私の近畿の山百選
けんびさん

標高 784m
行者口→50分→行者山→1:00→剣尾山山頂→40分→横尾山→30分→トンビカラの岩峰→50分→能勢の郷

全行程4時間弱の登山なので、たいしたことはないと思っていたのだが、とんでもない岩峰の連なる山であった。行者山までは巨岩、大岩壁を縫って登って行くのだ。
剣尾山

 行者山コースを登る
玉泉寺ユースホステル入口


登山口


急な階段の登り


弥勒岩に着いた

BACK 妙見山

2009年5月23日

妙見山から下りてきたばかりなのだが、今日はこれから剣尾山にも登るのだ。ここから剣尾山登山口までは
20kmもないので、時間的にも十分余裕である。
剣尾山へは国道にある「行者口」というバス停から歩き始めるのだが、そのすぐ傍に車を停めれるスペースがあった。でも、国道の路肩なんかに車を停めて、帰ってきたら駐車違反のシールが貼られてるなんてことはないだろうか。あたりを見回したが駐車禁止の標識はないからなんとかなるだろう。
歩き始めたのは850分であった。困ったことに、昨日から腰が痛い。ギックリ腰ほどひどくはないのだが、歩くと右足がひきつるように痛い。昨日も今朝も歩き始めるとしばらく痛いのだが、いつのまに痛みがなくなっていた。でも、今回はずうっと痛い。どうしうよう、このまま痛みが続くようなら登山旅行を中止するしかない。
国道を南に歩いて、玉泉寺ユースホステルの標識で左に入る。細いコンクリート道を歩いて行くと、お寺が見えてきた。これが玉泉寺である。今時、ユースホステルなんて利用する人がいるのかと不思議に思ってしまう。私も若かった頃、ずいぶん利用させてもらったのだが…。
田畑の中を歩いて行くと、やがて樹林の中に入って坂道になった。腰が痛くてゆっくりとしか歩けないのが困る。
やがて、左にキャンプ場が見えてきた。固定テントがいくつも並んでいて、これを過ぎたら右に登山口があった。ここから行者山を経由して剣尾山に登るのだが、行者山はすさまじい岩峰の山らしい。入口の案内板にいくつもの巨岩の名前が書かれている。この巨岩群を縫って登るらしい。楽しみである。
登山道に入ると、すぐに急な階段になった。腰が痛いので、階段を上るのはかなりきつい。
最初の巨岩は毛抜岩で、その上には石塔がたっていた。大きな岩であるがそれほどのものではない。でも、その次に現れた大日岩はすごかった。見上げる巨岩がのしかかるように前にせり出している。
さらに階段道を上って行くと、展望が開けた露岩があった。この上に立つとすばらしい展望である。
大きな岩の間を縫うように登って行くと、巨岩と御堂が見えてきた。この巨岩は弥勒岩というのだ。下には行者山の説明板と石仏がおかれていた。見上げるとすさまじい大岩壁である。
さらに階段を上って行くと、右にロープが下がる踏み跡があった。これは省略してしまったのだが、あとでこの上に不動尊などを線描した岩があることがわかった。惜しいことをした。
この先には衝立のような大岩壁があって、天の川と名前がつけられていた。




 剣尾山山頂へ
東の覗き


行者山山頂


行者山と六地蔵の中間点


剣尾山山頂


巨岩が次々に現れて、息つく暇がない。
巨岩の横を登って平坦地に着くと、そこに東の覗という標識がたっていた。大峰山でもそうなのだが、覗きというのはすごい岩場で、そこから下を覗こむことによって度胸を鍛えるのだ。さっそく行ってみた。巨大な岩の上に出ると、そこからはすばらしい展望が広がっていた。度胸ためしには、ここから下を覗かなければいけないのだが、私は根性がないのでそんな怖いことはしなかった。
東の覗きから緩やかに尾根を行くと、そこに標識がたっていた。ここが行者山山頂であった。まったく山頂らしくない。でも、一応記念写真を撮った。
緩やかに下って行く。もう巨岩はなくて、緑がきれいな自然林の中を行くのだ。
緩やかに下って鞍部に着くと、そこには「おおさか環状自然歩道」の指導標がたっていた。ここが行者山と六地蔵の中間点で、ともに900mの距離である。六地蔵から剣尾山山頂へは300mなので、六地蔵に着いたら山頂はすぐなのだ。
でも、ここからは長く感じた。アップダウンを繰り返して登って行くのだ。クヌギやコナラの林がすごくきれいで、そんなのを眺めながら登っていたら、いつの間にか痛みが薄らいでいた。
林にアカマツも混じるようになったら、突然、説明板がたっていた。ニホンジカの説明で、この剣尾山周辺でニホンジカが生息しているのだという。まったく見かけることはなかったのだが…。
このすぐ先に炭焼き窯跡があった。古墳の石室入口みたいであった。
アカマツの林を登って行くと、けっこう登りがきつくなった。炭焼き窯から15分ほどの登りで、ようやく六地蔵の前に着いた。りっぱなお地蔵様である。その傍には古い五輪塔などが並んでいた。
山頂まではあと300mと自分にいいきかせて、最後の力を振り絞って登って行く。すぐに月峯寺跡の説明板があった。この先には古い石仏があったり、本堂跡、井戸跡などがあった。
階段の登りが始まって、ようやく樹林から抜け出して少し行くと巨岩が並ぶ山頂であった。
三組ほどの登山者が休憩していた。今日は土曜日なのだ。山頂の巨岩の上に登ると
360度の展望である。西にはこれから目指す横尾山が見えるのだが、ずいぶん遠く感じた。



