関西の登山
りょうぜんざん

標高 1083m
登山口→40分→一の谷出合→45分→漆ヶ滝→35分→井戸ヶ洞→45分→経塚山→15分→霊仙山山頂→10分→最高点→10分→経塚山→30分→井戸ヶ洞→50分→広畑→35分→登山口

霊仙山は石灰岩におおわれたすばらしい山である。沢に沿って登って、途中に滝があったりして変化に富んだコースなのだが、困ってしまうのはヒルが生息していることなのだ。
霊仙山最高点


2007年66

仙台からフェリーに乗って、名古屋に着いたのは920分であった。
名古屋の西を走って関が原へ。途中渋滞があったので、霊仙山の登山口に着いたのは12時少し前であった。すぐに支度をして歩き始めたのだが、登山口の前にある案内板を見ると、けっこう変化に富んだ山で、時間に追われてあくせくと登るにはもったいない山だということがわかった。登山口から5分ほど歩いたのだが、明日じっくりと登ることにして引き返してしまった。
車の横に椅子・テーブルをだしてのんびりしてしまった。
夜、激しい雨になった。


67

明るくなると、雨は止んでいた。
身支度をして歩き始めたのは6時少し前である。
しっかりとした広い道を歩いて行く。道の左は谷山谷で流れの音が聞こえている。車も通れそうな広い道を10分ほど歩いたら、「この先急になるので車はここまで」という標識があって、傾斜がきつくなった。
すぐに丸岩という巨岩があって、その先には大きな砂防ダムがある。ダムを過ぎると、すぐに沢の河原と合流した。ここでは水が伏流になってしまって岩のゴロゴロする道である。

この明るい沢を少し行くと、左に渡って樹林のなかに入る。でも、すぐに再び沢の中を行くようになった。登山道はこの涸れた沢に沿って続いているため何度も沢を渡る。囃子ヶ坂という標識を見て、さらに登って行くと右からの沢と合流する。ここが一の谷出合であった。ガイドブックにはここから一の谷コースが分岐すると書かれているのだが、このコースは通行止めになっていた。近年の台風で登山道が崩壊してしまったらしい。
谷山谷をさらに遡って行く。歩いていて、左の靴の中がなんかネバネバする感じで、おかしい。靴を脱いで見たら、靴下が血で染まっていた、靴下を脱いでみると、ヒルが吸い付いていた。ぞっとした。このヒルを取ってさらに歩いて行くと、こんどは右足のズボンが血で染まっているのに気がついた。ズボンをめくると、ヒルが2匹吸い付いていた。すねは血だらけである。
困ったことになった。地面をよく見たら、ヒルが何匹も首をもたげているのが見えた。ぞっとしてしまう。大変だ。
どうしようと思ってしまう。
仕方がないので、ズボンをまくって、靴がよく見えるようにして、歩きながら、靴にヒルがついていないか確認しながら行くことにした。これはものすごく気が疲れるものだった。
途中、何度も大きなヒルが靴に張り付いているのを見つけた。そのつど、そのヒルを取り除く。
登山口にはヒルのことを書いた標識があったのだが、こんなに巣窟のようになっているとは思いもしなかった。
このあたりからペースが乱れてしまった。ノロノロ歩いているとヒルが取り付いてしまうので、急ぎ足になってしまうのだ。バテてしまった。

