六甲山の開発を行ったことから、六甲山の父ともいわれるらしい。

さて、この自然保護センターから下のバス道に下ると、そこは裏六甲ドライブウェイの入り口である。車が列をなしていた。
横断歩道を渡って、次の十国展望台をめざすのだが、ここであっさり道を間違えてしまった。バス道をどんどん歩いていって、どうにもおかしいので地図と磁石で確認してみると、サンセットドライブウェイを歩いていることがわかった。引き返す。
広い道から裏道に入って、六甲山小学校を右にみてしばらく行くとゴルフ場の真っ只中に入って行く。両側がゴルフ場のコースで、自然歩道は網で囲われたトンネルの道である。
こんな深い霧の中なのに、それでもゴルフをしているようだ。六甲山ゴルフ場といえば名門中の名門で、確か日本で最初のゴルフ場だったと記憶している。
ゴルフ場を過ぎて、再び舗装道路に出る。
ここは「みよし観音」があるところ。昭和39年に日東航空徳島行きの「やしお号」が墜落するという事故があって、そのとき乗客救出にあたり、殉職したスチュワーデス(今は死語か)を称えて建立された観音像なのだ。
観音像の前に広場があって、ここで休憩していたら、驚いた事にタヌキが出てきた。人に馴れているようで、餌をくれるのを待っている。

なんか北海道のキタキツネを思い出してしまった。
みよし観音を過ぎて、すぐに十国展望台に着く。ここも観光客の集まるところで、頭の上を六甲有馬ロープウェイが通っていた。天文通信館や展望パレスとか、大きな建物がいっぱい建っている。
登山道に入って、凌雲荘の裏を通ると、今度はイノシシの親子がゴミを漁っているのをみた。動物たちも大変である。このイノシシは父親と母親、子供が3匹の親子連れであった。子供のイノシシは茶色い毛でかわいい。
六甲山というのは、山の上なのに車が走っていて、どうしようもなく俗化していると思うのだが、それでもタヌキとかイノシシのような野生の動物が住んでいるのには驚かされてしまう。動物達も人間に負けることなく、たくましく生きているのだ。
ここからは車道に沿った道を行き、舗装道路を何度か横切る。
空が明るく晴れてきた頃に、六甲山最高点への登りに入った。車道から左の道に入って、登っていくとコンクリートで固められた道に出る。これを左に少し登るとそこが六甲山最高峰であった。たくさんのハイカーが休憩している。
山頂には丸い柱の標識が立っていて、ここで記念写真を撮った。それから山頂から少し離れたところにある休憩広場に行く。座るにはちょうどいい大きさの石が、椅子のようにいくつも置いてあるのだ。この上に靴を脱いで座り込んで食事をした。
正面には大きなアンテナ塔が立っていて、その下には自衛隊のトラックが停まっている。隊員も食事中であった。

空が晴れてきて、最高峰の上には真っ青な空と白い入道雲が広がっている。天気予報は当たっていたのだ。
つくづく夏の山だ、と思う。



 石の宝殿から宝塚へ
石の宝殿


東六甲の山並み


大平山山頂


塩尾寺



阪急宝塚駅


六甲最高峰からコンクリートの道を下って車道に出る。ここからは車道に沿って作られた遊歩道を歩いて鳥居茶屋茶屋に着く。赤い鳥居が建っていた。地図を見るとこの鳥居は「石宝殿」のもののようだ。
昔、大阪に住んでいたときから、六甲山の地図をみながら「石宝殿」って一体なんだろうかと思っていた。せっかくなので行ってみることにした。
赤い鳥居をくぐって登っていく。10分ほど登ると神社があって、神社の拝殿の後ろに祠がある。この祠はがっしりとした石造りで、少し大き目の四角形をしている。もしかしたら石宝殿とはこのことなのだろうか。
反対側に下る。ところが道はどんどん細くなって、最後はしめ縄が張られた大きな岩の前に出た。ここで行き止まりである。
神社まで引き返すと、そこからもう一本下る道があるのを見つけた。この道も少し荒れていたが、なんとか車道に下ることができた。
さて、ここからいよいよ東六甲縦走路に入る。やっと舗装道路とさようならできる。
長い稜線が続く。アップダウンを繰り返して歩いていくため、けっこう疲れる。
まず船坂峠を目指す。45分かかった。ここは林の中の峠であった。
次の目標は大平山。
車道に出る。でもその正面に細い道があって、これが大平山山頂に向かう道らしい。せっかくなので登った。
すぐに三角点のある山頂に着いたが、あまり山頂らしからぬところで、すぐ横にはアンテナ施設が建っていた。大平山からは反対側に下れるはずなのだが、木の伐採が行われていて道がはっきりしない。しかたがないので戻って車道を行くことにした。
さらに1時間ほど歩くと岩倉山。この山頂も登山道から少しだけ左に入らなければいけない。
登っていくと、山頂には石窟のような祠があって、そこに石仏が安置されていた。その石仏の真ん前に三角点が置かれているのには驚いた。
さてここから塩尾寺は近い。
下っていくと、お寺の門の前に出た。
ここで少し休憩して、林道を下って行く。地図でみると大きなヘアピンカーブが2つある。
カンで、ショートカットできるのでないかと思って、注意しながら行くと細い道があった。
この道を行くと、ずいぶん時間が節約できた。この登山道から宝塚市街を一望することができた。絶景である。
突然住宅街に出る。もうここは宝塚である。川に沿って下っていくと市街地に出て、武庫川の大きな橋を渡る。橋から眺めると河畔に宝塚劇場が建っているのが見えた。
橋を渡ってすぐ正面が阪急宝塚駅である。時間は17時をまわっていた。


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