 横尾山経由で下山
笠山コースを下る


国界の碑


横尾山山頂


道に岩が現れる


頂上テラス


郷土館


山頂から下り始めると、また腰が痛い。休憩したときの姿勢がよくなかったのかもしれない。

横尾山への道を下って行くと、すぐに分岐があって、そこには笠山コースと書かれていた。この道でいいのか心配になったが、磁石で確認すると方向は合っている。北に延びる尾根はこれだけなので間違いないはずだ。
大きな岩が点在する道を下って行く。これがまた、いやになるほどどんどん下ってしまう。横尾山に登り返すのが大変ではないか。

緩やかに登り返すと、指導標がたつピークがあって、そこに石柱がたっていた。これは明治10年にたてられた丹波と摂津の国界の碑なのだ。
ここで道は左折して、再び尾根を下って行く。道には笹藪の間を行くのだが、なぜか葉は枯れていて枝だけになっていた。
アカマツ林の尾根を行き、振り返ると剣尾山を見ることができた。
枯れて箒のようになった笹藪の横を急登すると、上に反射板が見えてきた。上り着くと、そこにも国界石がたっていた。ここから方向を南に向けて、尾根を下って行く。5分ほど行くと、笹原の展望が開けた尾根になって、そこに三角点があった。ここが横尾山山頂であった。三角点は二等三角点であった。ここも山頂らしくないところである。ここから目の前にレーダードームのある山が見えた。これが深山らしい。
横尾山から急な下りになった。切り払われた山の斜面にはなにやら不思議な柱が並んでいる。よくみたら、この中に桧の幼木があるのだった、柱の上から枝葉が伸びてきている。これはたぶん鹿に食い荒らされるのを防ぐためのものなのだろう。
どんどん下って行くと、今度は黒いネットが道に沿って続く。これも鹿除けのものなのだ。急な下りが続き、しだいに大きな岩が点在するようになった。とつぜん重なる巨岩を越えて行く道になった。この岩尾根をしばらく行く。
岩尾根を過ぎると展望が開けて、大きな送電線の鉄塔がたっていた。この下を通ってさらに下って行く。行く手には尾根が連なっていて、その尾根の途中に盛り上がるピークがあって、そこに登山者が見えた。あのピークを越えなければいけないのだ。振り返ると横尾山が大きく聳えていた。
樹林の中に入って急降下を続けると、指導標の立つ小さな広場があった。頂上広場とかかれていた。ここからは下にある「能勢の郷」の21世紀の森の遊歩道なのだ。ここで道は左右にも分岐したが、まっすぐに尾根を下って行く。
次に着いたのが「小鳥のテラス」で、ここでも道が分かれるが、まっすぐに尾根を下る。
「ひとやすみ峠」に着くと、ここからは少しだけ登りがあった。疲れているので、この少しの登りがすごくつらかった。あとはすごいジグザグの急降下が続く。ジグザグはすごく遠回りするところもあるので、ショートカットの踏み跡もいたるところにあった。
傾斜が緩まって樹林から抜け出すと、すぐにテニスコート前の車道に出た。茅葺きの民家があったが、これが郷土館なのだが、古くて閉鎖されていた。
少し下ると駐車場で、土曜日のせいか車がいっぱいで家族連れで賑わっていた。あとは車道を歩いて国道に出て、これを
10分ほど歩くと私の車が見えてきた。駐車違反のシールはなかった。1310分になっていた。今日はあとはのんびりするだけである。


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