二の谷出合を過ぎると広畑の分岐に着いた。一の谷から横道コースへ出ることはできないのだが、ここから横道コースへ登ることができるのだ、帰りはこのコースを下って来ようと思う。
この少し先に「くぐり岩」がある。そこで道を失ってしまってうろうろしてしまった。巨岩をくぐるとは思わなかったのだ。
くぐり岩から急な道を登ってようやく漆ヶ滝の分岐に着いた。ここでも、靴にヒルがへばりついているのを見つけた。
登山口の看板には、「5月中旬から9月までの間、雨の後などにはヒルに注意」と書いてあったのだが、昨夜は激しい雨だったのだからまさしくヒルが出る条件にあっている。それに、朝早いこの時間帯はヒルの活動時間のようなのだ。看板にはヒル対策としては靴に塩を擦り込んでおくのが一番いいと書いてあった。でも、私は塩の持ち合わせはない。できることは、歩きながら靴をよく見て、ヒルがついたらすぐに除去するしかない。とんでもない登山になってしまった。下山したら必ず塩の買出しをしようと心に誓った。
分岐から漆ヶ滝に向かう。私は滝が大好きなので、ヒルがいようがともかく滝見物には行くのだ。でも、長居はしなかった。写真を撮って早々に引き返した。その途中でも、靴に大きなヒルがくっついているのを見つけた。霊仙山ってヒルの山かと思ってしまった。
滝の分岐から沢を離れて、斜面を斜めに登って行く。樹林の中の普通の登山道で、これならもうヒルはいないようだ。…安心したのは早かった。再び沢の中の登りになって、何度も立ち止まって、靴にヒルがついていないか確認しなければいけなかった。
横道コースとの分岐の「井戸ヶ洞」に着いたのは850分である。途中、ヒルでてんやわんやしたので50分ほど余計に時間がかかっている。でも、滝の分岐からここまでの間はヒルがいなかった。ヒルの生息地から抜け出したんだろうか。(この後山頂までヒルを見ることはなかった。)
井戸ヶ洞から稜線までは25分ほどの登りであった。途中、苔むした岩が累々としていて、よく見たら、それは石灰岩であった。この山はカルスト地形の山だったのだ。
稜線に着いたのは920分。四丁横崖という標識がたっていた。
稜線を行き、樹林から抜け出したところで行く手に小屋が見えた。この小屋がたつピークが経塚山と思ったが、それは間違いであった。
小屋の前に着くと行く手には白い石灰岩が被う鋭鋒聳えている。これが経塚山であった。その左奥に小さく指導標がたつ山が見える。これが霊仙山である。この霊仙山から左に尾根が延びてその先にやはり指導標がたつピークがある。これが霊仙の最高峰である。空も晴れていて、小屋の前からの眺めは本当にすばらしい。
せっかくなので小屋の中に入ってみた。きれいな小屋である。ヒルから開放されたので、小屋の中で休憩した。ノートが備え付けてあったので、ヒルのことを書いてしまった。
休憩したのでペースを取り戻すことができた。白い石灰岩が散らばる中をゆっくりと経塚山に向かった。振り返ると稜線にたつ小屋が小さくなっていた。
経塚山山頂に山名標識はなくて、指導標の柱に「ここは経塚山」とかかれていた。
行く手には霊仙山が大きく聳えている。いったん下って小さな沢を渡り、登り返す。たいした登りではないのだがバテている。ヒルのおかげでペースを乱してしまったためだ。
登りきったピークには最高峰への分岐があった。この少し先が、三角点のある霊仙山山頂である。
霊仙山山頂に着いたのは1015分であった。真っ青な空が広がっていた。山頂からは琵琶湖や比良山が見えるというのだが、遠くは霞んでしまって見えなかった。
でも近くのカルスト地形の山々は展望できて、すばらしい展望である。
休憩は長くとった。ヒルに噛まれたすねの血はまだ止まっていない。カットバンを貼っておいたのだが、どんどん血が流れている。普通の怪我だったらもう血は止まっているはずなのだが、ヒルの唾液には血を固まらせない成分があるのだ。困ってしまう。もう一度カットバンを貼りなおした。
山頂から引き返して、最高峰分岐に戻る。ここから最高峰を往復するのだ。いったん下って登り返す。そんなに標高差がなくて助かった。最高峰の山頂は白い石灰岩におおわれていて、そこに標識がたっていた。
三角点の霊仙山頂がよく見えた。
あとは引き返すだけである。
稜線を下って、四丁横崖から急な溝の中の道を下って、井戸ヶ洞に戻る。ここからは横道コースを下る。横道コースは右の展望が開けていて、明るい水平な道である。これならヒルを心配する必要はない。
すぐに美ヶ原という指導標があった。でも「原」というほどの広がりはなかったし、花を見ることもなかった。季節はずれだったのだろうか。
稜線を緩やかに下って行くと20分ほどで広畑コースの下り口についた。直進したら一の谷下山路があるはずなのだが、そのコースは通行止めになっていた。
ここから杉林の中を急降下する。すさまじく急な下りであった。でも、土のしっかりと踏み固められた道で、杉の葉もクッションになって歩きやすい道であった。10分ほどの急降下で沢の道と合流した。ここで靴を見たらヒルがくっついていた。ここからはヒルに注意しながら歩いて行かなければいけない。もう一度ヒルを見つけたが、一の谷出合の先からはヒルにあうことはなかった。
でも、なんども靴を確認しながら下っていった。登山口に戻ったのは135分であった。
車の前で、衣服を脱いだときもヒルがくっついていないかよく確認し、靴を脱いでも靴と靴下を念入りに調べた。幸いヒルはついていなかった。
ヒルから開放されてほっとした。


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霊仙山登山口


広い道を行く


ここから河原を歩く


岩がゴロゴロする沢を登る


一の沢出合


岩のトンネルをくぐる


何度も沢を渡る


漆ヶ滝の分岐


井戸ヶ洞の分岐


四丁横崖


笹原の広い尾根を行く


きれいな避難小屋がある


経塚山山頂


最高点との分岐、正面が山頂


霊仙山山頂


最高点への道


霊仙山最高点





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