ダイヤモンドトレールを行く.


こんごうさん 標高 1125m


水越峠→壱ノ鳥居→葛木神社(金剛山最高点)→伏見峠→中葛城山→久留野峠→千早峠→神福山→西の行者→山の神→紀見峠→南海紀見峠駅

日本二百名山の金剛山に立つ。金剛山という固有の山はなくて、葛木岳・湧出岳・大日岳の三峰の総称なのだ。この最高峰が葛木岳なのだが、普通の山頂ではなくて、立派な神社の社殿が建っているのだった。
金剛山からは修験道の尾根を縦走して、紀見峠に下った。
一ノ鳥にあった標石.

 金剛山山頂へ
林道から山道に入る


山頂の参道に合流する


山頂神社には雪が


金剛山山頂の葛城神社

BACK 関屋峠から葛城山へ

2002年113

水越峠からは林道を行く。行く手には金剛山が大きく立ちふさがっている。天気が今いちだな…と思っていたら、本当に雨が降り出してしまった。
林道を傘をさして歩いていくと、左に登山口があった。この登山口に入ってすぐのところに、屋根のある休憩所がある。ここで少し休むことにした。
雨はどんどん強くなって、雷まで鳴りだした。
このまま引き返してしまいたくなった。
でも、せっかくテントを背負ってやってきたのに、もったいない。
30分ほど休憩しながらどうしようかと悩んだが、ともかく金剛山山頂まで行ってみることにした。
山頂からならロープウェイもあって、交通の便もいい。次に続きを歩くときにも何かと便利だろうと思うのだ。ここで雨具に着替えて、完全装備で出発した。
金剛山への登りは急である。
途中で下ってくる登山者から、上には雪があるという話しを聞いた。昨日から寒いはずである。
2時間以上かけて登り、ようやく山頂の参道に着いた。ここには一の鳥居がたっている。ダイトレは山頂に寄ることなく一の鳥居から南下して伏見峠をめざすのだ。でも、金剛山山頂踏まずにはおれない。ダイトレのルートを外れて、最高峰である葛木神社に向かった。
参道から階段の道を登って葛城神社に着く。
神社の屋根は雪が積もって白くなっていた。雪景色そのものである。
山名の標識はないのかと探したら、葛木神社と刻まれた大きな標石の右側に「金剛山最高峰 標高1125米」と書かれていた。三角点はわからなかった。
金剛山というのは、葛木岳・湧出岳・大日岳の三峰からなっていて、固有の山ではないのだ。そして、私が今いる葛木神社が葛木岳山頂ということになる。
金剛山といったら、楠木正成のことを思ってしまう。金剛山周辺を根拠地にしたのが正成で、千早城や赤坂城があったのだ。後醍醐天皇から正成に贈られた紋章が菊水紋で、その紋章が葛木神社の灯籠に描かれていた。
雨が降っているので、この神社の庇の下で休憩した。そこには白馬の像が置かれていた。



 金剛山から紀見峠へ
一ノ鳥居に戻った


伏見峠


神福山にあった赤い社


神福山山頂


杉尾峠


西の行者堂


紀見峠駅

表参道を下って一の鳥居まで戻り、ダイトレのルートを行く。すぐに展望台があったのでこれに登ってみた。
山頂方向は紅葉に彩られている。晩秋の美しさだ。
ここからさらに伏見峠に向かう。

4年前に来た時は、ここからそのまま下山したのだが、今回はさらに尾根の道を進む。
雨も上がったので、このままダイトレを行くことにした。
20
分ほど行くと、道端に「中葛城山」の案内が立っている。ここは平らな道が続いているところで、とても山頂とは思えないところであった。
ここから少し行くと、樹林の中に高谷山(標高934m)の標識がたっていた。展望もないので、そのまま通過。

さらに、二つの峠を越える。最初が久留野峠、次が千早峠である。このあたりは、ただひたすら単調な樹林の中を行くので、だれてきてしまう。
考えてみると、このダイトレのルートは、純粋に登山ということだけで評価するとしたら、そんなに面白い山が連なっているわけではない。面白さは、ひとえに歴史的な価値にある。ここまでで多くの峠を越えてきたが、その峠の一つ一つに歴史がある。これを考えるのが面白い。
たとえば、竹内峠は、古代においては河内から物資輸送のための幹線道路であったし、今到着した「千早峠」は幕末の天狗党の事件の舞台でもある。
あれやこれやの歴史の道なのである。
千早峠から道は西に向かう。急な登りになって、登り着いたところが標高792mの「神福山」山頂。今にも倒れそうな山名標識と小さなお社があった。
山頂から下ると、国道310号線が通る金剛トンネルの上を通過した。
この先は修験道の尾根道で、行者杉・西ノ行者堂などと過ぎて行くのだ。
天気は降ったり止んだりで、うっとうしい。
歩きながら考えた、紀見峠に着いたとき雨が降っていたらそこで帰ろうと。雨の中でテントを張っても、少しもおもしろくない。また、明日が晴れるという保証もない。山なんてのは、天気がよくなければ辛いだけである。
樹林の中の道から、突然林道に出る。ここが山の神の分岐のようだ。
ただ、このあたりから自分の位置がわからなくなってしまった。
林道の舗装された道を行く。指導標は紀見峠を指しているから間違いないとは思うのだが、自分の持っている地図と、どうも一致しないのだ。
舗装道路を行くと、古ぼけた指導標があって、岩涌山を指しいる。この舗装道路から右に外れて行くようなのだが、自分の地図と合致しない。
その指導標は本当に古いもので、ほとんど朽ちかけているのだ。
ともかく舗装道路を行くと「紀見峠」と書かれた大きな看板が立っていた。ここから左に登って行く道があって、ここにも指導標が立っている。ところがこの指導標は金剛山をさしていた。この道が金剛山から来る道だとすると、私は間違ったルートを歩いてきたようだ。ともかく人里に降りてしまうと、いろんな道が交錯していてよくわからなくなってしまうのだ。
紀見峠はシトシト降る雨の中であった。
仕方がないので、あきらめて家に帰ることにした。
この近くには近鉄線が通っているので、続きを歩くときも交通のアクセスが便利である。

紀見峠には地図が書かれた大きな看板が立っていて、この地図で紀見峠口駅への行き方を頭に叩き込んだ。自分の地図ではよくわからないのだ。
舗装道路を歩いていく。曲がりくねっていて、10分ほどで駅に行く道の分岐があった。ここから急な道を下って、集落の中を通り、駅に着いたのは16時半頃であった。



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